第113話
[1/13]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
〜女王宮・テラス〜
「へっ!?何が起こったの!?」
「誰かがロランス少尉を攻撃したようですね……」
「げっ。今の声って………」
突然の出来事にエステルは驚き、クロ―ゼは推測した。また、聞き覚えのある声を聞いたカーリアンは顔を顰めた。
「フン。爪が甘いわよ?貴女の唯一の取り柄だった武も大した事ないわね?」
少しすると、なんとファーミシルスがテラスの下から上がって来て、エステル達の前に降り立った。
「ファ、ファーミシルス大将軍!!」
「どうして、こちらに……?」
ファーミシルスの登場にクロ―ゼは驚き、女王は何故ファーミシルスが来たかを驚きながら尋ねた。
「………お久しぶりですわね。アリシア女王、クロ―ディア姫。現在のリベールの状況を考えまして、同盟国として僭越ながら我が力をお使いになって頂こうと参らせて頂きました。……それより、今は私を気にしている時ではありませんでしょう?」
女王とクロ―ゼにファーミシルスは会釈をした後、答えた後指摘した。
「!そうでした!お祖母さま……お怪我はありませんか!?」
ファーミシルスの指摘に気付いたクロ―ゼは慌てて女王に駆け寄った。
「大丈夫よ、クローディア。乱暴なことはされていません。それよりも……」
自分を心配するクロ―ゼに女王は笑顔で自分が無事である事を言い、これからの事を言おうとした所
「エステル!」
ヨシュアの声が部屋の方から聞こえて来た後、ヨシュアが姿を現し、エステルに駆け寄った。また、ヨシュアの後ろからオリビエ、ジン、テトリ、ユリア、パズモ、サエラブが次々と現れて、エステル達に駆け寄った。
「ヨシュア!?それにみんなも!よかった、無事だったみたいね!」
「エステルの方こそ……。リシャール大佐やロランス少尉が城内にいなかったから心配だったんだ。」
「あの赤ヘルムならさっきまでここにいたけど……」
「え……!?」
エステルの言葉を聞いたヨシュアは驚いた。
「その手すりを越えて飛び降りて逃げていった所をそちらの方が追撃して、池に落ちたわ。どうなったかはわからないけど………」
シェラザードはヨシュアに答えた後、遠慮気味にファーミシルスを見た。
「あのまま逃がしてやってもよかったけど、特務兵共の我等メンフィルに対する所業を考えれば個人的に許せなかったので、追撃をしたわ。まあ、加減はしているから運が良ければ、生きているかもしれないわ。」
シェラザードに見られたファーミシルスは何事もないかのように答えた。
「え!?あ、貴女は……!」
「メンフィル大将軍、ファーミシルス殿!?」
ファーミシルスに気付いたヨ
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