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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル

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グルメ世界の強者達現れる!全てを凍てつかせる氷の大地に眠るセンチュリースープを巡る死闘!
  第46話 遂に登場!IGO会長、その名は一龍!

side:イリナ


 こんにちは、私は紫藤イリナよ。ねぇねぇ聞いて聞いて!私ね、ようやくイッセー君と再会することが出来たの!
 ずっと会いたかったイッセー君に会えるなんてこれも主の導きに違いないわね!


「えへへ、イッセー君~♡」
「お、おいイリナ、少しくっ付き過ぎじゃないか?」
「いいじゃん、幼馴染なんだから~」


 泣き止んだ私は対面座位でイッセー君に抱き着いて彼の胸に頬ずりをしていた。
 イッセー君はちょっと困った顔をしているけど、今まで会えなかった分を取り戻すためにもこれぐらいは許してほしいわ。


「むむっ……」
「あうぅ……」
「あはは、お熱いね」
「しかし人前ではもう少し抑えてほしいな」


 小猫ちゃんとアーシアさんはちょっと不満そうな表情をしており、祐斗君とゼノヴィアは顔を赤くしながら苦笑していた。
 因みに私達はもう既にすっごく仲良くなったので名前で呼び合う関係になっているの。
 イッセー君は旦那様って呼んじゃおうかな、えへへ♡


「ねえイッセー君、パパ達には会いに行かないの?」
「おじさんとおばさんか……二人は元気なのか?」
「うん、元気でやっているよ。でもイッセー君の事については二人ともすっごく悲しんでいたわ。特にパパはもっと早く情報を得ていればイッセー君を引き取ることも出来たのにって……」
「そうか、おじさん達が俺の事を……今すぐには無理だがいつかは顔を見せに行きたいな」
「うん、私からもお願いするわ。パパとママ、きっとすっごく喜んでくれるよ。だって娘と婚約した将来の婿が生きていて会いに来てくれるんだから……」
「イ、イリナッ!?」


 キャー♡言っちゃったわ!でもでも別にいいよね、だって私達婚約していたしいずれはそうなるんだしね!


「こ、婚約っていったいどういう事ですか!?」


 するとさっきまで不満そうな顔をしていた小猫ちゃんが、勢いよく立ち上がって私に鋭い視線を向けてきた。


「イッセー先輩!これはどういう事ですか!?」
「い、いやあのな?イリナと別れる時に俺がイリナのお嫁さんになるって約束していたんだ……正直子供のする口約束だったし俺はイリナを男と勘違いしていたからな」
「普通逆じゃないんですか……?」


 イッセー君が小猫ちゃんに私達の関係を説明していた。後半の方は私には聞こえない声でボソッと何かを呟いていたけどきっと照れているのね、イッセー君ったら可愛いんだから。


「大体どうして小猫ちゃんがそんなことを気にするの?あなたには関係ないでしょう?」
「関係大有りです!私はイッセー先輩の彼女なんですよ!」
「ふえっ!?」


 イ、イッセーくんの彼女ですって!?小猫ちゃんが!?


「ど、どういう事なの!?イッセー君!?」
「す、すまん、イリナ……俺は小さい頃お前は男だと勘違いしていてな、だから正直あの約束はどうしようかなって思ってたんだ。結果的には女の子だったって知って安心したけどその頃には既に小猫ちゃんやアーシア達と交際していたし……」
「ええッ!?アーシアさんって……他にも付き合っている人がいるの!?」
「はい、私とアーシアさん以外にも朱乃先輩もイッセー先輩の恋人です。因みに全員納得済みの関係ですので」


 衝撃の告白に私は真っ白になるくらいに驚いていた。ずっと好きだった人が恋人を作っていたなんて……


「ふッ……ふふ……ふふふふふ……」
「イリナ……?」
「壊れちゃったんですかね?」
「あーはっはっは!甘いわよ小猫ちゃん!私がそんな程度で動揺すると思っていたのかしら?」
「な、なんですって!?」


 私は10年以上もイッセー君の事を想い続けたのよ!今更恋人がいる位で諦めると思っているのかしら?もしそうなら練乳をかけたグラニュー糖より甘いわよ!


