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【アンコもどき小説】やる夫は叢雲と共に過剰戦力で宇宙戦艦ヤマトの旅路を支援するようです
ヤマト建造
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この銀河系からガミラスを叩き出さないと、和平の機運すら生まれないだろうが。
 材料はある。
 こちらのクローン技術と地球の遺伝子情報。
 それがあれば、イスカンダル人という種の存続は可能になる」

 皮肉な話だが、こちらに出向く理由がなくなった代わりに、イスカンダル側から見れば貴重な妹を送り出すぐらいに欲しいものがこの太陽系にあるのだ。
 ガミラス経由で地球の情報を入手したスターシャがたった三人しか居ない国の女王として妹に命じた意味は果てしなく深い。
 多分、サーシャがやってくるフラグは折れないだろう。

「失礼します。
 プローグ・コモナリティより、ガミラスの掃討戦の提案がされていますが、お受けしますか?以上」

 モニターに武蔵さんの顔が映り、外交案件の提案がなされる。
 ちょうど叢雲と話していた、ガミラス銀河系方面軍掃討戦の話だった。

「この提案は地球側にも話をしているのか?」

「はい。
 地球側をこれを了承し、陸軍部隊の派遣を検討しているそうです。
 また、我々に対してアクラメイター級汎銀河軍事用アサルト・シップ9隻の購入を提案しております。
 代金は、CR90コルベット・GR-75中型輸送船で、足りない分は重水素供給配分で支払うとの事です。以上」

 空母にもなり輸送船にもなるアクラメイター級汎銀河軍事用アサルト・シップは、こちらの主力商品だ。
 ついに地球も本格的な恒星系国家の仲間入りを果たそうとしているという所だろうか。

「また、これと絡む話ですが、我々と地球側との条約更新および改定の提案を申し込んできました。
 新設される地球連邦の第一外交案件として、取り扱いたいそうです。以上」

 俺達がセドナの基地を放棄して去る事を本気と感じた地球側が引き止めにかかっているのだろう。
 今やセドナの基地工廠は太陽系最大の規模を誇っているから、数年後に行われる譲渡についても地球系企業が激しく鞘当を繰り返していた。

「手を上げているのは何処だっけ?」

「かつてお嬢様が率いた火星のムラクモ・ミレニアムを始め、日本は財閥系の方に南部重工、北崎重工が、月からはアナハイム・エレクトロニクス、北米からはゼネラルリソースとニューコムが。
 大陸系のシャフト・エンタープライズやネルガル重工、クリムゾングループ等が手を上げています。以上」

 これだけの巨大工廠になると、官営にしても民間委託部分が大量に発生してそれだけでビジネスになるのだ。
 こちらの方も官民を混ぜた第三セクター方式での運営が好ましいとは伝えた覚えがある。
 実際、大規模な需要が発生している軍事系企業はこれを機会に激しい買収や合併の話が水面下で持ち上がっていた。
 標的は、火星自治政府の政変に巻き込まれたムラクモ・ミレニ
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