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魔道戦記リリカルなのはANSUR~Last codE~

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Eipic36これからの聖王教会~Her case~

†††Sideイリス†††

プライソン戦役をなんとか乗り越えたけど、戦役によって局員や騎士団員の中から何人もの殉職者が出た。今日は亡くなった騎士団員の全体葬儀だ。騎士団施設エリア内にある、渡り廊下で繋がれた五角形を形作る5つのドーム。その内の1つで、騎士団全隊が集まっても余裕で入れる第1クッペルに今、わたし達は集合してる。最前列に隊長と副隊長が横に並び、その後ろに部下たちが縦にズラリと並んだ二列縦隊。

「先のプライソン戦役にて、我らが同志は勇敢に敵に立ち向かい、罪なき市民を護った!」

わたしたち各隊の前に立つのはわたしの母であり、フライハイト家の当主であり、聖王教会の教皇であり、ここザンクト・オルフェンの代表であるマリアンネ。その隣に立つのは、教会騎士団の団長であり、プラダマンテの実兄であり、六家の一角・トラバント家の現当主であるリナルド・トラバント卿。わたしたち騎士の最高司令官だ。

「命を賭して戦い抜いた我らが同志、騎士ゾルタン、騎士フェレーナ、騎士シモーヌ、騎士ティム、騎士サラ、騎士ローゼマリー、騎士スティーブ、騎士ピエール、騎士オスカー、騎士ノーラ、騎士マルタ――」

トラバント団長が戦役で殉職した騎士たちの名前を告げていく。中には親しくはないけどそれなりの顔見知りな騎士の名前もある。

「以上18名に・・・敬礼!」

団長の号令に合わせて、わたし達は柩の上に展開されてるモニターに映る遺影に体の正面を向け、デバイスを胸の前に掲げて黙祷する。母様と団長も柩へ振り返って、母様は教皇の初代聖王の名を冠した杖・“ヴィルヘルム”を、団長は2m越えの片刃の大剣を掲げた。その後は献花、親族による要望によって騎士共同墓地への埋葬などのプログラムを経て、合同葬は終わりとなった。

「――ではロート・ヴィンデ隊、本日の任務に移れ!」

わたしの部隊に解散指示を出して、今日の仕事を始めさせる。わたしのロート・ヴィンデは、プライソン一派の捜査を担当してたから、まぁ仕事があるわあるわ。何せプライソンのアジトのデータから、ミッドだけでなく他世界にも奴の研究所があるって判明して、局も騎士団も協力して調査を行ってるし。今日の仕事は他騎士隊と協力しての捜査で、わたしは本局拘置所で拘留中のノーヴェ達への取り調べに同席することになってる。

(六課からは誰が来るかな~? やっぱフェイトとアリシアかな~。六課の捜査担当はあの2人だしね)

このまま北部の第3次元港に向かおうとしたところで、「お疲れ~」って声を掛けられた。振り向けば「クラリス」が居たから、わたしも「ん~、お疲れ~」と挨拶返し。

「クラリスはこれから・・・?」

「私のグリューン・ガルデーニエ隊は、第3世界ヴァイゼンにあるっていうアジトへの捜査。で・・・――」

「私のゴルト・アマリュリス隊は第11管理世界ロヌムへ」

「プルプァ・グラディオーレ隊は第12管理世界フェティギアでの研究所捜査です」

クラリスの背後にトリシュとアンジェが姿を見せた。3人とわたし(ここには居ないけどルミナも)は、共にパラディンになって教会騎士団を支えようって誓い合った幼馴染だ。そして今回のプライソン戦役で、場所は違えど共に戦った、本来はわたしの隊だけだったけど、事後処理に駆り出されることになったんだよね、捜査する場所が多すぎて・・・。

「プライソンも、ミッドだけに研究所を造れば他世界にまで出張しなくて済んだのに・・・」

クラリスがお腹を鳴らしながら展開したモニターには、ミッド首都クラナガンで開催される予定だったグルメパーティ。管理世界中のA級B級C級の料理が一堂に会する祭典だ。クラリスは1年も前から楽しみにしてたんだけど・・・。

