第十六話 四人の竜その十二
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挨拶を終えたのを見てだ。英理子が話してきた。
「それじゃあね」
「それじゃあって?」
ラモンが英理子に問い返す。
「何かあるの?」
「ええ、集められる面子を集めてね」
そうしてだというのだ。
「それで迎え撃つんだけれど」
「じゃあ今すぐやってもいいんじゃないの?」
「だから。今呼んでいる面子がまだ来てないのよ」
英理子が言うのはこのことだった。
「ジョージに。それに最後の一人の竜ね」
「ああ、オニキスね」
サフィが英理子に応えて言う。
「ジョージは今は」
「はい、もうすぐ到着するそうです」
彼についてはマルガが話す。
「あの聖剣を持ってもうすぐこの学園に」
「じゃああいつよね。オニキスよね」
「四人揃わないと勝てないわよ」
英理子は眉を顰めさせて言った。
「それどころかね」
「スサノオが仕掛けてくるかどうかも怪しいですね」
紅が顔を曇らせて話す。
「スサノオはおそらく僕達が揃うかどうかも見ていますから」
「そうよね。人集めるのも戦いのうちだから」
静香も言う。
「それすらできないなんてね」
「そう。だから本当に四人揃わないと」
「仮面ライダーは揃ってるんやけれどな」
襟立はぼやくようにして述べた。
「それでも。こっちの世界がなあ」
「今三人いるけれど」
ローズは周りを見回している。
「それでもオニキス必要なのね」
「甲斐先生にお話してきますね」
竜司がここで話してきた。
「あの人が一番オニキスさんと近いですし」
「私も一緒に行くわ」
また言う英理子だった。
「じゃあ三人でね」
「はい、行きましょう」
こうしてだった。まずは甲斐を呼ぼうとした。しかしだ。
そのだ。黒いスーツに奇麗に切った黒髪に鋭い顔立ちの大人の女が来た。その顔は彫刻の様に整っている。その彼女がだ。
彼等がいる屋上に来てだ。こう一同に言ってきたのである。
「呼ぶには及ばないわ」
「あっ、先生」
「来てくれたの」
「オニキスのことよね」
微笑みさえ浮かべてだ。その女甲斐は右手を腰に当てて悠然として言ってきた。
「彼にも伝えておいたから」
「それでどう言ってるんですか?」
「あいつは」
「群れるのは嫌いだって言ってたけれど」
こう言うのが如何にも甲斐だった。
「それでもね。興味は持っていたわ」
「じゃあ来てくれるんですか?」
「あいつも」
「気が向けばね」
その辺りははっきりとしないというのだ。
「まあ待っていればね」
「ひょっとしたらなのね」
英理子は首を少し捻ってから述べた。
「まあ可能性は零じゃないのね」
「そうですね。じゃあ来ればですね」
「一緒にってことでね」
「では今はね」
今はどうかとだ。甲斐が言ってきた。
「
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