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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第二十七話 方針、そして疑惑
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出来なかった時など事あるたびに虐待を繰り返しているという事

 で、この前の魔法攻撃である。
 フェイトを狙ったように放たれた魔法にアルフの我慢も限界を超え、プレシアに掴みかかったが返り討ちにあい、なんとか転位。
 そしてアリサに保護されたと

「クロノ、どう思う?」
「士郎やなのはの証言、状況等から見てもアルフの言葉に嘘や矛盾はない。
 プレシア自身はアースラへの攻撃という件もあるから逮捕の理由には十分だ。
 艦長の命があり次第、プレシア・テスタロッサの逮捕に動き出すだろう」

 確かに
 管理局を知らない俺などが管理局に刃を向けるとなれば、法や常識の違いからやむを得ないとも判断は出来る。
 だがプレシアは違う。
 管理局を知り、その法律の中で生きてきた人だ。
 知らないでは済まない。

「なのはにはどう伝えるつもりだ?」
「大丈夫。ちゃんと聞いたよ。全部」

 クロノに問いかけたつもりだった言葉に返ってきた返事はなのはの声。
 それと共になのはの姿が映ったもう一つのモニターが表示される。

「アースラを通してなのはにも伝えていたんだ。
 それに彼女には知る権利がある」
「はあ、それならそうと言ってくれ。
 で、なのははどうする?」

 モニターを通して、なのはに問いかける。

「私は……私はフェイトちゃんを助けたい。
 これはアルフさんの思いと私の意志」

 そこに映るのは強い瞳。
 迷いも、曇りもない、真っ直ぐ見据えた瞳

「フェイトちゃんの悲しい顔は私もなんだか悲しいの。だから助けたいの悲しいことから。
 それに友達になりたいって伝えた返事をまだ聞いてないしね」

 海上での戦いの後、揺らいでいた瞳はそこにはなかった。
 揺らぐ事のない強い思いを抱いた者の顔だ。

「士郎、君はどうするつもりだ?」
「今さらだ。
 もとより我が剣は、なのはとフェイトのために執ると決めた。
 ならばフェイトを助け出し、なのはの願いを叶えるのは当然だろう」

 俺はさも当然だとクロノに笑って見せる。

「こちらとしても君達の協力はありがたい。
 フェイトに関してはなのはに任せる。
 それでいいか?」

 クロノの言葉にアルフも頷く。

「なのはだったね。
 頼めた義理じゃないけどお願い、フェイトを助けて
 あの子、いま本当に一人ぼっちなんだよ」
「うん。大丈夫、任せて」

 これでなのはとフェイトの決着はつくだろう。
 そして、なによりもここにきてアルフというカードを得ることが出来た。

「クロノ、アルフがここにいるという事はプレシアの場所はわかるか?」
「ああ、移動さえしてなければわかる。
 もし移動していてもフェイト・テスタロッサが一人なら
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