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少年は魔人になるようです
第73話 少年たちは現状を打破したいようです
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は頭を抱え顔を真っ赤にして転げまわる羽目になる。

くっ・・・駄目だ、駄目だ。いい加減どうにかしないと永遠にこの会話が続く事になる!


「と、とにかく皆さん出てってくださーーーい!!」

………
……


「で、ネギ。あんたが寝てた間にみんなで考えたんだけどさ。」

「部活を作るアル!!」

「………………………なんでですか?」


騒ぎから暫く。学園祭の時のメンバーが集まり、大事な話があるからと言うから聞けば・・・。

部活?まぁ作るには部員が5人以上と顧問、あとは学生らしい活動内容があれば創設は可能だ。


「ネギ、あんた悔しくないの?」

「え………………はい、悔しいです。このままではどうにも収まりません。で、それと何の関係が……?」

「あんたらが偶に言ってる『魔法世界』ってのがあるでしょ。夏休みにそこに行く為よ!!」


皆さんの考えは単純。この先愁磨さん達が何をやらかすか分からないけれど、力は必要になるだろう。

かと言ってこのまま愁磨さん達だけに教えを乞うて居ても、今回の二の舞になるだけ。

なら、魔法の本場に行けば何かしらの成果が挙がるだろう、と。

その最有力候補は、ズバリ僕の父さんとその仲間の人達。それを探しつつ武者修行、と言う事だった。


「……確かに学園長先生、いえ、愁磨さんでも直ぐに部費として旅費を用意してくれるでしょうね。」

「あー、そこは考えてなかったけど、確かにその通りね。と言う事は、問題解決よね!!」

「ええ、"こっちの世界"での問題はありません。」

「分かってるアル、"あっちの世界"での問題はあるって事アルね。」


当然です、と後を続ける。

魔法使いの世界は皆さん散々見て来たから分かるだろうけれど、その原初のルールは"弱肉強食"・・・

いや、"殺しが肯定されている"世界だ。


「その最前線……頂点も頂点の愁磨さん達と関わって、僕達の誰も死んでいないなんて奇跡以外の

何物でもありません。いえ、その頂点の人達が要所で僕達を助けていたからです。」

「………それは理解しているです。私は実際に戦った訳ではありませんので、本当の所は分かっていないの

でしょうが。」

「そ、それでも、私たちはネギせんせーの力になりたいんです!

これ以上、ネギせんせーが傷つくのを黙って見てるなら、猫の手にくらいなって戦いたいんです!」


のどかさんの言葉に、思わず抱きしめそうになる。・・・いけないいけない。僕のキャラじゃない。

それに、そんな事を考えて良いような話題でもない。


「………分かりました、学園長先生と愁磨先生に話をしてみましょう。」

「うげ、愁磨先生にも?」

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