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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第6章 英雄感謝祭編
第21話 謁見
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他愛もない会話をしながら、歩いていると、なにやら一つの部屋から騒がしい喧騒が聞こえる。声の通りからして、ドアが全開になっているあの部屋であることが伺えた。
「ったく、どこのどいつだ、ドア開けっぱなしで騒いでるやつは…」
ガジルがそう言って、ドアを閉めようとするが、その際にちらっと見えてしまった中の様子に、驚き固まる。
「ん?どうした?ガジル…っ!」
「早く閉めてやれ…っ!」
ナツとグレイも同じように固まって動かない。
「なんだよ、どうしたってんだ…げっ!」
アレンはそんな様子の3人に声を掛けながら、部屋の中を見る。そして理解する。なぜ先の3人が口を開けて絶望のような表情を浮かべているのか…。
エルザ、ミラ、カグラ、ウルティア、ウル、カナ、ソラノ、ユキノ、ウェンディがいたのだ。そう、何本もの空になった酒が転がる部屋に。
「だ、だれだ…」
「女たちに酒飲ませたのは!!」
ナツとグレイが図らずとも言葉を繋げる。
「足りん!酒が足りんぞ!」
エルザが酒ビンを掲げながら真っ赤な顔で怒号を飛ばす。
「おめーが一人で飲みすぎなんだよ!殺すぞエルザ!」
…7年前のミラがそのまま大人になった様子であった。
「わたしもー、まだまだたりないれすー」
カグラも完璧に酔っぱらっており、いつものクールな感じは見られない。
「いいじゃない…また頼めばー。いっくらでもでてくるわよー!」
ウルティアは口調は変わらないものの、声を張り上げている様子から察しがつく。
「「いいね!もっと呑め呑め!!」」
ウルとカナが肩を組みながら酒を酌み交わしていた。この2人も例にもれず酔っぱらっているが、元々酒が強いこともあり、酩酊状態ではなさそうだ。
「えへへへ!とってもたのしいゾゾゾ」
ソラノに関しては語尾の口癖が増え、雰囲気もいつもより明るい。
「「あへー、目が回るーー」」
なんと、まだ12歳そこらのユキノとウェンディすらも酒をのんでいたようである。
「…こいつは…」
「ああ、退散した方がよさそうだな…」
ナツとグレイがそう呟き、そーっとその場を去ろうとするが、飛んできたビンが2人の頭に当たり、阻止される。
「なに突っ立ってる!!お前らもこっちきて呑め!!」
「そして酒を注げ!!!」
ビンを投げたであろうエルザとミラが、2人を睨みつけながら言葉を発する。
「…地獄だ…」
ガジルが小さく呟く。
「…はぁ…ったくこいつら…。おい、ここが俺が何とかするから、お前らは先戻ってろ」
アレンは頭を掻きながら3人に伝える。
「い、いいのか?アレン」
「助かるぜ!」
「すまねえ…」
いつぞやの、「アレンを置いて逃げれるか!」精神はどこへやら…。3人はアレンにすべてを託すと、一目散に自室へと戻っていった。…と思っていたアレンだったのだが、実はこの
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