「イッセー君も男の子だもんね、可愛い女の子に気を許しちゃうこともあっても仕方ないよ。そもそも言われてみれば、あの頃の私は確かに男の子みたいだったからイッセー君が勘違いしちゃうのも無理はなかったわ」
「す、すまない……」
「謝らないでイッセー君、私は気にしていないわ。浮気も許してあげる、私じゃなかったら大問題になっていたんだからね?まあ正妻として旦那様のそういう所も受け入れてあげないといけないし今回は特別よ?」
「せ、正妻ってどういう事ですか!!?」


 あら、どうして小猫ちゃんはさっきより怒っているのかしら?私は寧ろあなた達がイッセー君の傍にいられるように取り計らったつもりなのに。


「イッセー先輩の正妻は私ですよ!勝手な事を言わないでください!」
「優しくされちゃって好きになったから正妻を気取りたくなるのも分かるわ。でも私はイッセー君と婚約しているしキ、キスもしちゃったんだから……」


 えへへ、イッセー君のファーストキスの相手は私だもんね。これは私が一番になるしかないよね。私、いっちばーん!


「ぐっ……で、でも!私だってキスしました!それもすっごいディープな奴を!」
「な、なんですって!?」


 そ、そんな……イッセー君のセカンドキスが奪われていたなんて……


「一回キスしたくらいで正妻気取りですか?はっ、滑稽ですね」
「ぐぬぬ……」
「オマケに胸も揉んでもらいました、それもすっごくやらしい感じで」
「む、胸も揉んでもらった!?」
「あー、これは私が正妻になるしかありませんね。どうもすみません」


 やれやれ、まいったなという様に笑みを浮かべながら話す小猫ちゃんを見て、私は彼女こそが一番の障害になると確信した。


「イッセー君!」
「は、はい!なんでしょうか?」
「さっきの話、ホント?」
「……本当です」
「ふーん、イッセー君はおっぱいが好きなんだね」
「い、いやそういう訳じゃ……ッ!?」


 私はイッセー君の手を取って自分の胸に押し当てた。あんっ、イッセー君の手大きくてあったかい♡


「イ、イリナ!?何をしているんですか!?」
「あんなちっぱいより私の方が大きいよ?イッセー君の為なら私、何だってするもん」
「イリナ……」


 ごくりと生唾を飲み込むイッセー君、私はそのまま彼にキスしようとするが小猫ちゃんに突き飛ばされた。


「何するのよ!」
「誰がちっぱいですか!」
「あら、自分の胸の大きさも分からなくなっちゃったのかしら?認識できないくらいちっちゃいもんね」
「こ、この……パッと出の癖に!」
「パッと出とは何よ!この泥棒猫!」
「五月蠅いです!このなんちゃって幼馴染!」
「なんちゃってじゃないもん!正真正銘幼馴染だもん!」


 そのまま小猫ちゃんと言い争いになる、このまま負けてはいられないわ!


「大体君はイッセー君の正妻を名乗っているけど、そんな貧相な身体でイッセー君を満足させてあげられるのかな?イッセー君ぐらいの年頃の男の子って性欲も強いしエッチな事に興味を持つ年なんだよ、それなのに彼女が貧乳じゃあね……」


 私は自分の胸を小猫ちゃんの頭に載せて挑発する、小猫ちゃんはおデコに青筋を浮かべてピクピクッと震えていた。


「……所詮おっぱいしかない人にイッセー先輩は任せられません。私はイッセー先輩の好きな物を全部知っているし家事も洗濯も出来ます。身体だけの関係しか自慢できないのならちゃんちゃらおかしいですね」
「ぐっ……」


 私はそう言われると何も言い返せなくなってしまった。私は家事も洗濯も料理も苦手だ、自室は汚いしママやシスター・グリゼルダにだらしないと怒られることも多い。
 因みにゼノヴィアも私と同じくらい酷い。


「あれあれ?何も言い返せないんですか?本当におっぱいしか自慢するところがないんですか?やっぱりなんちゃって幼馴染じゃないですか!」
「なんちゃってじゃないもん!正真正銘幼馴染だもん!」


 むむぅ、小猫ちゃんめぇ~!


