魔道戦記リリカルなのはANSUR～Last codE～

シャル
「ハーイ、前回に引き続きメインMCを務めるシャルでーす❤」

ルシル
「同じくルシリオンだ」

シャル
「これから紹介するのは、エピソードⅡにて登場した魔法！ 今回は以前までと違ってゲストが多数登場する予定だよ」

ルシル
「それでは早速始めよう。下手に話しこんで文字数を増やすのもなんだしな」

――変化せしめし乱音／ディゾルディネ・カンビャメント

ルシル
「ん？ これは前作に登場させたやつじゃないか？」

シャル
「まあね。でも、前作じゃ紹介しなかったでしょ？ この際だから紹介しようってわけ。ささ、どうぞ！」

ルシル
「ディゾルディネはイタリア語で混乱、カンビャメントは変化という意味だ。この術式は、対象を強制的に別の衣服へと変身できるんだ。まぁ俺の精神世界に展開されている創生結界内に在る衣服限定となるが」

シャル
「エインヘリヤルの衣装にも変身でしょ？ コスプレし放題だよね♪」

ルシル
「前作では、君が暴走させてそうなったよな」

シャルシル
「懐かしい～」

――秘伝を暴き伝える者達／ステガノグラフィア

ルシル
「大戦末期、ヨツンヘイム連合が戦場に新投入してきた兵器、Automatic operation Magic use Tactics attack Intelligent battle System――A.M.T.I.S.（アムティス）のシステムをクラック、掌握の為に創った電子戦用術式だ。アメナディエル、ソレウイエル、マカリエル、メナディエル、ライシエルの5基1組の電子妖精だ」

シャル
「機械、なんて当時にとって未知のテクノロジー・オーパーツだったよね？」

ルシル
「だな。鋼などの金属は存在していたが、それを使ってロボットを造るなんて発想は無かったな」

シャル
「その代わり、現代にとって当時の魔道技術の方がオーパーツ扱いだろうけどね」

ルシル
「だな～。ちなみに名の由来だが、中世紀末・ルネサンス期、ドイツの修道院長・隠避学者ヨハンネス・トリミテウス著の、魔術や、精霊を使っての遠方と通信する補法を論じたものが記された元禁書目録だった「秘密書法ステガノグラフィア」。
アメナディエル、ソレウイエル、マカリエル、メナディエル、ライシエルは、ステガノグラフィアに記されている魔神の名で、すべて秘密を安全に伝えてくれるという」

――ゲフェングニス・デス・フェリエラー

ルシル
「古代ベルカ式の結界魔法ゲフェングニス・デア・マギーのアレンジバージョンだな。ゲフェングニスは監獄、フェリエラーは敗者という意味だな」

シャル
「えっと、効果は・・・閉じ込めた対象の気力体力を気絶するまで吸収、その2つを魔力に変換する事によって、ルシルの消費した魔力を回復させる、と。なにこれ。魔法じゃなくて魔術じゃん」

ルシル
「完結編の俺にもってこいの術式だろ？ 吸収するのは気力体力であるため、相手が魔導師じゃなくても意味がある。まぁ魔導師の場合はさらに魔力も吸収してやるがな」

シャル
「うわぁ、鬼畜」

――メタスターゼン・トーア

ルシル
「シャマルの転移魔法・旅の鏡を俺なりに再現した魔法だな。魔導犯罪者からリンカーコアを引き抜くための術式だ。メタスターゼンは、英語でいうメタスタシス、意味は転移という英単語のドイツ語、トーアは扉という意味だな」

――戦滅神の破槍／コード・ヴィズル

シャル
「ルシルの持つ砲撃系術式における雷撃系最強が、このヴィズル・・・だったっけ？」

ルシル
「ああ。速力・貫通力・射程は上級砲撃中最高で、魔術としてのヴィズルは、直撃の場合は焼けて塵灰となり、掠っただけでも体内の水分が沸騰して死ぬ。魔法としてのヴィズルは、物理破壊設定なら魔術版と同じで、非殺傷設定なら感電するくらいで済む。
名の由来は、北欧神話の最高神オーディンの呼称の1つ、滅ぼす者ヴィズル」

シャル
「魔術版ヴィズルだけは受けたくないよね、これ聞くと」

ルシル
「そう言う君は大戦時、真っ向からキルシュブリューテで斬り裂いてくれたよな。ヴィズルに限らず、俺の魔術の大半を」

シャル
「あれ、本気で私を殺しにかかって来てたよね・・・？」

ルシル
「お互い様だろ？」

――ドゥンケルハイト・フォーアハング

ルシル
「ヴィータやシャマルが使う、閃光・爆音による視聴覚阻害、ジャミング効果を持つ補助魔法のアレンジ版がこれだな。閃光ではなく暗闇、爆音ではなく無音で一帯を覆い隠すんだ」

シャル
「なるほど。だから闇――ドゥンケルハイト、カーテン――フォーアハング、暗幕なんていう意味を持った術式なんだね。確かに何も見えず、何も聞こえない環境って怖いもんね」

――あなたに沈黙の贈り物を／ゲシューク・シュヴァイゲン

シャル
「おお！ 私の魔術じゃん、コレ！ すぅごい懐かしい！」

ルシル
「だろ？ 一定空間内、もしくは対象から一切の音声伝達を封じる魔術だ。会話・念話が行えなくなる。ゲシュークはドイツ語でプレゼント、シュヴァイゲンは沈黙、という意味だな」

シャル
「界律の守護神時代に創った魔術で、にじファン時代に連載していた《魔法先生ネギま！》で初お披露目。あの世界の魔法使いって、魔法を使うのに始動キーや詠唱を必要とするから、声を封じちゃえばその脅威が半分以下になるんだよね」

ルシル
「あの頃の君は本当に無双していたな」

――ヒュプノスの誘い

シャル
「コレはあれだね、対象を強制的に眠らせるやつ」

ルシル
「ああ。魔力で脳波に干渉する事で、相手を眠らせるんだ。名の由来は、ギリシア神話の眠りの神ヒュプノスだな」

――王の御座す銀に輝きし聖宮／ヴァーラスキャールヴ

ルシル
「俺の姉、ゼフィランサス・セインテスト・アースガルドの魔術だな。ゼフィ姉様は防御に優れていた魔術師だから、こんな形に凝った魔術を幾つも持っているんだ」

シャル
「そういうルシルもデザインに凝った防性術式――女神の護盾コード・リンを持ってるよね」

ルシル
「セインテスト家はそういう家系なのかもしれないな。で、話を戻すが、ヴァーラスキャールヴは防性術式だ。結界に間違われるかもしれないが。外からの侵入を拒み、万が一に中に入り込んできた場合は閉じ込める事が出来る」

