暁 〜小説投稿サイト〜
ランス 〜another story〜
第3章 リーザス陥落
第57話 レッドの町の戦い・決着
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〜レッドの町 地下道〜


 ここから、町長の屋敷までは一本道。その作りはさながら、王族を逃がすための隠し通路の様なものだった。

「レッドの町もかつては、独立していて、その名残がこうして残っているのかもしれませんね」

 かなみは、その通路を通りながらそう呟く。王家に仕えている忍者である自分だからこそ、そう思ったのだろう。ただ単に、偶然こんな通路が作られたとは思えないからだ。

「かもしれないな。……趣味で作るにしては距離がありすぎる。金も相当掛かってそうだ」

 通路に一定の間隔で灯っている燭台を見ながらユーリはそう呟く。まだ灯っている時点でも凄い事だと思える。恐らくは、何名かを逃がす為にここを使ったんだろう。
 そして、今回は逆にヘルマン側に使われているのだろう。

「がはは、これで足元から一気に殲滅してやるぜ! そして、乱交パーティだぁ!」
「ら、ランス様……」

 ランスの馬鹿な発言は、当然この通路にはよく響き渡る。色々と今後のこと、潜入した後での戦いについての考えも張り巡らせているのに、それも馬鹿らしくなってしまう程だ。

「はぁ……本当にあの馬鹿は」
「安心してくださいですよー、ユーリさん! トマトは、参加しないですかねー! ユーリさんと一緒なら考えますですが!」
「馬鹿なこと言ってないで、しゃんとしなさい。……優希も待ってるんだからね」
「そう、ですね。……必ず」

 志津香の言葉に、力をぐっと入れるのはランだ。あの時の会話は、勿論ランも聞いている。優希には、色々と世話にもなっているし、歳下だから、彼女達にとっても妹の様にも思えるのだ。愛くるしい笑顔に、……罪悪感をまだ持ち続けている自分は、何度も助けられていた。だからこそ……。

「そうだな。片っ端からやってやろうぜ。血の代償は今まさに、ってやつだ」

 ミリも剣を担いでにやりと笑った。そして、ランと志津香の間に入り。

「どーせなら、優希とオレも入れて5Pにしないか? あ、勿論相手はユーr「馬鹿なこと言わないで!」っとと!!」

 ミリの脚に痛みが走る!?……気がした。
 地団駄を踏むように、志津香の踏み抜きは、ミリの脚を捉えず、地面に当たっていたのだ。地面に ひびが入っている様な気がする……、それ程の威力。

「(……あんなの何度も受けてたのかよ、ユーリは)」

 この時、若干冷や汗をミリは掻いていたのだった。

「そ、そうですよ! い、いくら残念賞でも、そ、それは……ちょっと……」

 後半部分がどんどん聞こえなくなっていくラン。それを聞いた志津香は僅かに首を傾げる。

「ん? 残念? 一体何のことなの? ラン」
「ぅぇ!? な、何でもないわ。志津香! ほらっ! 早くいこっ! ユーリさん達と離れ
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