「知っての通り戦役の影響で開催は見送られてるし。まぁ素直に諦めて、今日も仕事を頑張りましょう」

アンジェがそう締めくくったところで、わたしは「あ、ごめん、ちょっと着替えて来る~」一旦別れてそれぞれの隊舎へ。ロッカールームで局の制服に着替える。本局はミッド地上本部とは違って教会にも寛容だけど、さすがに捜査部エリアに別の組織である教会騎士団の団服で行くのはアウトだ。

「うん♪ 久しぶりに着たけどサイズはバッチリ❤」

日々の努力はわたしを裏切らない。局は休職状態で、教会の聖職者としての事務といった体を仕事ばっかりやってたから、そりゃあもう体重がアップアップ。だから溜め込んだストレスを発散するために、母様と模擬戦を繰り返してた。

「おかげでスカートとお腹の間に手が入る~♪」

体型を維持できてることにルンルン気分なわたしは「お待たせ~!」とトリシュ達と合流して、改めて次元港へ向かう。んで、その道中、「どれだけ買うつもりです? クラリス」トリシュがそう言って呆れる。クラリスはレールウェイの停まる駅ごとに降車しては売店で食べ物を購入を繰り返してる。

「クラリス。あなた、過食症でも患ってるんじゃない?」

「過食症患者は食べてすぐに戻すってやつでしょ? 私、戻すなんて勿体ない真似はしてないし」

そう言ってクラリスは、先の駅で買ったお饅頭4つをさらっと食べて、「けぷ」とげっぷした。トリシュとアンジェが「はしたない・・・」頭を抱えた。

「それにしても、それだけ食べて太らないんですか?」

「そんな細い体のどこに入っているんでしょう・・・?」

「ひゃい!? くすぐった・・・!」

トリシュとアンジェがクラリスのお腹を触りまくる所為で、クラリスが「やん・・・!」変な声を出す。だから「2人ともやめよう、マジで!」他の座席に座るトリシュ達3隊の部下からの視線をビシビシ感じるから、やめるように言う。

「昔にも話したと思うけど、私って食べても太らない体質だから。お腹は太らないからダイエットも考えなくても良い。この体に感謝♪」

「「「っ・・・!」」」

見た? あのクラリスの余裕しゃくしゃくな顔。わたし達3人はさ、そりゃあもう努力してるわけよ。食べたら太る、動かないと太る。この自然の摂理に従って日々、体のラインが崩れないように頑張ってるっていうのにさ。

「わたしはダイエットで、体重どころか胸のサイズまで減ったこともあるのに・・・!」

「右に同じく・・・!」

わたしとアンジェは自分の胸に触れて歯ぎしりする。そんな中、「ふふ」トリシュが俯いて肩を震わせながら笑った。

「良いではないですか、減るものがあるだけ・・・。ええ、マシです。ふふ、私は減るものがないので、ダイエットも気楽に出来ます~♪」

「「「・・・卑屈」」」

トリシュの絶壁・・・ではなくても小さな胸をチラッと見てすぐに目を逸らした。クラリスも「調子乗ってごめん」って謝るレベルで、今のトリシュは不憫な子だった。

「ごめんって何です? 別に謝ってもらうようなことなんてありませんよ? 胸の大きさがなんです? かつてのエリーゼ卿もまた、胸が小さいことに悩んでいたようですが、オーディン様は胸のサイズに拘りはないようでした。ルシル様も同様に、この慎ましくも綺麗な形の胸を好いてくれます❤」

パァっと表情を輝かせ、ポンっと薄い胸に両手を添えたトリシュ。反論したいけど、なんとなく今のテンションを下げるのも可哀想だし。アンジェやクラリスも同じ考えなようで、「そうだね」同意をしておく。

「・・・はあ~・・・胸、大きくしたいです」

「「「・・・」」」

どんよりするトリシュと、あの子から目を逸らし続けるわたし達のレールウェイの旅もようやく終わった。北部の次元港に到着した。トリシュ達と手を振り合って別れて、わたしはひとり本局行きの次元船に乗船する。そして1時間の船旅を終えて、本局捜査部エリアへ。

「あ、来た来た!」

「シャルー!」

廊下の奥からわたしを呼ぶのは「フェイト、アリシア!」だ。2人と合流して、取調室へと向かう。第11~20取調室と刻印されたプレートが掲げられた10枚のドアが見えてきた。廊下には捜査官が数人、さらに捜査部長官のビディ・アーリー中将、そして「ゼストさん・・・!?」が居た。まずはアーリー中将や他の捜査官に敬礼。その後で「お久しぶりです!」ゼストさんに声を掛ける。