「イッセー君、どうやって収集つけるつもりだい?」
「どうしようか、本当に……」
「このペチャパイ!泥棒猫!」
「エセ幼馴染!胸に栄養行き過ぎた頭空っぽ女!」


 私と小猫ちゃんの言い合いは、その後リアスさんと朱乃さんが来るまで続いていた。



―――――――――

――――――

―――


side:小猫


「貴方達は何をしているのよ……」
「ごめんなさい……」
「反省しています……」
「申し訳ございません……」


 こんにちは、小猫です。私とイリナさん、そしてイッセー先輩はついさっき戻られたリアス部長にお説教をされていました。
 どうしてイッセー先輩まで怒られているかというと、彼がこの騒動の原因になったからです。


「イッセーもちゃんと止めないと駄目じゃない。貴方を信じてるからこそ小猫も朱乃も任せたのよ?なのにいいように振り回されていたら男として情けないわよ?」
「仰る通りです……」


 先輩のショボンとした顔を見ていると、何だかリアス部長が先輩のお母さんに見えてきました。実際に先輩に注意したりするのって部長の仕事なんですよね。


「貴方達も言い争ったりしないで仲良くしなさい。女の子だから一番になりたいって気持ちは分かるけど周りに迷惑をかけていいわけじゃないの。これからは気を付けなさい。いいわね?」
「「はい……」」


 部長の言葉に私とイリナさんは頷いて謝りました。
 確かに皆さんに迷惑をかけてはいけませんよね、そういう所はちゃんと直していきます。


「あらあら、リアスったらまるでお母さんみたいですわね」
「まだ結婚もしていないのに母親になるのはゴメンよ……もう」


 朱乃先輩が部長をからかうと、部長はちょっとゲンナリとした表情になりました。


「えっと……それでリアスさん、冥界で何を聞かれてきたんですか?」


 微妙な空気になった所をイッセー先輩が話を切り出しました。


「そうね、取り敢えず今分かっている事を話すわね」


 部長はそう言うと冥界でしてきた事を話してくれました。といっても今回の事件の詳しい詳細や今後の動きなどについて話し合ってきただけらしいです。


「それと明日から十日間は休校になるそうよ」
「えっ、休校ですか?」
「ええ、コカビエルとの戦いで校舎や校庭に大きな被害が出ちゃったしまだコカビエルの仲間が駒王町内に潜んでいるかもしれないわ。それの対策として徹底的に捜索するそうよ」
「コカビエルの仲間か、フリードの死体もなかったんですよね?」
「ええ、もしかしたら生きていてドサクサに紛れて逃げたのかもしれないわね」


 フリードの死体が無いって事は何者かが持ち去ったか、生きていて逃げてしまったかのどちらかですね。あんな狂人が野放しになっていると思うとゾッとしちゃいます。


「それにお兄様には言わなかったけど、コカビエルと通じていた謎の存在も街に潜んでいる可能性もあるわ」
「例のグルメ細胞をコカビエルに渡した奴ですか……ソイツが俺みたいにグルメ界と俺達の世界を行き来できる(すべ)を持っているのならもう既にグルメ界に逃げてしまっているかもしれませんね」
「どうしてそう思うの?」
「相手は俺の事を知っているようですから当然IGO会長である一龍と繋がりがある事も知っているはずです。あのまま残っていたら親父に見つかってジ・エンドですからね」


 ふむ、イッセー先輩の義理の父親でもある一龍さんならその人物を見つけられるという事ですね。もし敵がそれを知っているのならその場に留まったりはしないはずです。


「でももしかしたら僕達の世界側の人間界のどこかに逃げた可能性もあり得ないかな?コカビエル以外に細胞を渡していたりでもしたら……」
「そうなったら最早俺達だけではどうしようもないな……」


