第十七話 戦士達の集結その一
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第十七話 戦士達の集結
クラスにだ。やけに制服の似合わない男が来ていた。
金髪に碧眼でだ。髪は短く刈っている。
そして引き締まり精悍だが何処か抜けた感じがする。背は高く体格もいい。そのマルガが言うだ。ジョージ=エヴァンズその人である。
彼はクラスの中でこう言うのだった。
「あの、それでマルガさんは」
「今図書館ですよ」
「そっちに行ってますよ」
クラスの面々の返答は明らかに年上に対するものだった。
「あの、それでジョージさんですよね」
「一体何のご用件でしょうか」
「はい、マルガさんに呼ばれてです」
ジョージはありのまま言った。
「私はここに来たんですけれど」
「それで転校されてきたんですか」
「この学校に」
「スサノオと戦う為に」
このこともありのまま言うのだった。
「宜しくお願いします」
「それでスサノオは何処にいるんですか?」
何とクラスメイト達に聞くジョージだった。
「この学校に来ているんですか?」
「えっ、スサノオって?」
「一体誰ですか?」
「それはどの人ですか?」
「ですから。邪神だとか」
見事なまでにありのまま言っていくのだった。
「この世界に干渉してきているという」
「何なのかな、この人」
「急に転校してきて訳のわからないこと言ってるし」
「外国の人なのは間違いないし」
「どうした人なのかな」
クラスの誰もが首を捻るのだった。そしてそれを遠目で見てだ。
さしもの襟立もだ。引きながら紅と竜司に尋ねた。
「ジョージさんやったな。あの人放っておいてええんか?」
「ううん、まさかあそこまで素直な人だって思わなかったです」
紅が戸惑いながらこう襟立に話す。
「というかああいう人もいるんですね」
「全部言ってますし」
竜司、ジョージを知っている彼も困っている。
「僕達の戦いのこと」
「流石にまずいやろ」
襟立はまだ引いている。
「この展開。スサノオどころちゃうで」
「止めましょう。とりあえずは」
これが竜司の案だった。
「さもないと取り返しがつかないことになります」
「そうですね。本当に」
「ほなあの兄ちゃん止めるか」
紅と襟立がだった。二人でだ。
ジョージのところに行き彼を止めようとする。しかしその前にだ。
竜司にだ。首のところで黒髪を切り揃えつむじのところがはねている黒い瞳の、大人しそうな顔立ちに大きな目をした少女、江藤美咲が来てだ。彼にこう言ってきたのだった。
「あの、竜司君」
「あっ江藤さんどうしたの?」
「あのジョージさんって人だけれど」
彼を見てだ。美咲は言うのだった。
「私達と同じ歳なのよね」
「江藤さんには幾つに見えるのかな」
「
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