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魔法科高校の有能な劣等生

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天才は変人?

 
前書き
前回の続きです。
気になる事、脱字が有りましたらコメント下さい。 

 
無月は走っていた。
学校内で至る所で爆発が起こった現場に直行しテロリスト共を一網打尽に打ち砕く。
それでもまた違う場所で爆発が起こり事態は悪化し始める。
数が多過ぎる。
30人形程度なら無月一人でも何とかなっているだろうが、テロリストの数は未知数
まだ援軍や動いていない陽動部隊が潜んでいるかもしれない。
だが、だからといって泣き言は言っていられない。
少しでも動きを止めれば、被害は増え最悪死人が出る事も有り得る。
そんな最低の事態だけは避けたい。

「達也、そっちの状況はどうなってる?」

無月は走りながらも耳に付けているイヤホンに声を放ち応答を待つ。
そして達也の端末とすぐに回線が繋がった。

「こちら達也、状況は最悪と言っていい程の損害
しかもテロリスト達は特別閲覧室に侵入している。」

「特別閲覧室?」

確か魔法に関しての重要な情報がまとめられているトップクラスの閲覧室
そこで何らかの魔法に関しての情報を抜き取り逃げるのがテロリストの目的なのだろう。
だが、無月的にはここまで派手な奇襲をしてまで手に入れたい物なのか?
と疑問に思いたい所だ。

「無月、今、何処に居る?
動ける状況、状態なら少し協力して欲しい。」

「さっきらずっと協力してんだろうが、
もう少し待て、今、そっちに向かう。」

無月は一旦回線を切ろうとすると、

「無月、お前、何か携帯端末を持っているか?」

その言葉に回線を切ろうとしていた指を止め胸ポケットに大切に入れていた携帯端末を取り出し
達也に言う。

「ああ、結構古めのだが、有る。」

「良し。」

そこで達也は少しの間、会話を止め何やら作業でもしているのかカタカタとボタンを押す音が
イヤホンから聞こえるそして、

「よし、今からここ迄の最短距離を計算したマップを送る。
少し時間が掛かるが今から普通に君が走って来るよりは2分は早い。」

マップを送る?
その言葉にまさか、な?とは思うが携帯端末のパネルを見る。
そこには何かをインストールしている時に表示される画面に切り替わっていた。

「お前、どうやって!?」

「簡単な作業だよ。
衛生からダイレクトに送信して君の携帯端末を検索させて送り込ませた。」

なんか無茶苦茶な奴だな前から変とは思っていたが。
変な奴と言っても変人とはまた別物の変人、これが天才か
そう適当に判断していると、

「インストール完了しました。」

携帯端末から言葉が発せられる。
その言葉を聞いた瞬間、無月は携帯端末に指を付けロック解除
そしてインストールされた地図を確認する。

「まずはここから右に曲がって、と」

無月はまた走り出す。
地図はこの学校内に間違いは無い。
なら頭の中に有る学校地図と機械でしかもさっきインストールされた最新版の地図となら信じられる。

「俺も出来る限りサポートする。
君は来るまで俺達は特にやる事がないしね。」

「なんだそりゃ!
てか、待て俺達って事は他に誰か仲間がいるのか?」

「その頭にそこまで脳ミソが入っていたとは少し意外だ。」

うるせぇーと、言ってやりたかったが喋る時間も体力も惜しい。
心の中で呟き走るのに集中する。

「そこを右だ。
そしてそこから先、34m進んだら真っ直ぐ直進」

「なに、ナビゲーターになってくれんの?」

無月は指示通りにその道を走り余分な体力を使うと分かっていても達也に言う。

「そうだよ。
今、考えれば君って地図読めそうにないし。
そもそも見方もわからないんじゃないかな?」

その言葉な無月は反応は無い。
無反応とも言える。
いつもなら達也に罵倒を言われればそれを罵倒に近い言葉で返していた無月が反応が無い。
おそらく達也からしたら物凄く気になる事だろう。
そして、無月は言葉を返す。

「やっと戻ったな達也。」

「どういう意味だ?」

無月の言葉は何故か嬉しそうな声だった。
理由が気になる達也は無月を問い詰める。

「戻ったとはどういう意味だ、無月?」

「そのままの意味だよ
なんかお前、大人し過ぎた。」

「意味が分からん。」

その言葉を聞き終わると同時に達也はため息を付く。
がそのため息は少し笑いを笑みを含んだため息とは達也は気付いていない。
そこで無月も笑う。

「目的までの距離約300m」

「おっしゃァー!!!!!!!!」

無月は走る達也達が待つ所まで、




 
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