 祐斗先輩の言葉にイッセー先輩は深刻そうな表情を浮かべました。
 もし既にグルメ細胞が他の奴らに行き渡っているとしたらとんでもない事になりそうです。


「それで休みの間街を警備するのは誰ですか?もしかしてオカルト研究部の面々が?」
「いえ違うわ、お兄様が派遣した上級悪魔達が行うそうよ。私達生徒は自宅謹慎を言い渡されているわ」
「なら俺達が街をウロチョロするのは返ってマズいか……」


 今の段階でも魔王様にグルメ界の事を感づかれているかもしれないので、迂闊な行動は出来ないです。


「仕方ない、まずは親父に話す事から始めようか」
「えっ、それって今から会長さんに会いに行くって事ですか?」
「ああそうだよ」


 ど、どうしましょうか!?遂にイッセー先輩のお義父さんと会う日がやってきてしまいました!
 緊張で口から心臓が出ちゃいそうです……!


「イッセーさんのお義父さん……あう、何だか心臓がバクバクしてきちゃいました」
「うふふ、これはしっかりとおめかしをしていかないといけませんわね」
「イ、イッセー君のお義父さんって事は将来の私のお義父さんに会うの!?そんな、急すぎるよー!!」


 アーシアさん、朱乃さん、イリナさんは私と同じように緊張してしまっているようです。


「いや、そんな緊張する程の事でもないと思うけど……」
「まあまあイッセー君、女の子には色々あるものなんだよ」
「そういうものか……」


 それから私達は色々準備を整えてからイッセー先輩が手配したヘリに乗ってIGO会長がいるという場所に向かいました。



―――――――――

――――――

―――


「うわぁ……!とっても綺麗です!!」


 ヘリに乗って数時間が過ぎ、私達が降り立ったのはパールのように白い砂浜とエメラルドグリーンに輝く海が広がる諸島でした。


「凄いわね、こんな綺麗な海は洞窟の砂浜以来だわ」
「この辺りの諸島はIGOが所有していますからね、一般人は一人もいません」
「これ全てをか!?凄い財力なのだな……」


 リアス部長は以前見た洞窟の砂浜の海の綺麗さと比較していました。その後のイッセー先輩の説明を聞いたゼノヴィアさんはIGOの持つ財力に驚いています。


「こんなものは序の口さ。この先にある海底トンネルを通れば親父がいるコテージがありますからまずはそこに向かいましょう」


 先輩の案内で海底トンネルに入りましたがもう凄いという言葉しか出ないくらいの迫力でした。
 水族館などにある物とは比べ物にならないくらいの規模で小さな魚や大型の水生猛獣だ優雅に泳いでいるのはまさに絶景ですね。


「ここを上がれば親父のコテージは直ですよ。じゃあ行きましょうか」


 そして階段を上がりきるとさっき見た海よりも更に綺麗な絶景が広がっていました。そして私達がいる小さな島にある一本道の先に小さなコテージがありました。


「あそこにあるのがIGOの会長さんの家なんですか?」
「あれは親父の別荘だ。今はバカンス中だからな」
「こんな素敵な場所でバカンスが出来たら最高ね。私もこんな素敵な別荘地が欲しいわ」


 アーシアさんの質問にイッセー先輩はあのコテージは会長さんの別荘だと答えます。それを聞いた部長はこんな素敵な別荘地が欲しいと言いました。
 確かに部長の言う通りこんな素敵な場所で先輩と二人っきりでバカンスが出来たら最高ですね。


 そして私達はそのコテージ前まで行くとイッセー先輩はチャイムを鳴らしました。すると中から現れたのは執事の恰好をした中年の男性が現れました。


「これはこれは!お待ちしておりました、イッセー様!」
「お久しぶりです、モータンさん」
「イッセー、こちらの方は?」
「この人はモータンさんといって親父の執事をしている人だ。昔は俺の面倒も見てもらっていたんだ」
「イッセー様のご学友の方々ですね?初めまして、私はIGO会長の執事をさせて頂いておりますモータンと申します」
「初めまして、モータンさん。私はリアス・グレモリーと申します」