シャル
「侵入を許さないための術式なのに閉じ込めちゃったら意味なくない？」

ルシル
「いいや。侵入してから術者の居るところまでに来るまでの間、術者や護りたかった人や物が外に移動すれば・・・ほら、戦わずしてやり過ごす事が出来る」

シャル
「外にさらに敵が居たら・・・？」

ルシル
「・・・・。名の由来だが、北欧神話に登場するアース神族の最高神オーディンの居城の事だ」

シャル
（スルーした！？）

――アーティラリーズリボルバー

ルシル
「テイルズオブエクシリア2の秘奥義の1つ、ティーロ・スフォルツァンドを基にして創った砲撃術式だな。この術式に参加する者を、回転式拳銃リボルバーのシリンダーに開いている穴と同じ位置に配置させて準備完了。砲撃発射のための砲門であるアースガルド魔法陣が一番上から時計回りに移動。順番に参加者がその魔法陣に攻撃を与える事で、神秘付加された強大な砲撃へと変換できる」

シャル
「人数が多ければ多いほど、敵に多大な被害を与えられるって事だよね」

ルシル
「ああ。しかしデメリットもある。途中参加も途中離脱も出来ず、外からの攻撃に対処できないという・・・」

シャル
「乱戦時は、側にガードを付けておかないとダメなわけね」

――光牙双月刃

シャル
「よしっ！ 私の生まれ変わり、イリスの魔法紹介に突入！ 前回の魔導紹介には出さなかったからね♪」

ルシル
「ほとんど君の魔術と変わらないじゃないか。変化と言えば、ドイツ語のルビが無くなったくらいだ」

シャル
「チッチッチ。どこを読んでんの、ルシル？ 完結編で新しく加えられた魔法があるのだよ♪ ちなみ↑もその1つ！ 私の断刀キルシュブリューテを模したデバイス・キルシュブリューテと鞘に魔力付加させての斬撃・打撃の二連撃！」

ルシル
「そう言えば有りそうだったけど無かったな、双月刃。大戦編では鞘なんてほぼ使わず、絶対切断ばかり使っていたし、前作でもトロイメライの双刀形態もあったし」

シャル
「そゆこと❤ 似たような攻撃はこれまでもあったけど、技名が付いたのは今回が初めてなのだ♪」

――光牙針縫刃／こうがしんぶじん

シャル
「これもそうだね。前作での闇の書編で、私が相手にしたエインヘリヤル・ワラキアの夜戦で使った魔術を、今作で名前ありの魔法に採用したんだよ」

ルシル
「地面にキルシュブリューテを突き刺し、その周囲から魔力刃を複数突き出させて攻撃するというアレだな」

シャル
「そう！ これまでも似たような攻撃を使っていたけどね。で、今作でのこの魔法は攻撃じゃなくて拘束、捕縛魔法なの。ザフィーラの鋼の軛と同じね」

――剣神モード

シャル
「わぁーっはっはっは♪ 私の二つ名を使ってくれて嬉しい～♪」

ルシル
「剣神モード。固有スキル、絶対切断アプゾルーテ・フェヒターを発動した状態のイリスのこと、か。前話の人物紹介で色々と説明されたあれだな」

シャル
「断刀キルシュブリューテを取り込んでいた私の魂。それが巡り巡ってイリスの魂となり、キルシュブリューテの能力・絶対切断が固有スキルとして受け継がれたわけ。これってかなり反則じゃない？ 私の時なんてわざわざトンデモな魔力量を消費して発動させていたんだから」

ルシル
「とは言っても好き勝手に発動できるわけじゃないらしいぞ。発動には管理局の許可が必要で、発動したら発動したで振り回されている感があるし。上手く制御できないって言っているじゃないか」

シャル
「そこはほら、これからの経験次第だよ」

――光牙裂境刃／ツェアライセン

ルシル
「確か↑は、にじファン時代に連載していた「魔法先生ネギま！」が初出だったよな・・・？」

シャル
「そうだよ。対障壁・結界切断効果を持った魔力を武器に付加して斬る、ってやつ。意味は引き裂く、ね。私のマスター・ネギの抹殺の為に、あなたが七美徳の救恤リベラリタスをウェールズに送り込んで来たあの時、あの薔薇天使が張った聖域を破るために使ったのが初めて」

ルシル
「あの頃の俺は、俺を召喚したマスターの命令で仕方なくネギを狙ったわけで・・・」

シャル
「言い訳なんて聞きたくなーい。私、1回殺されて召喚解かれたんだよ？ まぁすぐに再召喚されたけどさ。修学旅行ん時、七美徳の謙譲を斃した瞬間、麻帆良を監視するエインヘリヤル組の1発の砲弾で胸にデカい風穴開けられてさ！ まさか守護神殺しの砲弾なんてね！
ネギや生徒たちがわんわん泣いて大変だったんだから。しかも次！ 殺害2回目！ 魔法世界で殺されてそのまんま、さようなら、って予定だって言うし。まぁそれもネギや生徒たちのおかげで再々召喚、最後の最後まで居られる予定みたいだったようだし」

