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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第100話
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達にとっては素敵な皇族ですわね。」

ツーヤとフィオーラ夫人の説明を聞いたセレーネは微笑んだ。



「というか今更気付いたんだけど……サラ教官が何本も飲んでいるワインって相当高級な気がするんだけど。」

「た、確かに言われてみれば……」

「まあ、皇族や皇族の客人用ですから、間違いなく高級でしょうね……」

その時ある事に気付いたアリサの言葉を聞いたリィンとセレーネは冷や汗をかき

「そのワインでしたら一本50万ルドラですよ。」

フィオーラ夫人は二人の疑問に答えた。



「い、一本50万!?」

「相当の高級ワインじゃないか!」

「し、しかも50万なら幻のワインと言われている『グラン=シャリネ』の1183年物が落札された時の値段と同じよ!?」

「それをサラさん、何本も飲んでいますよね……?」

フィオーラ夫人の答えを聞いたエリオットとマキアス、アリサは驚き、セレーネは冷や汗をかいてサラ教官を見つめ

「んふふふ〜♪さすが皇族が飲んでいる酒は違うわね〜♪」

サラ教官は一切動じず嬉しそうな表情で次々と高級ワインを飲んでいた。



「という事は昨日エリゼがサラ教官に出したワインも相当高級だったんじゃ……」

その時ある事に気付いたリィンは冷や汗をかいてツーヤを見つめ

「ええ。マルーダ城の客人用に出すあのワインは確か80万ルドラですよ。」

「………………」

「は、80万……」

「とんでもない高給取りのエリゼ君の一月の給料と同じじゃないか……」

ツーヤの答えを聞いたリィンは口をパクパクさせ、エリオットとマキアスは表情を引き攣らせた。



「ハハ、僕達自身はあまり気にしていないよ。」

「それに高級な食材やお酒を使うのも皇族としての義務なのです。」

「へ……」

「どうしてそんな事が皇族の義務に……」

クラリスの話を聞いたリィンは呆け、マキアスは戸惑いの表情になった。



「既に知っていると思うがメンフィル帝国の国土は余りにも広大でその為、民が納める税金も毎月凄まじい額になっている。勿論いざという時の為に金庫等に保管しているが、ある程度のお金は民の為に使うべきと言うのがメンフィル帝国の皇族を含めた上流階級の身分を持つ者達の考え方だ。逆に尋ねるが高級食材やワインを買わないと誰が困るかな?」

「それは勿論食材やワインを作っている平民達、それらを入荷して販売をしている商人達ですが……―――あ。」

エリウッド公爵に答えを促されたマキアスはすぐに答えた後ある事に気付いて呆けた声を出し

「なるほど……”金は天下の回り物”って言葉があるくらい、お金が様々な人々の手に渡って回っ
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