本気の手助け。失いたくない物の為に
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そ、そそそそそそんなこと!するわけないじゃないですか!」
「お、おう…冗談だ冗談。ほらこれだ」
「あ、ありがとうございます……じゃ」
「あぁ、待ちたまえ。
昨日のこの紙なんだが…雪ノ下に―――」
「止めろよテメェマジでぇ!!」
くっそ!
平塚先生め…大変なめに合った。
「ここか…マンション…………高いな」
放課後、城廻先輩に今日は行けないと伝えて帰宅。
その後に雪ノ下の住むマンションへと来ていた。
「えっと…1507…と」
”ピンポーン”
号室の番号を押すと、インターホンがなる。
正直ここにいるのが居たたまれない。早くしてほしい。
『…はい』
「雪ノ下か?鳴滝だが」
『何で…ここに』
「頼み事と話したいことがある。済まないが上げて貰えるか?」
『……ええ』
その後、ガラガラと自動扉が開き、奥へ進めと示してくる。
行き先表示までついている辺り、建築費用がどれだけ高いのかが伺える。
「悪いな。体調崩してるのに」
「別に、もう大分回復してるから。それで、用事って?」
「ああ。この書類にサインが欲しい。良く呼んでからサインを頼む」
雪ノ下の家に上がり、リビングで用紙を渡す。
雪ノ下の顔は赤いし、まだ治ってないことがわかる。
「…………わざわざ来てもらって悪いのだけど、この書類にサインは出来ないわ」
雪ノ下はそう言って用紙を机に置く。
「……何でだ」
「今更依頼を放棄できないから」
「依頼……相模のか」
「ええそうよ。私には依頼をやり遂げる義務があるわ」
「………け……なよ…」
「え?」
「ふざけんなって言ってんだよ!」
依頼をやり遂げる?
アイツのサポートなんざもうあってないようなものだろうが!
「今回の依頼は相模のサポートだ。
今現在仕事を放棄してる奴のサポートってなんだよ?
体調崩してまでやりやがって…そんなのサポートでも何でもないだろうが!」
「…これは私の受けた依頼よ。貴方には関係ない」
関係…ない?
いやいやいや…まさかこんな言葉でダメージ受けるとは思わなかった…。
ここまで心に来るとは知らなかったぞ…。
「お前、本気で言ってんのかよ」
「………ええ」
「それこそふざけんな。
調子に乗るなよ…お前何様なんだよ」
「……別に、私がやりたいだけよ」
「その結果がこれだろ!失敗を受け入れろよ!
心配なんだよお前が!」
「……心…配?」
「そうだ!奉仕部の仲間だろうが!
だいたい昨日なんて仕事に手がつきづらかったんだからな!」
「………そ
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