ルシル
「その節はどうも申し訳ありませんでした！」

シャル
「何故に逆ギレ！？」

――拘束の連鎖

シャル
「イリスの鎖型バインド魔法ね。ベルカ騎士はあんまり補助魔法とか持ち合わせていないようだけど、イリスは違うみたい」

ルシル
「元は君だからな。ベルカ式だけに留まらない何かがあったんだろう」

――雷牙飛月刃

シャル
「はい、↑もこの完結編で新たに追加されたやつです！」

ルシル
「フェイトのハーケンセイバーと同じタイプの魔法らしいな。三日月型の雷撃刃を飛ばすっていう」

シャル
「フェイトから教わったミッド式魔法を、イリスがベルカ式魔法に変換したらしいよ」

ルシル
「そう言うところの器用さは、君譲りかも知れないな」

シャル
「えっへん！」

――シュヴェーベン・マギークライス

ルシル
「これもまた完結編で追加された新魔法だな。とは言っても、ミッド式で言う魔法陣を足場とする魔法――フローターフィールドの事だが」

シャル
「悪い？」

ルシル
「いや、悪いとは言っていないぞ、うん。シュヴェーベンは浮遊する、マギークライスは魔法円という意味だな」

シャル
「まあね。魔法陣を連続展開して空中回廊を創ったりも出来るし、簡易な戦場を用意する事も出来る。ま、魔力消費は冗談じゃ済まされない程に多いけど」

――剣戟の極致に至りし者モード

ルシル
「出たな、無駄に長い名前」

シャル
「いいじゃんかぁ。えっとね、これは前世の私がイリスの体の支配権を借りて、さらに魔術師化する際の形態ね。ルシルとのキスで行える最終形態❤ いやーん❤」

ルシル
「・・・・さ、次へ行こうか」

シャル
「無視されるのが一番辛いんだよぉぉぉーーーーー！！？」

――大炎牙焼覇煉謳刃／だいえんが・しょうはれんおうじん／ケーニギン・ニーダーブレンネン

ルシル
「これも「魔法先生ネギま！」で初登場した魔術だな」

シャル
「イエス！ 七美徳の天使の内、救恤と忍耐を打ち倒した魔術だよ。ケーニギンは王妃。ニーダーブレンネンは焼き払うっていう意味。刀身から8本の火炎砲撃を発射。次いで十字に火炎斬撃を放って、さらに×十字に火炎斬撃を放つ。んで、最後に刺突行為と同時に火炎槍を発射してトドメ、って感じ」

ルシル
「徹底的に焼き尽くすからなぁ、この魔術。魔術師と守護神の力で以って七美徳の天使を全部潰されたからなぁ」

シャル
「その為に創ったんだし。対魔術式じゃなくて、対神属術式ね」

――シュヴェーラーパンツァー

ルシル
「重装甲って言う意味のシールド魔法なんだな」

シャル
「そうだよ。パンツァーシルト3枚を三角形状に組み合わせた対魔力完全防御陣ね。なのはのスターライトブレイカーも防ぎきるけど、今回はちょっと相手が悪かったというかなんというか・・・」

ルシル
「まぁ俺だしな。しかも物理攻撃を受けたんだ。破壊されても仕方ないよな」

シャル
「なーんか気に入らないなぁ～」

――紫電清霜

シャル
「はーい、ここで早速ひとり目のゲスト登場♪ この技の使い手、シグナムで～す！」

ルシル
「俺は少し離れているよ」そそくさ

シグナム
「ここは一体・・・？・・・お前はフライハイトなのか？ にしては私の外見年齢より年上っぽいが・・・」

シャル
「へいへい、お嬢さん。そこにツッコミを入れちゃダメだぜ♪」

シグナム
「そ、そうか・・・。（見た目と反し中身は子供のようだな）」

シャル
「さて。エピソードⅡで新たに追加されたシグナムの技だね」

シグナム
「うむ。レヴァンティンを鞘に収めた状態でカートリッジをロードし、鞘内に魔力を溜める。その魔力を爆発させる事によって、高速でレヴァンティンを引き抜く事が出来るのだ」

シャル
「ほうほう。それでその速度を加力することで、強力な斬撃が打てると」

シグナム
「そういう事だな。元々の斬撃の威力に、上乗せされる速度。どんな合金でも斬り捨てて見せよう」

――ヒルンダプス・カウダクトゥス

シャル
「これって高速移動魔法だよね・・・？ 要る？」

シグナム
「ああ、要るぞ。短距離限定で直線的な移動しか出来ないが、高速戦時では相手との距離を詰めるには必要な魔法だ。私は近接型の騎士だからな。距離を開けられてしまうとどうしても手数が限られ、まともに戦えなくなる可能性が大きい」

シャル
「あー、そっかぁ。で、この魔法の名前、ルシルが付けたって事らしいけど」

シグナム
「随分と長い名で、私はヒルンダプスと呼ぶ事にしているのだが・・・。これは一体何語なのだろうな。鳥の名前らしいのだが・・・」

シャル
「ヒルンダプス・カウダクトゥスは、ハリオアマツバメっていう鳥の学名で、ラテン語。ヒルンダプスは足の無いツバメ、カウダクトゥスは先の尖った尾っていう意味だね」

シグナム
「博識なのだな。しかし何故その鳥の名を付けたのだ？ ルシリオンは」

シャル
「あぁ、それはね。ハリオアマツバメって、水平飛行で言えば最速の鳥類なんだよ。大体170kmだね。ちなみに降下時で最速なのは隼ね。300km以上だって」

――空牙

シャル
「衝撃波を放つシュトゥルムヴィンデとは違って、魔力斬撃を放つ魔法がコレ、空牙」

シグナム
「数少ない中遠距離魔法だな。派生技には突進からの空牙、穿空牙がある」

――破城の戦杭／はじょうのせんくい

シャル
「はーい、次のゲストぉ～～、いらっしゃ～い♪」

ザフィーラ
「我か」

シャル
「ザフィーラとこうして2人きりで話す事ってなかったよね・・・？」

ザフィーラ
「む？・・・ああ、そうだな。（我の知るフライハイトは、我が主と同年代のはずだが・・・。この娘からも我の知るフライハイトの匂いがする・・・）」

シャル
「そんじゃ早速紹介してもらおうっか」

ザフィーラ
「あ、ああ。この魔導は、魔力によって創られた杭を上空から落下させ、結界を破壊する、というものだ」

シャル
「これってかなり強力だよね・・・？」

ザフィーラ
「管理局・武装隊員たちによる強装結界をも破壊できる。シグナムのファルケン、ヴィータのギガントハンマーと同等と思ってくれても構わん」

――狼王の鋼鎧／ろうおうのこうがい／狼王の鋼鎧・剛

シャル
「はい、次いってみよ～❤ この魔法、古代ベルカ式のパンツァーガイストと似たような奴だけど、その違いは？」

ザフィーラ
「パンツァーガイストと我の鋼鎧の違いは、常時展開しているか否かだ。パンツァーガイストの効果時間は短いが、鋼鎧は我が解除するまで持続する事が出来る。加え、防御力だけではなく攻撃力を上昇する」

シャル
「他に、剛、って付くバージョンもあるようだけど？」

ザフィーラ
「これは狼王の鋼鎧の魔力出力を上げた状態だ。身に纏う魔力をさらに増加させる事で、攻撃力・防御力を飛躍的に上昇させる事が可能だ。しかしその反面、魔力消費が大きいため、通常よりか長続きは出来ん」

シャル
「短期決戦用の攻防強化魔法ってわけね」

――鋼の軛・顎／はがねのくさび・あぎと

シャル
「鋼の軛のバリエーションね」

ザフィーラ
「うむ。対人ではなく対物、しかも巨大な物であればあるほど効果がある魔導だ。足元と頭上から拘束条を複数突き出させる事で、完全に身動きを封じさせる事が出来る」

