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妖精の義兄妹の絆
咎の炎と竜水
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!!」
ナツはついに溜まっていた怒りを爆発させた。
「やれやれ。内輪もめなら別の所でやってくれねーかな。うっとうしいんだよ!!!」

ギュアアアア

ナツとジェラールがもめている一瞬の隙を突く。ゼロは攻撃を仕掛けた。
ナツとジェラールはそれに気付くのを遅れた。

ばっ

「!!」

ドゴォン

目の前で何かが弾けた。正確には何かじゃなく自分を身を呈してゼロの攻撃を防いだジェラールがだ。
「ほう。」
ナツはその光景をかつて目にした事がある。自分とエルザを命をかけて守った男を。

ドサッ

「おまえ!!」
ジェラールは立つのが限界になりその場に倒れ込む。
「オレをやるのはいつでもできる。もう…こんなにボロボロなんだ。」

ボワッ

「今は…奴を倒す力を…。」

キラキラ キラキラ

ジェラールはナツの前で手を開きそこに金色の炎を出した。
「金色の…炎…。」



























一方こちらは6番魔水晶
「本当にできるの?ウェンディ。」
「断ってもよかったんですよ?」
「これは私がやらなきゃいけない事なんだ。それにお兄ちゃんだって頑張ってるんだもん。」
何故ウェンディが6番魔水晶にいるかと言うと…




















「ジェラール。具合悪いの?」
「いや…君は確か治癒の魔法が使えたな。ゼロと戦う事になるナツの魔力を回復できるか?」
「それが…。」
「何バカな事言ってんの!!!今日だけで何回治癒魔法を使ったと思ってるのよ!!!」
「これ以上はウェンディの体が…。」
「そうか。ならば、ナツの回復はオレがやろう。」
突然の言葉に三人は思わず目を丸くしてしまった。
「え?」
「思い出したんだ。ナツという男の底知れぬ力、希望の力を。」
ジェラールの言葉に嘘はないとウェンディは直感で感じ取った。
「君はオレの代わりに6番魔水晶を破壊してくれ。」
「でも、私…。」
自分は攻撃系の魔法が使えない。サポートと治癒の魔法が自分の得意分野だ。
だからいつもはタクヤと一緒に仕事に出かけたりする。
そんな自分にこんな大事な事を頼むジェラールに応えられない事が悔しい。
「君にならできる。滅竜魔法は本来ドラゴンと戦う為の魔法。圧倒的な攻撃魔法なんだ。」
確かに、自分以外の滅竜魔導士は攻撃魔法が主だ。タクヤは水、ナツは炎といった具合だ。
「空気、いや…空…“天"を喰え。君にもドラゴンの力が眠っている。」

























「ドラゴンの力。私の中の…。

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