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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第24話
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スウェア”。戦闘中に様々な加護が発動する魔術が込められた防具よ。」

「ええっ!?」

「ぼ、僕達が持っているのと同じ……!」

「まあ……かの”匠王”様特製の武具ですか……」

「!何て霊力(マナ)……!」

「あ、相変わらずウィルフレド様の創った武具は凄まじい力を秘めていますね……」

「”至高の職人”と謳われている”匠王”か……一体どんな人なのだろう?」

レンの説明を聞いたアリサとエリオットは驚き、シャロンは目を丸くし、セリーヌは目を見開き、エマは冷や汗をかいて表情を引き攣らせ、ジョルジュは興味ありげな表情をしていた。



「ラッキー!やっとボクもみんなと同じ”匠王”の武具を貰えたよ♪本当に貰ってもいいんだよね!?」

「ええ。”常任理事”であるパパがみんなも持っているんだから、貴女にも渡さないと不公平って事でウィルお兄さんに頼んで創ってもらったのよ。」

「ありがとう!”英雄王”に今度会えたらお礼を言っておくね〜。」

レンの話を聞いたミリアムは無邪気な笑顔を浮かべた。



その後レン達は妥協案を実行する為にユーゲント皇帝夫妻と、皇帝夫妻の御世話係をしているメイド達と共に転移魔術で”モルテニア”に向かう事になり……アルフィン皇女達は皇帝夫妻と一時の別れを告げると共に、必ず自分達の手で内戦を終結させる事を誓った。



また……レン達が帰る間近にエリゼはルーファスから託された遺書をユーシスに手渡し……その事に加えて処刑されたルーファスや処刑される予定であるアルバレア公爵夫妻の遺体をいずれ自分に渡すように手配をしてくれたエリゼにユーシスは頭を深く下げた感謝の言葉を述べた。



そしてレン達がユーゲント皇帝夫達と共に転移魔術で”カレイジャス”から去ろうとし、リィン達はそれを見送ろうとしていたその時、レンは転移魔術を発動する前に意味ありげな笑みを浮かべてリィン達を見回した。



「うふふ、それにしても内戦が始まった当初から思っていたけど、内戦が起こったのはエレボニアにとっていい機会だったのじゃないかしら?」

「なっ!?」

「……それは一体どういう意味でしょうか?」

レンの信じられない発言を聞いたレーグニッツ知事は驚き、アルゼイド子爵は厳しい表情で問いかけた。

「だって、この内戦で帝国貴族達のエレボニア皇家に対する忠誠心がよくわかったじゃない♪肝心の”四大名門”は全て皇家に歯向かって、他の貴族達も”四大名門”側についたんだから。残ったのは”貴族連合”にとって価値はないと判断されて相手にされなかったか、”貴族連合”か皇族につくのか判断しきれなかった僅かな中立貴族と、皇家の窮地を救う為に力を貸している貴族に関しては”アルゼイド家”と”ヴァンダール家”だ
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