 部長が代表してモータンさんに挨拶をして、私達はコテージの中に案内してもらいました。


「親父はどうしているんですか?」
「会長ならテラスにおられます、イッセー様がこられるのを今か今かと心待ちにされていらっしゃいました」
「ははっ、最近は連絡ばかりで直接会いには来なかったからな」


 イッセー先輩は嬉しそうに微笑みました。
 ふふっ、会長さんに会うのが嬉しいんですね。


 モータンさんの案内でテラスに行くと、そこにはアロハシャツを着た金髪の男性がデッキチェアに座って海を眺めているのが見えました。
 あの人がIGOの会長でイッセー先輩のお義父さんである一龍さん……ううっ、心臓がバクバクしてきました。アーシアさん達も緊張で顔が赤くなってますし私も目がキョロキョロしちゃってます。


「よお親父!久しぶりだな!」


 イッセー先輩は手を振りながら会長さんに声をかけました。
 あわわ、心の準備がまだ済んでいないんですが……!


「……」


 あれ?イッセー先輩が声をかけても会長さんは反応しません。どうしたんでしょうか?


「親父?」


 もう一度先輩が会長さんに声をかけましたが、会長さんはまったく反応しません。


「どうしたのかしら?」
「瞑想でもなさっていらっしゃるのかしら?」
「なるほど、バカンス中でも気を抜くことなく鍛錬に励んでいるという訳だね」
「通りで隙が見当たらない訳だ。流石はイッセーの父上なだけはあるな」


 会長さんの様子を見て部長が小首を傾げながらどうしたのかと言いました。それを聞いた朱乃さんは会長さんが瞑想をしているんじゃないかといいます。
 確かにIGOの会長となれば平常時すらあのように隙の無い構えが当たり前になるほどの実力者なのかもしれません。
 同じことを思った祐斗先輩とゼノヴィアさんも感銘を受けたような表情で会長さんを絶賛しました。


「……こりゃ寝てるな」
『だああぁぁぁ!!』


 会長さんの近くに寄ったイッセー先輩が寝ていると言い、私達は昔のコントのようにずっこけてしまいました。
 深読みしすぎたみたいですね……


「おい、親父!起きろ!」


 イッセー先輩が会長さんの体を揺らすと、ビクッと体を震わせた会長さんは両腕を大きく上げて欠伸をしました。


「ふわああぁぁぁ……なんじゃ、騒々しい。人がせっかく気持ちよく寝ていたっていうのに無粋な奴もいたもんじゃな」
「心待ちにしてたんじゃねえのかよ……俺だよ、親父。イッセーだ」
「んお!?イッセーか!なんじゃ、来ていたなら直に声をかけんか」
「そっちが勝手に寝ていたんだろうが」


 ガハハと笑いながらイッセー先輩の背中をバシバシと叩く会長さん、前に見せてもらった写真でもファンキーな恰好をされていましたが、性格も豪快そうなんですね。


「親父、今日は俺の仲間を連れてきたんだ」
「おお、お前の言っていた友達が来ているのか!それでその子達はどこにいるんじゃ?」
「そこにいるぞ」


 イッセー先輩が私達の方に視線を向けると、会長さんが立ち上がってこちらに来てくれました。


「よく来てくれたな、イッセーから君達の事は聞いておるぞ。ワシは一龍、IGOの会長をさせてもらっとるが実際は唯のジジイじゃ!」
「んなこと自慢する事じゃねえだろう?」
「まあいいじゃないか、とにかくよろしく頼むぞ。ワハハハ!!」


 これがIGO会長である一龍さんと、私達オカルト研究部のファーストコンタクトでした。


 
 
 

 
後書き
 小猫です。イッセー先輩のお義父さんである一龍さんはとてもいい人でした。特に私は気に入ってもらえたのかかなり可愛がってもらえています。これは末永いお付き合いをしていけそうですね。
 えっ、そんなところは描写になかったって?次回そうなるからいいんですよ。
 次回第47話『GODの行方、オカルト研究部鍛えてもらいます!』でお会いしましょうね。にゃん。 
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