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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第97話:自分の想像力の無さに絶望する時がある。
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てる事を伝え、ガンツァー(火縄銃)との勝負を挑んだそうだ。

性能差を見せ付ける勝負なので、普通に戦い合っても意味は無く、陛下が提案したのが、ホザック城の玉座の間に設置されてる12枚のステンドグラスを互いの兵器で破壊し合う事だった。そんな事で勝敗が明瞭になるのか疑問だったが、詳しく説明を聞いて納得する。
なんせ勝負の詳しい内容ってのが……

ホザック城の玉座の間には入り口から見て正面の玉座の上の天井近くの壁に、4枚のステンドグラスが設置されており右と左の壁上部にも4枚ずつのステンドグラスがある。
その計12枚のステンドグラスを、ウィンチェストは左の入り口側から1枚ずつ破壊し、陛下は右の入り口側から1枚ずつ破壊していく。

小さくてもヒビを入れれば破壊したとみなされ、次々に破壊していく。
玉座上の中央で丁度半分の6枚となり、1枚でも多く破壊した方の兵器が勝ちという単純なルールだ。

我が国の新兵器の性能を知らないウィンチェストは、使い慣れたガンツァー(火縄銃)の性能を信じて疑わず、ほくそ笑んで勝負を承諾。この勝負に勝ったら亡命もガンツァー(火縄銃)の所有権も認めると言われたらしい。

しかもスタートの合図は、ウィンチェストのガンツァー(火縄銃)の発射音で良いと陛下に言われ、デモンストレーション等で撃ちまくってるウィンチェストは7枚破壊出来ると確信してたらしい。

だがしかし、開始してみれば大惨敗。
当然だ……だってガンツァー(火縄銃)は2発目を撃つのに20〜30秒はかかるのに、アサルトライフルはその間に10発も20発も連射出来るのだ。

スタートの合図として撃ったガンツァー(火縄銃)は、1枚目のステンドグラスに小さな穴を開けただけで、直後に爆音と共にバラ蒔かれた陛下の扱うアサルトライフルは、一瞬で1枚目のステンドグラスを粉々に粉砕。

そのまま少しだけ身体を動かして隣のステンドグラスを粉々にし、3枚目に突入。
音と威力に驚いたウィンチェストはガンツァー(火縄銃)の次弾装填に頗る梃摺り、その間に3枚目も粉砕し終わってたそうだ。

陛下が4枚目に取り掛かろうとした時、アサルトライフルも弾切れになったらしく静かになった玉座の間には虚しくアサルトライフルの動作(空撃ち)音だけが聞こえた。
陛下が無駄撃ちして行き詰まったと思ったウィンチェストは、鼻で笑った後に大急ぎで弾込めを行った。

だが陛下はワンタッチで空になった弾薬の容器を取り外すと、無表情のまま替えの弾薬容器を懐から取り出し、またもやワンタッチで取り付けチョチョッとアサルトライフルを操作すると、また爆音を轟かせ4枚目・5枚目と粉砕していった。

威力・連射性・扱いの簡単さに驚いたウィンチェストは、2枚目のステンドグラスの破壊に失敗。
撃っ
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