シャル
「前作だと地面や壁からしか発動できなかったのに、今作だと何も無い宙からでも鋼の軛を発動できるようになったんだね。劇場版二作目を観終わった作者も、空中からの発動も出来る、っていう設定を取り込んだんだね」

ザフィーラ
「劇場二作目？ 設定？ 一体何の・・・？」

シャル
「あ、あー、こっちの話！ 気にしないで！」

――ブリューナク

シャル
「はーい、次のゲストは、ANSURシリーズの完結編・堕天使戦争終結編のメインヒロイン、八神はやてー！ アーンド・・・リインフォース！！」

はやて
「おわっ？ なんやここ！？ シャルちゃん！？ にしては大きい！ 大人シャルちゃんや！」

リインフォース
「主はやて！？ ここは一体・・・！？」

シャル
「はいはーい、落ち着いてくださーい！ ここはヘルシャー・シュロスの玉座の間です♪ どうぞどうぞ、椅子に座ってね～♪」

はやて
「えっと、わたしらに何をさせるつもりなんでしょう・・・？」

シャル
「魔法の紹介をしてもらうんだよ。で、今はブリューナクって魔法を、使い手のはやて達に紹介してもらおうって段階なわけ。ちなみに私の事は気にしないでね～。あと敬語も必要なしね」

リインフォース
「な、なるほど・・・」

はやて
「はぁ。ま、まぁ判った。じゃあ、ブリューナクやけど、射撃魔法やんな」

リインフォース
「はい。ダガー状の誘導射撃魔法です。移動しながら連射が出来ます」

シャル
「移動しながらの連射って言うのが厄介だよね。弾幕張り放題だし」

はやて
「そうやなぁ。あ、でもブリューナク以上の魔力や威力を持った砲撃や広域攻撃やと打ち消されるな」

――バルムンク

シャル
「これもまた射撃魔法よね」

はやて
「そうやよ。扇状に放ったり、放射状に放ったりと出来るんや」

リインフォース
「複数の対象にロックオンが出来ればもう少し先述の幅が広がるのだが・・・」

――クラウ・ソラス

シャル
「これは砲撃ね」

リインフォース
「ああ。単純な直射型だが、バリエーションの1つとして着弾時に球体上の魔力流を発生させて追加ダメージを当たる事が可能だ」

はやて
「そやけど発同時に魔力チャージが必要なんよ。まぁ移動中にもチャージが出来るからそんな問題はあらへんけど」

――マニューバA.C.S

はやて
「なのはちゃん直伝の突撃魔法やな！」

シャル
「いいなぁ！ 私も以前、ディバインシューターを教わって、矢尻型の射撃魔法ロイヒテン・プファイルを創ったの」

リインフォース
「私としては反対なのだが」

シャやて
「？？？」

リインフォース
「主はやては、近接戦が苦手ですから、わざわざ相手と距離を詰めるような魔法は・・・」

シャル
「あー、確かにね。なのはは近接戦もある程度修得しているから良いけど、はやてはなんか鈍臭いような・・・」

はやて
「あぅ～、反論できひん・・・」

リインフォース
「主はやて！ お気になさらず！ 適材適所、というものがありますから！」

シャル
「それって鈍臭い事を認めてるよね」

リインフォース
「はっ！」

――ポラールリヒト・ノーヴァ

シャル
「ポラールリヒト・ノーヴァ・・・、新星の極光って意味かぁ」

はやて
「わたしとリインフォース、ユニゾン状態で扱える魔法で、威力はラグナロクとおんなじくらいかなぁ」

リインフォース
「そうですね。まず夜天空間を展開、対象だけを閉じ込める。空間内では夜天の雷に満ちていて、際限なく閉じ込めた対象に攻撃を続ける。そして最後に空間ごと対象を爆破し、ダメージを当てる、というものだ」

シャル
「ルシルの闇黒系上級術式コード・ノートみたいだね。アレも空間に閉じ込めて、空間内を連続爆破させた後、空間ごと爆発させるし」

はやて
「ルシル君に似た魔法かぁ。なんや嬉しいな♪」

――バーニングスラッシュ／Burning Slash

シャル
「はい、次のゲストは、アリサ・バニングス！」

アリサ
「な、何、急に！？ どっかの城の中！？ つうかシャル！？ なんか色々と大きくなってるじゃん！」

シャル
「かくかくしかじか」

アリサ
「魔法の紹介、ねぇ？ まぁいいわ。あんたが大人の姿になっている事もツッコまないであげるわ。えーっと、バーニングスラッシュね。これはあたしのデバイス・フレイムアイズの刀身に・・・って、その前に、あたしのデバイスを紹介させてよ」

シャル
「おっと、そうだね。じゃあどうぞ♪」

アリサ
「コホン。あたしのデバイス、炎の聖剣フレイムアイズ・イグニカーンスっていうのよ。イグニカーンスの意味は、えっと・・・」

シャル
「ラテン語で、炎色、って意味よ」

アリサ
「そ、そういう事よ。えっと、通常のファルシオンフォーム、銃剣形態のバヨネットフォーム、大剣形態のクレイモアフォームがあるわけ。じゃあ本題に戻りましょっか。バーニングスラッシュは、炎を纏わせての斬撃魔法よ」

シャル
「私の炎牙月閃刃、シグナムの紫電一閃、ルシルのコード・フロガゼルエルみたいなやつね」

アリサ
「まぁあんたらのに比べたら火力は弱いけどね」

――タイラントフレア／Tyrant Flare

アリサ
「バーニングスラッシュを強化したのが、この魔法よ。カートリッジを3発連続ロードしないといけないのがネックよね。あたしの魔力ランクがもう少し上なら、カートリッジの消費を抑えられるんだけど」

シャル
「それはまぁ、これからの成長次第だよ。まだ9歳なんだし、これからこれから♪」

――フレアブレード／Flare Blade

アリサ
「これは炎じゃなくて、フレイムアイズの刀身を熱する事で切断力を上げるって魔法ね」

シャル
「見覚えのある魔法ね。アンスールのセシリスが使ってた魔術の。熱波震断刃ね。あれも刀身を熱して切断力を上げてたっけ。切断した瞬間に生物は燃滅して、鋼鉄は溶け、木々は灰塵へ」

アリサ
「流石に鋼鉄までは斬れないわね、あたしは。でもいつか、鋼鉄くらい斬ってやりたいわね」

――フレイムウィップ／Flame Whip

アリサ
「一番最初から使えた魔法なのにこんな半ばで紹介するっておかしくない？」

シャル
「そう？ 使える順番なんて関係ないっしょ」

アリサ
「・・・・、まぁいいわ。炎を噴き上がらせたフレイムアイズを振るって、広範囲に炎の鞭――斬撃をかますって魔法よ。あたしがジュエルシードの願いを叶える力で魔導師化した時から使える魔法ね」

