暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
外伝〜想定外の起動者〜 後篇
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は再び冷や汗をかいて表情を引き攣らせ
(何で同じ存在なのに、あんなに仲悪そうな感じに見えるのかしら?もしかしてあれが”同族嫌悪”ってやつなのかしら?)
(彼女達の場合はそれはちょっと違うような気がするんだけど…………)
エステルの推測にヨシュアは冷や汗をかきながら指摘した。
「――――――エステル、リィン、少しいいか!?」
するとその時ロイドが仲間達と共に駆け寄ってエステルとリィンに声をかけた。

「そんなに慌てた様子でどうしたんだ、ロイド?」
「確かロイド君達はフェミリンスと一緒に念の為に”太陽の砦”に猟兵達が残っていないか、調べていたんじゃ…………」
「…………その”太陽の砦”自体に問題が発生したのよ…………」
「――――――現在”太陽の砦”が何らかの異空間と繋がった為、”太陽の砦”の中は”異界”と化しているのです。」
「な――――――」
「あ、あんですって〜!?」
そしてエリィとティオの説明を聞いて仲間達と共に血相を変えたリィンは絶句し、エステルは驚きの声を上げた。その後リィン達が急いで”太陽の砦”の中に入るとそこは完全に”異界”と化していた!

〜太陽の砦・異空間〜

「な、なんなの、これ!?」
「ミント達が以前”太陽の砦”に来た時と景色が全然違うよね!?」
「ああ…………どちらかというと”四輪の塔”の異空間や”影の国”に近いように見えるけど…………」
異界と化している太陽の砦の中を見回したエステルとミントは困惑し、ヨシュアは真剣な表情で考え込み
「お、お兄様、この景色ってなんだか”旧校舎”の最下層の時と似ていませんか…………?」
「それは俺も思った。まさかとは思うが――――――」
一方心当たりがあるセレーネの言葉に頷いたリィンが真剣な表情を浮かべたその時

―――『起動者』候補ノ来訪ヲ感知―――

「この声は…………」
「な、何なの今の声!?」
「恐らくはこの異空間を維持している”主”の声だと思うのですが…………」
謎の声が聞こえ、声を聞いたリィン達がそれぞれ驚いている中エリスは呆け、ユウナは驚きの声を上げ、セティは考え込んでいた。

――刻ハ至レリ―――コレヨリ『第二ノ試シ』ヲ執行スル―――

そして何もなかった場所に光の橋が現れて異空間に浮く足場へと渡れるようになった。
「さっきまで何もなかったのに、橋が…………!」
「ったく、さっきの声といい、この空間といい、マジでどうなってんだよ…………」
それを見たノエルは驚き、ランディは疲れた表情で溜息を吐き
「それよりもさっきの声は『起動者』と言っていたけど、まさかその『起動者』とは――――――」
ある推測をしたロイドはリィンに視線を向けた。
「ああ…………間違いなく『騎神』の『起動者』の事だと思う。」

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