暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico6優しくない世界〜The Fate of Rusylion〜
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本当に仲が良いな、と思っただけだ。そこに(おれ)ひとりが紛れていて、少しばかり場違い、肩身が狭い、そんな思いを抱いただけだ」

本音半分・嘘半分。前半は紛れも無い事実。後半は嘘に近い。今さら自分以外が女性だというチームであってもなんら抵抗はない。何故なら「気にしないで良いじゃん。ルシルも外見が女の子だし」アリシアが言ったように俺の外見が女性に近しいもので、さらに何度か性別転換の契約を受けているという笑い話のおかげでもある。そう、全ては今さら。

「でさ、話を変えるけど。シャルやはやて、ルシルは午後どうすんの?」

アリサから午後の予定を聞かれた俺たち特別技能捜査課3人。なのは達はすでにそれぞれ配属される部署の候補生として勤務することになっているため、これから配属部署で仕事だ。

「わたしは一度家に帰ってから、リインフォースと一緒にミミルさんの研究室やな」

時間が許す限りはやてはミッドチルダはサンクト=オルフェンに居を構えるイリュリア技術者ミミルの研究室へ赴き、リインフォースUの完成を急いでいる。今日もそのようだ。俺としても、僅かな期間ながらでも構わない、アインスとリインを同じ時で過ごさせてやりたい思いがある。

「わたしは、リンディ提督たちやアリシアと一緒に買い物。日持ちする食材とか買い込むのに手が必要でさ〜」

「アースラスタッフは1週間の休暇が始まったばかりだけど、そんなのすぐだからね。時間があるうちにサクッとやるのがハラオウン家流!」

はやて、シャル、それにアリシアと続き、「俺は、・・・俺も本局に用があるから、はやて達と一緒に向かうよ」俺も午後の予定を伝える。俺の研修先はいくつもある。何故なら評議会から受けた指示によって仕事をこなすのが、俺の局員としての役目だからだ。
特に力を入れるよう指示されているのは、内務調査部の調査官になれ、だ。査察・監察・監査、管理局内の不正を調査、正す部署である内務調査部だ。その役割ゆえ、後ろ暗い事をしている連中には良い顔をされない。ならするな、って話なんだが。

(普通、9歳の子供に研修させるような部署じゃないよな)

不正を見つける観察眼、把握力・分析力・総合力と言った情報処理・活用能力が必要となる調査部なのにな。ま、“英知の書庫アルヴィト”の知識を応用すれば問題はないが。それに、下手に戦場に出されるよりはマシだ。魔力消費を抑えることが出来、記憶喪失に悩む必要が無くなる。

「じゃあ一度別れて、スカラボで合流しましょ♪」

アリサからそんな提案が出た。スカラボ――スカリエッティラボの略称だ。第零技術部という堅苦しい名前より愛称っぽくしようというアリシアの提案から決められたものだ。ちなみに技術部長ジェイル・スカリエッティやシスターズの公認で、スカリエッティも使ってい
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