「イリス。しばらく見ない内に大きくなったな」

儚げに笑みを零すゼストさんの元に駆け、「いろいろと大遅刻です!」とその分厚い胸板をコツンと叩く。ゼストさんは「ああ。まったくだ」って苦笑した。2人でみんなから少し距離を取って、取り調べ開始時間まで話をすることに。

「あの、今日はどういった・・・?」

「捜査部幹部の、レジアスの取り調べに同行させてもらうことになってな・・・」

何十年と付き合いのあった友達をその手で捕まえるなんて、どれほどの痛みなのか想像も出来ない。もし、この手でチーム海鳴の誰かを逮捕しないといけない事態に陥ったりした時、わたしは迷うことなく捕まえることが出来るのかな・・・。

「そう言えばイリス。ルシリオンとは進展があったのか?」

「ぶはっ!?」

くっそ真面目な考えをしてたところに、ゼストさんから振られそうにない話題が来てビックリ。げほげほ咽ながら「きゅ、急にそんな話題・・・!」ってゼストさんを睨みつける。

「む、すまん。しかしその様子だと、未だに彼を射止めてはいないようだな。あれから・・・5、6年ほど経っているが・・・。よほど真面目なんだろうな、彼は・・・。それともお前のアプローチが弱いのではないか?」

「そうでしょうか? キスも何度もしましたし、夜の営みにも誘いましたし、両親にも紹介しましたし。あと告白もしましたし」

「・・・お前の父親(リヒャルト)が聞いたら卒倒するな・・・。しかし、そこまでしてお前に靡かないとなると、彼には好きな娘がいるのではないか?」

「超強力なライバルが1人、わたしより下が1人の・・・四角関係?」

両手の親指と人差し指で四角を作りながらそう答えると、ゼストさんはすんごい苦い顔を浮かべた。わたしは「強ライバルははやて、弱ライバルはトリシュですね~」と言うと、「あぁ、あの2人か・・・」と唸った。

「はやてが強敵過ぎるんですよね。はやてら八神家とは家族としての付き合いしてるし、養子を迎え入れて実質夫婦状態になっちゃってるし、ルシルも満更でもなさそうだし。最大の問題は、ルシルと一緒に居られる時間が余りにも違うということです! 今だって他の幼馴染は機動六課って部隊で一緒なのに、わたしは教会でコツコツ聖職者事をやってる始末! なんだこら!」

チーム海鳴のみんなは局でお仕事、わたし1人で教会のお仕事。別に騎士団が、教会が嫌なわけじゃないんだよ。チーム海鳴の友達が1人として居ないのが問題なのさ。寂しいんだよぉ~~~~。

「彼を教会騎士団に勧誘してみたらどうだ?」

「即断られました~(泣)」

――あのさ、ねぇ、ルシル。ルシルもわたしみたく、局員と騎士団の二足のわらじ・・・やらない?――

――無理、やらない。体が持たない・・・さすがに――

それはもう無慈悲にわたしの意気をへし折って来た。思い返すとなんか泣けてきた。そんなわたしにゼストさんが「ならば、局でお前の部隊を作ってはどうか?」って提案してきた。

「わたしの・・・部隊・・・?」

「お前が残りどれだけ管理局に勤めるかは判らないが、それまでに一部隊を任せられる階級と役職を得て、局に有用な部隊運用計画を提出すれば、メチャクチャな物でなければ通るだろう」

局内にわたしの部隊を作る。考えもしなかった。でもそれが一番現実的かもしれない。部隊長はわたし、補佐がルシル。ルミナやクラリス、あとフィレスとセレスも入れてあげようかな~。このメンツなら、強さを前面に押し出せる部隊がいいな~。戦場でルシルと一緒に孤立して~、背中合わせでこう会話するの。

(シャル。ここは俺が囮になる。君だけでも生きてくれ)

でもわたしは首を横に振って・・・

(ううん。ルシルが残るなら、わたしも残って一緒に戦う)

わたしだけを逃がそうとしてくれるルシルの案を蹴って、わたしはそっとルシルの背中に寄り添うの。

(馬鹿だな。死なせたくないから残るというのに)

そう言って呆れるルシルがわたしに振り返って、ギュッと両肩を掴んで来てね・・・。

(わたしが生きて、ルシルが死ぬなら、わたしはあなたと一緒に死ぬことを選ぶ!)

