外伝 シンフォギアGX編
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…」
「まるで?」
もう一枚出されたデータ。
「これは…?」
「わたしです」
「っっ…」
あおいさんが息を呑む。
見比べるとそのデータの差異が殆ど見当たらない。
「ここまで来るともう人間じゃない…寿命があるかどうかも分らない」
「そんな…」
「本来なら、…完全覚醒したわたしならどんな事になろうとも元に戻せます…だけど…」
「だけど?」
「エクリプスウィルス。これが厄介です…」
「エクリプスウィルス?」
と、あおいさんが問う。
「わたしの中で進化したこれが自身を強化するもの以外の干渉を弾こうとする。血液感染でうつる事は無いと思ってたのですが、症状が出ないだけだったのかも…もしくは彼女達が元からエクリプスウィルスに適合しやすい体質だったのか…まぁ理由は分りませんが、これの所為で干渉が難しい」
「つまり?」
「どうにも出来ません。響はどこか分っている雰囲気ですし…未来は…彼女は響に置いて行かれるのを良しとしないでしょうから」
「未来ちゃんはギアを使わなければこれ以上の進行はしないのかしら?」
「どうでしょうね…わたしの見立てでは…」
と言ってから一拍置く。
「もう、手遅れ…ですよ」
フロンティア事件はとりあえずの終息を見せたとはいえ、起こした事変の責任を誰が取るのか。
一応マリア達に指示を出していたナスターシャ博士は先の事件でフロンティアの一部事宇宙空間に漂い連絡が取れなくなっている。
彼女のメディカルデータや、その他の環境を鑑みるに生きてはいまい。
首謀者であることには違いは無い為に罪状の殆どを彼女にかぶってもらう事にした。
マリア達は反対していたが、うら若き女子の青春を牢獄で過ごせと言うのもいかなものか。
結果として彼女達の行いで世界が救われたと言う事実はあるのだから。
そして幸いな事に、彼女達が起こした変事が全て日本国内であった事が他国からの介入を極力遮断できていた。
そもそものこの事件の大本はNASAが月の公転軌道のデータを偽った事が問題だ。月の落下を知っていて手をこまねいていた米国政府。その事実を突いてやれば、そんな事実は無かったと言う事になり、逆説的にF.I.Sの暴走も無かった。そんな組織すら無いと手のひらを返したのだ。
ナスターシャ博士の遺体の回収と、先史文明期の遺産の回収をと打ち上げられた国連所属のスペースシャトル。そのシャトルが回収活動を終え帰還しようとすると、システムトラブルに見舞われ、このままでは地球の引力に引かれるままに落下してしまうと言う緊急事態が起きた。
この事態を好転させることが出来るのはシンフォギア装者達だけ。しかし、色々な法律の問題に手をこまね
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