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少年は魔人になるようです
第73話 少年たちは現状を打破したいようです
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「仕方ないでござるよ。どうせ耳に入るだろうし、通らなければいけない道でござるよ。」


・・・元々、夏休み中に行こうとは思ってたんだ。だけど、そこまで皆を巻き込む訳にはいかない。

碌な事にならないだろうけれど、それでも連れて行くよりは万倍安全だろう。

Side out


Side 愁磨

「いいぞ。」 「良いぞ。」

「えぇぇえぇぇえぇぇええぇぇぇぇぇぇええぇぇえええええええ!?」

「えぇええ、って何よネギ。まさか断られると思ってたんじゃないでしょうね。」

「あ、いえ、その………。」


ネギーズに連れられ学園長室に来ると、まさに危惧していた問題を解決してくれた。

喜んでイエスすると、ネギはアテが外れたらしく悲鳴を上げた。まぁ、ここからが本番なんだが。


「まぁまぁ、待ちたまえネギ君明日菜君。ワシらが許可したのはクラブ創設の方だけじゃ。

その君たちの目的は理解も出来る。しかしのう、二つ問題がある。

一つ、魔法世界に行った所で目的は果たせんじゃろう。二つ、その目的を果たす為には街を出んといかん。

その場合、必然と魔獣や賞金稼ぎ・犯罪者共が相手な訳じゃが………。」

「ネギは気付いた筈だな、あと図書館組も見たよな?学祭開始時のパレードに居た浮いた虎と人魚。」

「は、はい。みましたです……が………ま、まさか!?」

「そう、旅人や魔獣から竜種までをも魅了し湖に引きずり込む魔女と呼ばれた人魚"引き摺りゾフィ"、

そしてその相棒の虎系と霊種の亜獣人で賞金首でありつつ賞金稼ぎの"吠神(ワータイガ)ロキ。」

「……彼らはB級賞金首で、僕が逆立ちして勝てるかどうかと言うレベルです。

ちなみにその上にA・S・SSと続き、L、つまり"伝説(レジェンド)"が最高位です。」


俺達三人が突き付ける事実に、顔を青くしたり呆然としたりと十人十色のネギパーティ。

ネギの次に出来る長瀬でもC級に勝てるかどうか、その他は雑魚魔獣にも食われるだろう。


「さて、そこでだ。君達が魔法世界に行くに差し当たっての最低条件はズバリ、お前等のリーダーである

ネギに一発でも攻撃入れりゃ合格。旅費は全て部活動費として学園が出すし、魔法世界へ行く手筈も

整えてやる。それさえ出来ないようなら、お前らは夏休み中学園から出さん。」

「そ、そんな事でいいの?」

「フォォーーッフォッフォッフォッフォッフォ!!出来るならのう!」


明日菜の愉快な発言に、ジジイが珍しく爆笑する。俺だって笑い転げる寸前だ。

まぁ、こいつらの前じゃこいつ割と負けてるからな。だが、その方が効果あるだろう。


「それじゃあ、始めようか。」(パチンッ

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