って、わたしはルシルの胸に飛び込むの。そしたらルシルがわたしをガバッと抱きしめるのね。

(心中だけは真っ平御免だな。意地でも生き残るぞ、シャル!)

そうしてわたしとルシルは窮地から脱するの。無事に隊舎に戻った後、戦場でのドキドキを忘れられないわたしとルシルは・・・

「(夜、肌を重ね合うの❤ 生死ギリギリの環境だったんだもの。きっとこういう展開になってもおかしくないはず!)吊り橋効果? 既成事実さえ作ってしまえば、わたしのものよ!」

グッと握り拳を作る。そうしたらゼストさんがわたしの頭に手を置いて、「イリス。一応、お前も女性だ。少しは自嘲するように」ってわたしを注意した。

「捜査官のみなさん、取調室への入室をお願いします」

ここでようやく取り調べ開始時刻になったことで、わたしは「またこうしてお話しすることが出来て、嬉しかったです」とゼストさんに敬礼。ゼストさんも「ああ、俺もだ」って敬礼を返してくれた。フェイト達の元に戻って、それぞれが担当する取調室へと入室。わたしが担当することになったのは・・・

「こんにちは、ディード。今日のあなたを聴取することを任された、イリス・ド・シャルロッテ・フライハイトよ」

「騎士イリス。その節はどうもお世話になりました」

デスクを挟んで椅子に座るのはディード。彼女は席を立ってお辞儀した。わたしも椅子に座りながら、「憶えていてもらってるようでなにより」って返す。

「では聴取を始める前にまず、この聴取は映像として残されます。これは双方の安全の為です。あと、念話・通信と言った外部との連絡手段も妨害されます。そして、あなたには拒否権があります。弁護士を立てる権利もありますので~」

聴取前の常套句を述べてから、ディードの聴取を始める。ディード含めた拉致組は今朝まで調整をしてもらってた。長年、プライソンに洗脳されてたわけだし。医務局と技術部から、聴取してもOKよ♪って許可が下りたことで、今日から聴取開始というわけだ。

「じゃあ一番大切なことを訊くね~。コイツら、知ってる?」

展開した複数のモニターに、“スキュラ”姉妹を暗殺した連中の画像を出す。共通なのは学生服に学帽、マント、目だし帽、お面。厄介なのはその実力だ。巨大艦を一撃で寸断できるレベルの切断力のある攻撃。感知可能範囲外からの高威力狙撃。転移能力。そして何より魔力が推定SSランク。勝てないことはないだろうけど・・・さ。

「申し訳ありませんが、私に答えられるものはあまり多くはありません。おそらく姉たちもそうだと思います」

「ほう。その心は?」

「セッテ、オットー、ノーヴェ、ディエチ、ウェンディ、私、そして私たちの母として用意されていたクイントさんの部隊・シコラクスは、替えの利く使い捨て戦力なので・・・。プライソンの研究所をご覧になりましたか? 次代のシコラクスやスキタリスの素体となる人・・・」

ディードの言葉に、脳裏に過るのは生体ポッドに収められた人たち。なんでか女性率が高かったけど・・・。とにかく、捜索願が出されてた人が3割、死んだと偽装されて死亡届が出されてた人が2割、残りが遺伝子利用で生み出された人工生命体だった。行方不明だった5割は徹底的な検査の後、ご家族の元に送り届けられた。人工的に生み出された子たちは、改造前だったこともあって、里親を募集することになった。

「そういうわけもあり、私たちはプライソンの客人と直接会うどころか、通信に出ることもありませんでした。おそらく、スキタリスのメガーヌさん達も同様に・・・」

「そう。ありがとう、ディード」

死んで勝ち逃げしたプライソンへの怒りも憎しみも消えることはない。だからこれ以上ディードが辛い思いをしないように「んじゃ、こっからは個人的な聴取ね♪」と話題を変更する。ディードは「なんでしょう」と小首を傾げた。

「出所した後のことなんだけど・・・。あなたはどうする? アジトのデータをちょろっと見せてもらったけど、あなたとオットーは血の繋がりのある実の姉妹のようね。だからあなた達、か。んでさ、あなた達2人は、出所後どうする? スカラボ――第零技術部へ入る?」