シャル
「鞭なのに斬撃とかこれ如何に」

――スピニングコロナ／Spining Corona

アリサ
「フレイムアイズの刀身に炎を噴き上がらせて、それを推進剤として超高速前転しながら突撃する技ね。さながら炎の車輪、っていうのがシグナム談」

シャル
「良く目が回らないよね。あんだけ回って、しかも高速だって言うのに」

アリサ
「んー、三半規管は結構強いと思うのよね、あたし」

シャル
「その割に、空は飛べないよね」

アリサ
「飛行に三半規管は関係ないでしょ」

――ブレイズロード／Blaze Road

シャル
「これってかなり面白い魔法だよね♪」

アリサ
「まぁ両脚から炎を噴き上がらせての移動魔法なんて、あたしも他にないと思ってるわ」

シャル
「炎の噴射力でのダッシュ、超高度ジャンプ、覚え立ての飛行魔法で浮遊と姿勢制御、足裏に展開した魔法陣2枚からの炎噴射で飛行。面白いなぁ～」

アリサ
「けど最後のやつ、扱いがムズいのよね～。両足を揃えないと真っ直ぐ飛ばないし。ちょっと別の方を向くと錐もみしちゃうし。下手すりゃ空中でゲッダンよ」

シャル
「ホント面白い♪」

――イジェクティブ・ファイア／Ejective Fire

アリサ
「フレイムアイズの銃剣形態バヨネットフォーム時で発動できる、中距離火炎砲撃がコレ、イジェクティブ・ファイアよ。フレイムアイズの刃――ファルシオンの峰の方に細長い銃身が作られるんだけど、その銃口から砲撃を発射するのよ♪」

シャル
「嬉しそうね、アリサ。ま、気持ちは解るよ。前エピソードじゃ無かったもんね。フレイムアイズを改良され、新しい魔法も手に入れる事が出来た。喜ぶな、って方が難しいよね」

アリサ
「ええ、その通り！ これから紹介するのも、エピソードⅡで得た魔法の数々よ！」

――フリンジングボム／Flinging Bomb

シャル
「えっと、直訳で、爆弾を投げる、か。確かにそうだね」

アリサ
「でしょ？ 銃口からバスケットボールだの火炎弾を発射して、発射前に設定した任意の地点で大爆発をさせるものよ。直撃させればダメージを期待できるし、付近で爆発させて爆風でよろつかせたり、爆炎と爆煙で視界封じな副次効果もあるわ」

――フレイムバレット／Flame Bullet

シャル
「ユーノの姉的存在って言っておきながらユーノに恋する女の子、セレネとエオスの2人から受け継いだ射撃魔法の1つ、火炎弾を放つ魔法がコレね」

アリサ
「炎熱変換を持ってんのは妹のエオスよ。姉のセレネよりはまともだけど、温泉となると暴走するわ」

シャル
「あははは！」

――フレイムプロテクション／Flame Protection

アリサ
「ま、これは名前の通り、対炎熱用のバリア魔法ね。対シグナム戦を想定して創ったやつよ。と言ってもシグナムの紫電一閃の前に負けちゃったけど」

シャル
「向こうは歴戦の騎士だしね。付け焼刃の魔法は通用しないってことかな・・・？」

――フォックスバット・ラン／Foxbat Run

シャル
「アリサも持ってたんだ、短距離高速移動の魔法。意味は、えっと、フォックスバットは、戦闘機MiG-25のNATOコードネームからね。ランはそのまま走るって意味か」

アリサ
「フェイトのブリッツアクション・ソニックムーブを基にしたわ。発動直後はいいんだけど、効果後でのブレーキには苦労したわ」

――スリーズ・サンズレガリア／Threes Sun's Regalia

シャル
「これはアリサ自身とフレイムアイズのブーストだっけ？」

アリサ
「そうよ。午前9時から正午の3時間、午後3時から午後6時の3時間、計6時間の間、あたしの身体能力や魔力量の限界値を引き上げるの。もちろん、デメリットはあるわよ。使用後は過労で動けなくなっちゃうの。このモード起動時の事をあたしは、太陽の騎士、って呼んでるわ」

――ヴォルカニックスカッシャー／Volcanic Squasher／火山の鎮圧者

シャル
「フェイトのジェットザンバーと同系の魔法ね」

アリサ
「フレイムアイズのフルドライブ、大剣形態クレイモアフォーム状態で使える大斬撃魔法よ。フェイトのバルディッシュ・ザンバーと同じように半実体化してる魔力刃を伸長させて切断するっていうね。ま、こっちは半実体化を解いて炎そのものだけど」

――デストラクト・ディターレント／Destruct Deterrent／抑制破壊

シャル
「これはアリサの突撃技ね」

アリサ
「そうよ。まずブレイズロードで、両脚じゃなくて全身を炎で覆うの。で、フレイムアイズ・クレイモアの柄を持った両手を脇に持って来て突進体勢。そして炎の推進力を以って相手に突撃するわけ。クレイモアの剣先を先端とした炎の砲弾って感じね。シールド・バリア破壊効果を持ってるから、並の防御力じゃ防ぎきれないわよ」

シャル
「バーストアップっていうトリガーで、クレイモアを爆発も出来るんでしょ・・・？」

アリサ
「ええ。クレイモアを構築してる魔力を解いて純粋な炎に戻すの。まぁ至近距離での爆発だから、あたしにも僅かなダメージがあるわ。多用は禁物ってわけ」

――ガラティーンブレイカー／Gallatin Breaker

シャル
「アリサが誇る最強の砲撃魔法が、聖剣の名前を冠してるコレね」

アリサ
「太陽の騎士モードならマガジンの消費をせずに発動できるけど、それ以外ならマガジン1個分を消費しないといけないのよね。ま、その分トンデモな火力を引き出せるわけだけど」

シャル
「珍しく魔法を発動させる引き金行為――トリガーの1つ、呪文詠唱が必要なんだね、この魔法」

アリサ
「そうよ。その方が雰囲気でるでしょ？ 不浄の闇を断ち払うのは太陽の現身。輝ける炎の聖剣。どう？ 格好いいでしょ♪」

――ブレイドプロテクション／Blade Protection

シャル
「はーい、次のゲストは・・・月村すずか、です！」

すずか
「え、ええ！？ なんか急にお城のすご――」

かくかくしかじか

すずか
「なるほど。かくかくしかじかなんだね」

シャル
「そういうこと♪ そういうわけで、紹介をどうぞ！」

すずか
「うん。えっと、ブレイドプロテクションは、単純な斬撃・魔力付加斬撃に効果を持つ防御魔法です。対シグナムさん用に創りました。でも結局は力押しで負けちゃったけど」

