異世界に転生したら、強くてニューゲームでした。(編集中)
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魔法
前書き
主人公が魔法を使い出します。
そろそろ書き溜めてたのが追いつく予感……(−_−;)
2017/8/31 題名を「魔法」へ。
書庫を見つけたのは、探検を始めて三日目だった。家は広いし、カノンとシャノンは耳が良いから、隠れて移動するのはホントに大変だったよ…。
それでも見つける僕、頑張った!
2人に見つからないように、そろそろと書庫に入り、目当ての本を探す。
(あった!!)
エマが初等学校一年生のときに使ってた魔法学の教科書。
几帳面に、エマのだけでなく、レイラやダレンの教科書も全て残っている。ちょっとだけくたびれてるけど、折り目や落書きはない。
(やった、これなら分かりやすそう!)
早速ページを開く。本来なら7歳の使うものだけど、僕はチートだから文字は読める。
しかも、精神年齢は15歳だ。すぐに理解は出来た。
(えーと…魔力は、血と一緒に体内を流れてて…。それを、指先に集める感じ…。)
前世の僕は、イメージ力とか全然なかったはずなんだけど、必死に念じたらすぐにできた。
チートすごいな。
(後は…集めた魔力が、出したいものに変わるのをイメージする。うーん、最初だしでっかいのやったらヤバいよね…。えいっ!!)
《ポンッ》
小さな音と同時に、小さな雪玉が飛び出した。周りが、ちょっと涼しくなった。イメージしたのは、雪合戦で作ったやつ。
宙にふわふわ浮いている。
(やった、出来た!!じゃあ、他にも…、えいっ!!)
《ポンッ》
次に出したのは、火の玉。これは、焚き木の小さいバージョンでイメージできた。
出せたのは良いんだけど、雪玉にぶつかって、2つとも消えてしまった。
(うーん、コントロールも大事だなぁ…でも、方法がわかってよかった!これで、1人でも練習できるぞ!)
意気込んで戻ろうとしたら、教科書を落としてしまった。
《ドサッ》
(………………う、わああやらかしたぁ!!)
サーっと血の気が引く。固まった僕の前に、走ってくる白ウサギと黒ウサギが飛んできた。
尋常じゃない速度だ。
「イヴお坊ちゃん…?随分とお探ししたのですよ?」
「こんなところで、何してらっしゃるんですか?」
2人とも、一瞬で人型に戻り、僕の目線に屈んで言う。笑顔が怖いよ…。
「あ、あう……」
見つかったことで焦ってしまい、返事が出来ない。
言いたくないけど、この時点で涙目。
……仕方ないじゃん、体は幼児なんだよ!?豊かな感受性を持ってるの!!((言い訳
カノンは、泣きそうなのをみて、これ以上言ったら可哀想だと思ったのか、僕を抱き上げて部屋に向かって歩き出した。
シャノンは後ろから、僕が出しっ放しにしてしまった教科書を収め、ついてくる。
「全く…どうして書庫にいたのか分かりませんが、出歩いちゃダメですよ。お母様も心配されます。」
(お父様は、やっぱり心配してくれないのかなぁ…忙しいもんね)
お父様は、お仕事で忙しいのか、僕と全く遊んでくれない。ダレンの魔法の訓練は欠かさずやってるのに…。
(僕も、半エルフなんだし、魔法使えたら訓練してもらえるようになるはず。)
考えはまとまった。そうと決まれば、あとは練習あるのみだ!
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