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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第二十七話 方針、そして疑惑
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転位すれば補足は可能だろう。
 それにアルフの情報から移動の形跡もたどる事は出来る」
「なら、前に言った囮作戦を使おう。
 なのはとフェイトが持つジュエルシードを賭けて戦う。
 フェイトが勝てばアルフからの情報とフェイトの転位先から位置を補足しプレシアの逮捕に。
 なのはが勝てば恐らくプレシアが干渉してくる。その時に補足すればいい」

 俺の言葉にクロノは一瞬で納得し、エイミィさんはなるほどといった感じで頷く。

「なるほどね。なのはちゃんが勝ったらフェイトちゃんをを保護し、プレシアを捕縛。
 フェイトちゃんが勝っても、最終的にはプレシアのところに戻るんだから、プレシアの居場所でフェイトちゃんを保護できる。
 で私たちは二人が戦っている間に補足の準備さえしておけばいいと」
「はい」

 アルフがフェイトの補助をしない今、フェイトが下手に転位すればそこからも追うこともできる。
 そして、なによりもフェイトは絶対に保護する必要がある。

「士郎の考えは分かった。
 艦長にも伝えておくよ」
「頼んだ。
 アルフ、今日アルフを引き取れるように話はつけておく」
「ああ、士郎もフェイトの事頼んだよ」

 アルフの頭を撫で、アリサ達の待つ部屋に向かう。

 だが一つだけわからないことがある。
 プレシアの最終的な目的である。
 ジュエルシードを用いて一体何をしようというのだろうか。

「ジュエルシードを複数用いてやろうと言うんだから厄介な事には間違いないだろうが」

 その時、視線を感じて、歩みを止める。

「士郎?」

 急に歩みを止めた俺にユーノが声をかけてくるが、申し訳ないが今は無視する。

 管理局の監視機械?
 違う。
 機械的ではなく、もっと魔術的なモノ。

 空をゆっくりと見上げる。
 空間に僅かだが揺らぎがある。
 遠見の魔法か?

「プレシア、お前はなぜフェイトを受け入れ平穏に暮らすという選択が出来ないのだ」

 俺の言葉に空間の揺らぎが乱れて消えた。

「士郎、今のはどういう意味?」
「なに、プレシアに対する問いかけだよ。
 さ、なのは達が待ってるから行こう」

 会った時、答えを聞けるといいのだがと思いつつ、なのは達の待つ部屋に再び歩き始めた。




side プレシア

 気がつかれていた。

「さすがというべきかしらね」

 使い魔が残していった異質な剣が気になり、フェイトと対峙していた子の魔力を追ってきたらすぐに見つかった。
 あの使い魔が生きていたのは意外だったけどどうでもいい。

 あの者は確かに別の技術を持っている。
 街に張られている結界もミッド式の魔法とは明らかに異質のものだ。

 だけどその異
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