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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
黒魔導士
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グリモアハート》の戦艦の中。一人の女性が、腕で水晶を転がしながらそう言った。

「時は来たようです。マスターハデス」

女は自分の前に座っている老人に言う。老人はそれを聞き、笑みを浮かべる。

「その男・・・(いにしえ)の地に降り立ち、黒魔術を極め・・・数万の悪魔を生み出し、世界を混沌へと陥れた。魔法界の歴史において最強最悪の男・・・
黒魔導士、ゼレフ」

そう、先程まで、ナツたちと相対していた男こそ、この老人の言うゼレフ本人であった。

「手に届く日が来たか、魔道の深淵。針路を妖精の島へ」

その老人、マスターハデスの前に6人の魔導士が佇んでいた。
シリルたちはその時、自分たちに迫り来る魔の手に、気づいていなかった。




























シリルside

「あの野郎・・・イグニールをマフラーをこんなんにしやがって・・・」
「ナツ・・・」

ナツさんは黒く染まったマフラーを見て、怒りに震えていた。そりゃそうですよね。親からもらった大切な物を、こんなことにされたら・・・

「黒い服に黒いマフラーってどうなんだよ!!ファッションとして!!」
「そっち!?」
「あいつ・・・コーディネートに気を遣ってたのか・・・」
「意外ね・・・」
「いつも同じ服だから、そういうの気にしてないと思ってた〜」

俺たちはナツさんのまさかの発言に驚いていた。てっきり、イグニール()からもらったものだからだと思ってたのに・・・ファッションの方で怒ってたのか・・・

「ねぇ・・・試験どうする?」
「どうしようね〜」

ハッピーとセシリーが今後のことについて相談してくる。でもなぁ・・・

「う〜ん・・・あんな不気味な奴がウロウロしてるんじゃ・・・それどころじゃないわね」
「ギルド以外の人がいるなんて、結構な問題ですもんね」

エバーグリーンさんと俺がそう言う。あいつが何者かは知らないけど、ギルドの聖地によそ者がいるなんて問題のはずだからな。早めに報告しておかないと。

「それどころじゃなくはない!!」
「漢として、この試験は譲れん!!」

しかし、俺たちの意見なんてどこ吹く風、ナツさんとエルフマンさんは試験を続ける気満々だ。

「俺はギルダーツと約束した」
「俺だって姉ちゃんの弟だ!!S級になる義務がある」

二人はそういって睨み合う。やれやれ・・・

「確かに不気味な奴だったよね・・・いきなり泣くし」
「木は枯らせるし〜」
「ナツの友達って変なの多いね」
「ですよね〜。ハッピーとか、グレイさんとか」
「さっきの奴は友達じゃねぇ!!」
「オイラは全然変じゃないよ〜!!」

ナツ
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