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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第30話
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1月17日、同日AM9:30――――――

翌朝、カレイジャスがベルガード門へと近づくと、そこにはアリサ達にとって驚く光景があった。

〜カレイジャス・ブリッジ〜

「な、何あれ…………!?」
「せ、戦艦の軍団…………!?」
「しかもどれも見た所大きさも”パンダグリュエル”とも大して変わらないんじゃないか!?」
モニターに映るベルガード門付近の地上に集結している複数のメンフィル・クロスベル連合軍の戦艦を見たアリサとエリオットは信じられない表情で声を上げ、マキアスは表情を蒼褪めさせ
「あれを見たら幾らメンフィルと連合を組んでいるとはいえクロスベルに侵略したエレボニア帝国軍が軍用飛行艇一機すら帰還できずに殲滅された事も納得ね…………」
「ん。しかも軍用飛行艇も見た事のないタイプ。メンフィルに加えて”未知の敵戦力”であるクロスベルなんて、クロスベルに侵略したエレボニア帝国軍にとっては”最悪の状況”だったんだろうね。」
「おまけに内戦終結に貢献したはずのヴァリマールまで敵として現れたんだから、エレボニア帝国軍はさぞ混乱したでしょうね。」
「…………(兄上…………)」
「これが”メンフィル・クロスベル連合軍”…………」
重々しい様子を纏って呟いたサラの推測にフィーは頷き、セリーヌは疲れた表情で呟き、ユーシスは辛そうな表情で亡き兄を思い浮かべ、ガイウスは真剣な表情でモニターを見つめていた。

「あっ!あの銀色の戦艦は…………!」
「クロスベル迎撃戦に敗れたエレボニア帝国軍がメンフィル・クロスベル連合軍によって奪われた”パンダグリュエル”か…………しかも”パンダグリュエル”に刻み込まれている紋章。あの紋章は…………」
「”エレボニア帝国を表す黄金軍馬の紋章”…………――――――恐らくあの”パンダグリュエル”はミルディーヌ公女がメンフィル・クロスベル連合軍と交渉して返還、もしくは貸与されて、”ヴァイスラント決起軍”の拠点兼旗艦として利用しているのだろうな。」
「ええ…………その証拠に”パンダグリュエル”周辺に待機している軍用飛行艇はエレボニア帝国の正規軍もそうですが領邦軍も採用していた軍用飛行艇です。クロスベルに侵略した空挺部隊は”パンダグリュエル”を除けば全て轟沈したとの事ですから、恐らく”パンダグリュエル”周辺に待機している空挺部隊は貴族連合軍の残党が保有している空挺部隊なんでしょうね。」
”パンダグリュエル”を見つけたトワは声を上げ、アンゼリカは重々しい様子を纏って呟き、アルゼイド子爵の推測に頷いたミュラーは真剣な表情でパンダグリュエル周辺に待機している空挺部隊に視線を向けて呟いた。
「リィンはきっとあの戦艦の軍団のどこかにいるのでしょうね…………」
「ええ…………それにセレーネさんやエリスさん、アルフィン殿下達も
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