シャル
「シグナムって本当に強いからね・・・って、そうだった。まずはスノーホワイトの紹介もしてくれる？」

すずか
「あ、うん、判った。私のデバイスは、スノーホワイト・メルクリウスです。ブーストデバイスって呼ばれるタイプで、その特性は魔力射出・射出魔力制御の補助、らしいです」

シャル
「メルクリウスはラテン語で水星、ローマ神話の最高12神の一柱・メルクリウスからも取ってるみたいね」

――フローズンバレット／Frozen Bullet

すずか
「セレネ・スクライアちゃんから受け継いだ、冷気の魔力弾型射撃魔法」

シャル
「バリエーションがあるんだよね？」

すずか
「私の射撃魔法には、アサルトシフト、サークルシフトっていうのがあって、アサルトシフトは私の周囲に展開した魔力スフィアから複数の射撃弾発射による弾幕を張る事で、サークルシフトは相手の周りに魔力スフィアを展開しての包囲攻撃なんだ」

シャル
「いきなし自分の周りに魔力スフィアが十数基と発生したらビビるわぁ～」

――バインドバレット／Bind Bullet

すずか
「これもセレネちゃんやエオスちゃんから受け継いだ魔法だよ。射撃魔法なんだけど、着弾と同時に相手にリングバインドを仕掛けるの。迎撃しようって直接斬撃・打撃を取られても発動するから、誘導操作が追いつけないほどに逃げるか、この魔法以上の魔力を持った中遠距離魔法じゃないと防げないかな」

シャル
「ベルカ騎士や近距離戦魔導師にとっては辛い魔法だよね」

――フィジカルヒーリング／Physical Healing

すずか
「私がジュエルシードのお願いを叶えてくれるっていう力で魔導師化して初めて使ったのが、このフィジカルヒールなんだ」

シャル
「治癒術式はミッド式の補助魔導師にとっては基本的な魔法だからね。フィジカルは肉敵的な治癒魔法で、簡単な傷くらいならすぐに治せるよね」

――ディバイドエナジー／Divide Energy

すずか
「これもフィジカルヒーリングと同じで、最初から使えた魔法だよ。なのはちゃんの魔力を回復させる為に、スノーホワイトからレイジングハートを通して私の魔力を分け与えたの」

――ホールディングネット／Holding Net

すずか
「これはジュエルシード事件に使った魔法だね。魔力で網状の物を作って、落下防止に使ってたかな。あ、そうそう、アリサちゃんがブレイズロードの暴発で空に飛んで、それから落下しちゃうから、それを助けるために覚えたんだ」

シャル
「想像できるわぁ～」

――フローティングアイス／Floating Ice

シャル
「魔法陣上に大きな氷塊を創り出す魔法だけど、これって実際なに・・・？」

すずか
「一応は防御魔法に括られてるかな。でもほとんどはアリサちゃんの足場扱いかも」

――パワーブースト・ガンファイアフォース／Power Boost- Gunfire Force

すずか
「私の真骨頂の魔法がこれ。仲間の魔法効果を増強させるブースト魔法。そのうちの１つが、この射砲撃魔法の強化なんだよ」

シャル
「1つという事は他にもあるんだ」

すずか
「うんっ。斬撃・打撃強化、治癒強化とかいろいろあるんだ」

――アイシクルアイヴィ／Icicle Ivy

すずか
「捕縛魔法で、氷と冷気で出来た茨数本を相手に絡ませて、その個所を氷結させる魔法だよ」

シャル
「やっぱり炎熱変換には弱かったり・・・？」

すずか
「・・・うん」

ルシル
「アイヴィって茨じゃなくて、蔦という意味、だよな。何故に茨と名付けた・・・？」

シャル
「うちの作者のミスよ」

――アイシクルスタチュー／Icicle Statue

すずか
「これも捕縛魔法だよ。相手を氷の柱に閉じ込めちゃう魔法。相手の周りの水分を瞬時に凍結させて、相手をその中に閉じ込めるんだ。大気中の水分を利用するから、水分が多い場所だと発生から拘束、その強度も増すの」

シャル
「魔力そのものじゃなくて水分の凍結っていう発生効果の捕縛だから、AMFは通用しないっぽいね」

――アイスミラー／Ice Mirror

シャル
「変わったシールドよね」

すずか
「うん、なのはちゃん達の使うラウンドシールドの縁が氷に覆われているんだ。と言っても見た目だけで、その効果はあまり変わらないかな」

――リフレクティブミラー／Reflective Mirror

すずか
「アイスミラーと同じだけどその効果が違うのがこの防御魔法で、射砲撃を反射する事が出来るんだ」

シャル
「その効果で以って対象を囲うように包囲展開、その内部に仲間が射砲撃を撃って結界内で魔法を乱反射させて対象をボコる事も可能。さらには効果を知らずに包囲された対象が結界破壊の為に射砲撃を撃ったりなんかしちゃったら・・・」

すずか
「全部自分に反射して返って来ます♪」

――リフリジレイト・エア／Refrigerate Air

すずか
「冷気の竜巻を発生させての防御魔法だよ」

シャル
「ルシルのラシエルみたいなものかぁ。でもこれって副次効果が色々とあるよね」

すずか
「うん。相手が濡れていればその水ごと凍結封印が出来るよ」

シャル
「すずかを相手にする時は、水辺じゃない方が良いってわけね。気を付けよう」

――ナイツ・ルナレガリア／Night’s Luna Regalia

シャル
「これがすずかのブーストね」

すずか
「うん。午後9時から午前時3時までの6時間の間、私の魔力量やスノーホワイトの性能を限界値以上にまで強化できるんだ」

シャル
「まさに夜の月の女神(ナイツ・ルナ)の力ってわけか」

――ディザスタークロス／Disaster Cross

シャル
「こっからは協力魔法の紹介ね。それじゃ、アリサとすずか、よろしく♪」

アリサ
「了解よ。この協力魔法は、あたしと――」

すずか
「私の2人で行うんだよ。時計盤に耐えると12時と3時の位置に立って、ハリの付け根に居る相手に向かって砲撃魔法を放つっていうもの」

アリサ
「上から見たら十字でしょ？ だからこの名前にしたのよ」

――エクセリオンバスター・リバウディングシフト／Excellion Buster- Rebounding Shift

シャル
「ここで新しいゲスト！ 高町なのは！」

なのは
「ふわっ！？」

シャすずリサ
「かくかくしかじか」

なのは
「えと、よく解らないけど、魔法の説明をすればいいんだね♪」

すずか
「じゃあなのはちゃん。お願い」

なのは
「うんっ！ エクセリオンバスター・リバウンディングシフトは、すずかちゃんの反射魔法と私の砲撃で行う協力魔法だよ。すずかちゃんがリフレクティブミラーで相手の人を閉じ込めて、その鏡に私がバスターを撃つの。すると――」

