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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第6章 英雄感謝祭編
第21話 謁見
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フェアリーテイル一行が首都クロッカスに着くと、英雄感謝祭はまだ正式に開始されていないのにも関わらず、すでにお祭り騒ぎの様相を見せていた。
大通りだけでなく、あらゆる場所に店先に沢山の出店やテーブルが広げられており、街の住民や訪れた人々で大賑わいであった。フェアリーテイル一行は、50名近い集団ということもあり、一気に人目を惹き、更にはアレンを除いたメンバーも有名な者が多いため、すぐに周りの人々は気付くことになる。そして、アレンの姿を見ると、大歓声を上げながら出迎えてくれた。
「こいつは…」
「すごい人気だな…」
エルフマンとリオンが大層驚いた様子で呟く。他のメンバーも驚きつつも、自分たちのギルドの、尊敬するアレンの人気っぷりと歓迎ムードに、鼻が高くなる。アレンは、声を掛けられた方に手を振ったり、会釈をしたりしてやり過ごす。そんな様子を見た人々は更に大歓声を上げ、特に若い女性たちからは悲鳴に似た歓声が上がっていた。
そんな歓迎の声を背中に、一つの大きな建物に到着する。ベルモンドというホテルで、この首都クロッカス、ひいては王国において最高級のなどであり、普段は貴族や大商人のみが泊まることが許される由緒正しきホテルであった。英雄感謝祭期間中は、王国の負担の元、フェアリーテイルの完全貸切での利用となっていたのだ。その高級感溢れる様相に、フェアリーテイルのメンバーが足を竦ませていると、身なりの整った従業員らしき人物が出迎えに出てきた。
「フェアリーテイルの皆さま方。ようこそ、ホテルベルモンドへ。早速中にお入りください」
従業員の言葉を聞き、フェアリーテイル一行はホテルへと入っていった。

さすがは王国一の最高級宿というだけあり、設備面も充実し過ぎていた。
フェアリーテイルメンバーに、全員1人1部屋ずつ割り当てても、まだ空き室があるほどの客室数。数室の大広間に数十室の小広間、室内プールにバー…あげればきりがないが、加えてその一つひとつが高級感溢れる設備となっており、フェアリーテイルを驚かせたのは言うまでもない。誰かが本来の宿泊費用を尋ねたところ、一人頭一泊300,000ジュエル程という話を聞いた時は、皆が卒倒に近い驚愕を受けたことは言うまでもない。
さて、そんな素晴らしい設備を堪能しながらも、やはりフェアリーテイル。それぞれのグループで集まり、部屋でグダグダと過ごすのが好きなのは変わらず、一人ひとりの個室があるというのに、酒を飲んだり、大騒ぎしているのであった。
そんなギルドの酒場と変わらぬ喧騒を見せるホテルであったが、とある廊下を歩いている男の集団があった。アレン、ナツ、グレイ、ガジルである。中々に珍しい組み合わせだが、アレン以外は先ほどまでバーで飲んでいた面子であり、自室に移動中に偶然遭遇し、部屋も近く、折角だからと、一緒にと行動していたのだ。
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