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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico6優しくない世界〜The Fate of Rusylion〜
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†††Sideルシリオン†††

登校初日を何事も無く・・・とは言い切れないが終えることが出来、俺やはやて達は今、スクールバスに乗って帰路に就いている途中。俺たちはバス前方付近の席を陣取り、運転席後方に空いている空間――車椅子乗車スペースに居るはやての周囲の席に俺たちは座っている。

(まさかまた亮介から敵視されるとは。しかも原因もまた同じ恋愛絡みで、相手さえも同じときた)

はやて達の会話に参加することなく、俺は窓から外の景色を眺めながらそう考えていた。どうやって亮介と仲直りにするか。かつての契約では、アイツは俺からシャルを奪おうとして、彼女にアプローチをかけ始めた。
それで気付けば亮介はシャルの性格や物腰に惹かれ始め、本気で彼女を好きになってしまったわけだ。果てには本格的に俺を恋のライバルに認定してくれやがった。まぁそのおかげでいつの間にか怨敵⇒好敵手⇒悪友みたいな間柄に。

(しかし今回はそんな手は使えないよな。・・・むぅ。シャルにならどれだけ手を出しても構わないが、はやてに手を出されたら割と本気でこっちもキレそうだ)

ここはやはり亮介の早とちりを修正するのが一番か。刀梅とくっ付けてしまえば万事解決だろう。とまぁ、別段深刻に悩むような問題じゃないと考えを下し、はやて達の会話に耳を傾けることにした。話題は、リインフォースUのロールアウトがいつなのか、というものだった。

「あと4日くらいかなぁ。ミミルさんに全部任せてれば先月の半ばくらいに起こせるはずやったんやけどな、わたしが出しゃばった所為で遅なってしもうた」

「出しゃばったってそんな・・・」

「それは仕方ないんじゃない? だってリインフォースUははやてのデバイスで、家族なんだし」

「うんうん。そこはやっぱり他人任せじゃなくて、家主のはやてが参加するべきだったよ」

「アリサちゃんとアリシアちゃんの言う通りだと思うよ、はやてちゃん」

「それにね、はやて。リインフォースが旅立つ前にちゃんと目覚めさせることが出来る。今はそれで良いと思う」

みんなのフォローに、「うん。おおきにな。そう言うてもらえたら楽になった」はやてはそう礼を言って微笑みを見せた。この世界でのはやて達の幸せぶりに、俺は改めて嬉しく思う。先の次元世界ではリインフォースはクリスマスの日に旅立ち、リインフォースUと出逢うことはなく、アリサとすずかも魔導師にならなかったため、ここまで魔法関係に深く関わりを持たなかったし。

(このままずっと何十年も仲良くやって行くんだろうなぁ。シャルもまた、守護神としてではなく現在を生きる人間として存在しているし)

「?? どうしたの? ルシル。わたしのこと、ずっと見つめて・・・はっ。とうとうわたしの魅力に気付いて――」

「違う。君たちは
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