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スーパーヒーロー戦記
第28話 ウルトラセブン暗殺計画
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 お前ばらしたなぁぁぁぁ!」
「ニャハハ、ごめんなさ〜い」
「御免ですむかあああああああああ!」

 忽ち二人の追いかけっこが勃発しだす。が、今回のそれとは関係ないので放っておく事にする。




     ***




 第三地区の通報現場に辿り着いたダンとフェイト。其処の通報機の前に来たが、其処には誰も居ない。やはり今回も悪戯だったようだ。

「また悪戯か……」
「そうみたいですね」

 安堵する傍ら半ばこんな事をする者に対する苛立ちを胸に二人はポインターに乗り込み帰ろうとする。だが、その周囲を数台の車が取り囲んでいた。しかも、その車にはドライバーの姿が見られない。

「何だ? これは…」
「ダンさん、これって…」

 ダンが一台の車に向かい透視光線を放つ。其処に居たのはハンドルを握る宇宙人の姿であった。鳥類を思わせる嘴を持ち不気味に光る目をした全く初めて見る宇宙人だ。その宇宙人がダン達を見て不気味に微笑んでいる。

「何者だ!」
【我々は、如何なる戦いにも負けた事のない、無敵のガッツ星人だ! モロボシ・ダン、嫌! ウルトラセブン…我等の挑戦を受けよ!】

 ガッツ星人がダンを指差す。その言動から明らかな自信が感じ取れた。ダンは変身するのに渋った。これだけの啖呵を切ったのだ。もしかしたら罠かも知れない。それに、今此処にはフェイトが居る。下手に変身して彼女を巻き込む訳にはいかない。

「ダンさん!」
「フェイトちゃん、此処は逃げるんだ。罠かも知れない!」
【貴様は我々から逃れる事は出来ん!】

 ガッツ星人が言い放つ。その直後、周囲に複数のガッツ星人が現れる。それら全てが手に武器を持っている。携行型に小型化された光線中だ。一見すると只のレーザー銃に見えなくもない。

【我々から逃げようとすれば、こうなる】

試しにその光線を近くの車に放つと、その車は一瞬の内に蒸発し、屑鉄すら残さず消え去ってしまった。その銃口を今度はダンではなくその隣に居るフェイトに向けてきた。
 
「な、貴様!」
【動くな! ウルトラセブンになれ! でなければ……】

 ガッツ星人達の持つ冷たい銃口がフェイトに向けられる。今のフェイトはバリアジャケットすら纏っていない。恐らく、ガッツ星人達はフェイトが変身する間も無く引き金を引けるだろう。そうなれば彼女もまたあの車と運命を共にする事となる。

【ウルトラセブン、我等の勝負を逃げると言うのなら、この場で二人揃って処刑するだけだ!】
「くっ……!」

 ダンは決意した。どの道このままでは活路は見出せない。それに逃げると言う方法も封じられた。助けを呼ぼうにも恐らく敵はそれを許してはくれまい。最早こうなっては敵の言い分に乗る他ない。でなければ此処で
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