すずか
「なのはちゃんの砲撃が鏡に着弾すると、幾つもの砲撃に拡散して鏡の結界の中を飛び回って最後は相手に着弾」

なのは
「拡散時に魔力と威力も一緒に解れちゃうから1発分の威力は低いけど、最後は全弾が当たるからおんなじだよね」

――デュプルブレイズ・シオンズクリーバー／Double blades Zion’s cleaver／楽園の切断者が持つ2つの刃

シャル
「はい、続いてのゲスト！フェイト・テスタロッサ！」

フェイト
「え、な、なに！？ いきなり変なところに！？ なのは！？ それにアリサにすずか、あと・・・シャル！？」

かくかくしかじか

フェイト
「そんな事になってたんだね、なのは達。でも、うん、いいよ。この魔法は私とアリサで行う協力魔法で、それぞれがデバイスのフルドライブモード、ザンバーとクレイモア時でしか発動できないんだ」

アリサ
「フレイムアイズとバルディッシュのフルドライブは、常時発動してる結界破壊効果の魔力刃が展開されているからね。それを左右から振るって、敵が張った結界を切り裂くの。ちなみに防御魔法も切り裂けるように効果を加えてるわ」

フェイト
「傍から見れば邪魔物を切り裂くハサミのようかな」

――サザンクロス

フェイト
「これも私とアリサの協力魔法だよね」

アリサ
「そうよ。あたしのヴォルカニックスカッシャーと、フェイトのジェットザンバーによる十字刺突攻撃」

フェイト
「魔力刃を伸長させて、対象を貫くんだ。もちろん防御・結界魔法を破壊できる効果が付加されているから、よほどの防御力じゃなければ破壊できるよ」

――雷覇・砲剣衝／らいは・ほうけんしょう

フェイト
「これは私とシャル・・・、イリスとの協力魔法なんだけど・・・」

シャル
「それは私が担当するよ。フェイトのプラズマバレットで対象を足止め＋帯電魔力素の散布、そこで帯電魔力素を急襲して強化されたイリスの雷牙月閃刃と、拘束の連鎖でさらに足止め。トドメに・・・」

フェイト
「プラズマスマッシャー、だよ。対象の周囲には、雷月刃でまた帯電した魔力素が充満しているから、私のスマッシャーもいつも以上に強力になっているんだよ」

――双月・破盾一閃／そうげつ・はじゅんいっせん

シャル
「これもイリスとフェイトの協力魔法だよね」

なのは
「シャルちゃん、アリサちゃん、フェイトちゃんは近接戦魔法を使う、魔導師で騎士だから、魔法開発もよく3人で協力してたし」

すずか
「仲が良すぎてちょっと疎外感が合ったよね」

なのは
「うん」

フェイト
「あぅ、ごめんね。えっと、この協力魔法は、バリア貫通効果と魔力刃の威力強化を持つハーケンスラッシュと、シールド・バリア・結界破壊効果を持つイリスの光牙裂境刃による挟撃だね」

アリサ
「最初にソニックムーブと閃駆で相手に高速接近して、左右から同時斬撃。すぐさま切り返して前後から同時斬撃。一瞬にして4連撃を叩き込むって技よね」

フェイト
「練習したよ、すごく。ランサー状態のルシルの強さは知っていたから」

すずか
「私とアリサちゃんもシグナムさんに勝てるようにイメージトレーニングや実際の模擬戦もしたし」

アリサ
「結局負けたけどね」

すずリサ
「・・・・」

――双炎牙・獄火刃／そうえんが・ごっかじん

フェイト
「これはシャルとアリサの協力魔法だね」

アリサ
「シャルの炎牙崩爆刃と、あたしのフレイムウィップによる×十字斬撃を放つってやつよ」

なのは
「単なるフレイムアイズじゃなくてカートリッジで魔力や火力を3倍以上に強化されてるから、結構強いよね」

アリサ
「それじゃまるであたしのフレイムウィップは普段、弱いって言ってない？」

なのは
「ち、違うから！ そ、そんなこと思っても、考えてもないから！」

――クリアランスボミング／Clearance Bombing

シャル
「どんだけ鬼畜な技を生み出すんだろうね、今エピソードは」

なのフェイすずアリ
「？？？？」

シャル
「ま、いいや。はい。この協力技の紹介をお願いね」

なのは
「これって協力技、なのかなぁ・・・？」

フェイト
「一応、技名があるし」

すずか
「協力魔法って括りでいいと思うよ」

アリサ
「そうは言っても、ただ単純にあたし達全員が空から地面に向かって3ケタっていう射撃魔法を降り注がせるだけの絨毯爆撃なんだけどね」

シャル
「それが鬼畜って話なわけよ。直訳で、一掃爆撃、とか。恐いわぁ～」

――一方通行の聖域／サンダルフォンのせいいき

シャル
「はい、次なるゲストの登場です！」

セラティナ
「な、なんですか！？ 私、どうしてこんな覚えのな――」

かくかくしかじか

セラティナ
「全く以って意味が解らないですけど、魔法を説明すればいいんですね。コホン。サンダルフォンの聖域は、物心ついた頃には修得していた結界魔法です。結界内の魔力素を無にして、魔法が使えないようにするんです。魔法を使う魔導師にとっては致命です。騎士に関しては武器がありますから、力づくで壊す・・・ことも出来ないです。それを想定したうえで対物理攻撃無効化の効果がありますから」