ドクターの遺志を継いだ、最初で最後の弟子であるすずかがスカラボの最高責任者・主任になったし、不安なことはきっとない。それにウーノ達も、広く見れば姉妹だしさ。

「それは・・・まだ考えていません」

「あれ、そうなの?」

「孤児院でのウーノ姉様たちと過ごした時間は憶えています。ですから姉様たちの元へ帰るのが筋のような気もしますが、何と言いますか・・・ちょっと違うというか・・・」

ディードが迷ってるなら、提案するならここかな~。というわけで、「じゃあさ、教会(うち)に来ない?」って提案してみる。

「うち? 聖王教会に、ですか・・・?」

「ん、そう! オットーと一緒でいいからさ。これから聖王教会は騒がしくなると思うんだよね。そのために自由に動けて、なおかつ強い人材が必要なのだよぉ~♪」

来年度から、プライソンと通じてた裏切り者が居るかもしれないザンクト・オルフェンに在るザンクト・ヒルデ魔法学院に、何も知らないヴィヴィオとフォルセティが入学して来る。アルファの言葉を信じるか否か、それは怪しいところだけど、完全に嘘とも言いきれず。終結したあの日から、管理局で言う内務調査部にあたる騎士団の一部隊、無色花騎士隊ファルブロス・ブルーメが、教会と騎士団の内部を捜査してる。でも今のところはそういった後ろ暗い人が発見できてない。

「騎士団が居るのであれば、戦力など必要ないのでは・・・?」

「騎士団は上から命令があって初めて動けるのね。個人的にも活動制限が結構あるし。だから騎士団に所属しない戦力が要るの。シスターとかね~。あなたとオットーなら文句ないし。あー、あとセッテも欲しいかも。出来ればノーヴェ達も一緒にスカウトしたいけど、あの子たちとの繋がりって、わたしはあんまり無いから無理っぽいな~」

わたしが直接顔を合わせ、声を交えたのはセッテとオットーとディードだけだし。ノーヴェは遺伝子的にギンガやスバルと同じ、クイント准尉のクローンってことになってるのは確定してるから、ノーヴェはナカジマ家に引き取られるかも知んないね。

「返答はすぐじゃなくていいから、ちょこっと考えてもらえたらな~って。あ、ちなみに保護責任者は、わたしでもいいかな?って感じ。わたしじゃ頼りないなって意見があれば、もっと大人に頼むし」

カリム辺りなら憂いなく預けられるし、シャッハっていう教育係も居るし。職場環境も悪くはないと自負してる。

「判りました。あなたには助けていただいた恩もありますし、オットーと前向きに考えてみます」

「マジ!? ありがとう~!」

とまぁこんな感じで、ディードへの聴取が終わった。聴取後は、他の聴取内容を照らし合わせて得た情報を纏めるという捜査会議を行った。ディードの言うようにクイント准尉やメガーヌ准尉を始め他の娘たちはみんな、“スキュラ”達を暗殺した連中の事は何も知らなかったけれど、クイント准尉とメガーヌ准尉からある情報を得られた。

「海洋艦隊・・・」

建造されながらも管制機であるゼータの死亡と言うことで、稼働せずに終わったって話だ。この情報だけで大助かりだよ。海洋艦隊ってことなら、内陸にあるプライソンの研究所には無いって考えられるし。プライソンのアジトが在った世界は全部はミッドを含めて8つ。んで、アジトの数はミッドで4棟、他の7世界に1棟ずつの計11棟。その中から海に近いアジトを徹底的に捜索すればたぶん・・・。

「団長に報告しておかなきゃ・・・!」

今回の聴取で得られた内容をメールで送信。よしっ、明日から忙しくなるぞ~。
 
 

 
後書き
今後に登場するキャラの魔法や防護服などのデザインモデルとして、DMM GAMESに手を出したのが失敗でした。ああいうのは止め時が判らないから敬遠していたのですが・・・。まぁ危惧していた通り止め時が狂ってしまい、執筆の合間にもプレイする始末。課金? 今のところは、かんぱにのイリヤと美遊を引きたいがために1万使いました。今では2人揃って資材管理部所属ですがね~。おそらく次は神姫プロジェクトで課金するかも・・・。SSRが欲しいのです。
 
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