シャル
「ひょっとして外からの魔法攻撃は使えたりする・・・？」

セラティナ
「よく御存じですね。出来ますよ。内側からの魔法干渉は受け付けず、外からの魔法干渉はし放題。だから一方通行の聖域なんですよ」

――多層封獄結界／パーガトリー・アークケイジ／Purgatory Ark Cage

セラティナ
「武装隊の方々が張る強装結界と同じ硬度の結界を五重展開する魔法です」

シャル
「とんでもない結界よね。強装結界って、闇の書の夜天の雷クラスの攻撃魔法でないと砕けないのに、それを五重とか」

セラティナ
「ですから私は管理局の最高結界魔導師って謳われているんですよ♪」えっへん

――ツェアレーゲンシュラーク

シャル
「はいはーい、新たなゲストの登場です！ 前作・界律の守護神編において最強の敵だったテルミナス！ その転生者のアルテルミナス・マルスヴァローグ！」

アルテルミナス
「いや、ちょっと待って。前作とかテルミナスとか、全然理解が出来ないんだけど。それに、あなたは・・・イリス？ にしては大人だし」

かくかくしかじか

ルシル
「↑のやり取りでちゃんと伝わって、納得してもらえるのが不思議でならないな」

シャル
「お？ 戻って来たんだ」

ルシル
「ああ、まあな」

ルミナ
「とにかく、私の魔法を紹介すればいいんだね。じゃあ、コホン。ツェアラーゲン・シュラークは、私の固有スキル、エクスィステンツ・ツェアレーゲンを利用した拳打だよ」

ルシル
「改めて聞くと本当に反則だよな。触れたモノを好きなように分解できるなんて」

ルミナ
「でもそのおかげで、私・・・」

シャルシル
「？？」

ルミナ
「ううん、なんでもない。ツェアレーゲンは分解、シュラークは一撃って意味ね」

――ゲシュヴィント・フォーアシュトゥース

ルミナ
「私の有する高速移動魔法がコレ。離れた相手と一気に距離を詰めるための魔法だよ。ちなみに直線限定。意味は、ゲシュヴィントは速い、フォーアシュトゥースは突進ね」

ルシル
「これかぁ、俺のコード・ヘルモーズの飛行速度に追いついた魔法は」

シャル
「アレはビックリだったね。大戦時、空戦最速と言わしめる由縁だったヘルモーズに追いつける人が居るなんて想像すらしなかったんだけど」

ルミナ
「え？ 私ってそんなにすごい事をやってる・・・？」

シャルシル
「やってる」

ルミナ
「私オリジナルの魔法を褒めてもらえるって本当に嬉しい♪」

シャル
（可愛い❤ まさかテルミナスに萌える日が来るなんて思いもしなかったよ）

――拳打強化／フェアシュテルケン

ルミナ
「これは防御魔力の出力を上げて拳を護るための魔法だね。フェアシュテルケンは強化・補強っていう意味」

ルシル
「待ってくれ、ルミナ。なぜ攻撃なのに防御魔力で拳を覆うんだ？ それだと上記のツェアレーゲンシュラークも、魔力で拳を護っているという事になるが・・・？」

ルミナ
「スキルで拳が潰れないようにするためだよ。まさかノーリスクで存在分解なんてトンデモスキルを使えると思ってる？ 違うよ、魔力で拳や足を保護したうえでスキルによる攻撃を行う。これが私の戦闘スタイルなわけ。つまりフェアシュテルケンは、スキル効果を上げて、さらに防御魔力出力を上げる事で、さらに分解力を増させる魔法ってこと」

シャル
「そうだったんだ～」

ルシル
「そんな欠点も有ったんだな」

――ファルコンメン・ツェアシュティーレン

ルミナ
「で、↑の続き。拳打強化する事で発動可能な攻撃がコレ。完全破壊の意味の通り、スキル効果を半分ほど発現させての拳打で、デバイスくらいなら破壊できるよ」

シャル
「エヴェストルム、壊されちゃったよね」

ルシル
「その衝撃で墜落寸前に陥ったしな。もう二度と食らいたくないな」

――シュライエンパンツァー

ルミナ
「魔力で声量アップした大声で衝撃波を発して空間に歪みを作るのね。それで――」

ルシル
「ちょっと待ってくれ。声で衝撃波を作って空間歪曲？ それもスキルの影響か・・・？」

シャミナ
「それはないよ～」

ルミナ
「さっき説明したでしょ。そういう魔法なんだって」

ルシル
（声量を魔力で上げて大声を発して衝撃波作って空間歪曲・・・魔術？）

ルミナ
「シュライエンは叫び、パンツァーは装甲ね」

――シュトゥースヴェレ

ルミナ
「防護服や防御魔法を貫通する衝撃波を打ち込む攻撃ね。意味はそのまま衝撃波」

ルシル
「完全に風嵐系魔術だよな」ボソ

シャル
「そだね」ボソ

ルミナ
「なに？」

シャルシル
「いやいや」

シャル
「防御系を無視して体内にダメージ与えるんでしょ？ すごいよね、これ」

ルシル
「これもスキルなのか？」

ルミナ
「そうだよ。と言ってもそのスキル効果は最弱だから、何も壊さないけどね」

シャル
「でも体内にダメージは入るから、この一撃で少しの間動けなくなるよね。最弱効果でこれって、すごいよね～」

――オクスタンズィーガー

ルミナ
「クラウチングスタートからの突撃力を利用した拳打二連撃。オクスタンはベルカ語で突撃槍、ズィーガーは勝者。一撃目で相手のデバイスを破壊して、二撃目で相手本体にダメージを与えるってやつ。相手が私の攻撃について来られるような強敵限定で使う技だよ」

シャル
（という事は、イリスの体の支配権を借り戦った私は、ルミナにとったら強敵の括りなんだね）

ルシル
「俺の時は使わなかったよな」

ルミナ
「ランサー時ね。そこまで深く戦わなかったから。あのまま戦い続けてたら、この魔法だって、もしかしたらデバイス・ツァラトゥストラまで使っていたかも」

――グラウンドマリオネット

ルシル
「ナハトヴァール・アウグスタが使っていた魔法だな」

シャル
「これ、蒐集したページからの発動らしいから、パラディース・ヴェヒターん時の蒐集行為で手に入れた魔法だね」

ルシル
「大地を応用したゴーレム製作。カーネルを思い出すな」

シャル
「私は直接戦った事ないから同課は判んないけど、たぶん私が勝つね」

――冥府の螺旋槍／ヴルフシュペーア・デア・ウンターヴェルト

シャル
「劇場版なのはでナハトヴァールが使った魔法に、作者が勝手に名前を付けたのがコレ。ヴルフシュペーアは投槍で、ウンターヴェルトは冥界・地底・黄泉の国ね」

ルシル
「あれだろ？ なのはに落とされた螺旋状の巨大な岩。とんでもない魔法なのに名前が無いなんて勿体ないっていうのがうちに作者の言だな」

シャル
「次回へ続きま～す♪」