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『曹徳の奮闘記』改訂版

作者:零戦
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第二十一話

 
前書き
恋姫で凪達が使用している氣ですがよく分からなかったのでハンターハンターの氣を元に使用しています。 

 





「ウオォォォォォッ!!」

 俺は叫び声をあげながら逃げようとする黄巾軍兵士の首を撥ねた。

「ギャピッ!!」

 首は何処かに飛ばされ、首を失った身体からは噴水のように切断部分から血が噴き出してゆっくりと倒れた。

「突撃だッ!! 突っ込めェッ!!」

『ウワアァァァァァーーーッ!!!』

 一万の部隊が雄叫びをあげながら廃城の中に突っ込む。

「て、敵襲ゥーーーッ!!」

「火事じゃないのかッ!? 敵襲だとッ!!」

「でも食料庫が燃えているぞッ!!」

「もしかしたら両方じゃないのかッ!?」

 廃城のあちこちで誤報が錯綜する。

「クロエと周泰は正門を開けろッ!! 本隊を入れやすくするんだッ!!」

「分かったッ!! 行くぞ周泰ッ!!」

「はいッ!!」

 クロエと周泰が二個小隊を率いて正門に向かう。

「残りは……コイツらを一掃するか」

 俺達の前には槍や剣を持った黄巾軍兵士が数十人いる。

「凪。背中は任したぞ」

「はッ!!」

「蓮華様、行きましょう」

「そうね。行くわよ思春」

 俺達四人は武器を構える。

「やっちまえェーーーッ!!!」

『ウオォォォォォッ!!』

 黄巾軍兵士達が一斉に俺達に突撃してくる。

「凪ッ!!」

「はいッ!! ハアァァァッ!!」

 凪が気弾を発生させて突撃してくる黄巾軍兵士達に投げた。

 気弾は兵士達の前に着弾をして黄巾軍兵士達が吹っ飛んだ。

『グワアァァァッ!!』

「よくやったぞ凪ッ!!」

 俺は地面に叩きつけられた黄巾軍兵士達に止めを刺しながら兵士達に指示を出している部隊長らしき人物に詰め寄る。

「ちぃッ!!」

 相手の左肩から右脇腹への袈裟切りをしようとしたら剣で防がれた。

「サッサとくたばれッ!!」

「くッ!!」

 もう一回袈裟切りをしようとすると、鍔ぜり合いになる。

 鍔ぜり合いで火花が飛び散る。

 鍔ぜり合いで火花が飛び散るのは初めて見たな。

「そりゃあッ!!」

「うわァッ!!」

 俺は右足で部隊長の腹を蹴り、仰向けになる。

「止めッ!!」

「グアァッ!!」

 俺はそのまま刀を右胸(相手からにしたら左胸)に突き刺す。

「ガッ………」

 心臓を刺された黄巾軍の部隊長は、カッと目を見開いてそのまま動きを停止した。

「しょ、小隊長がやられたぞォッ!!」

 俺達の周囲を囲んでいた黄巾軍兵士達がざわめき出す。

ジャーンッ!!ジャーンッ!!

 その時、正門から主力部隊が突撃してきた。

「漸く来たか」

 俺は溜め息を吐いた。

「キャアァァッ!!」

「ん?」

 その時、孫権が倒れた。

 よく見たら孫権の周囲には黄巾軍兵士達がいる。

「こうなったら一人でも武将を討ち取れェッ!!」

「ちぃッ!!」

 俺は孫権の元へ走り出して、周囲を囲んでいた黄巾軍兵士を斬り倒す。

「大丈夫か孫権ッ!!」

「あ、あぁ……」

「よそ見をしてていいのかッ!!」

「あッ!?」

 その時、孫権の後ろにいた黄巾軍兵士が切り掛かろうとしていた。

「孫権ッ!!」

「お、王双ッ!!」

 俺は咄嗟に孫権を庇い……斬られた。

 グ……傷は浅いな……。

「れ、蓮華様ッ!? えぇい退けぇ貴様らッ!!」

 甘寧は孫権を助けようとするが、甘寧自身も周囲を黄巾軍兵士達に囲まれていた。

「くたばれッ!!」

 黄巾軍兵士が丸腰の孫権へ切り掛かろうとする。

 その動作はスローモーションだった。

 動けッ!!

 俺も動くが同じくスローモーションである。

 ………いいから動けェェェーーーッ!!!

『ッ!?』

 その瞬間、俺はとんでもない速さで孫権を抱き抱えながら囲んでいた黄巾軍兵士達の一人を薙ぎ倒して包囲を抜けた。(後から凪に言われた)

「た、隊長ッ!! それはもしかして……」

 凪が近寄ってくる。

 ……身体がとても軽いな。

 それに身体の周りから湯気(それか蒸気)みたいなの溢れ出ている。

「隊長ッ!! 目を閉じて、その湯気を身体に留めようと念じて下さいッ!! どんな形でもいいんですッ!! そしてそれが血液のように全身を巡っているよう想像して下さいッ!!」

 凪が叫ぶが、言う通りにするか。

 ……これはもしかしたら凪が使っている氣だろうな。

「………………」

 俺は目を閉じて凪の指示通りにする。

「……お見事です隊長。氣の放出は止まっています」

「で、これでどうしたらいいんだ?」

「一応、そのままでも戦えます」

「分かった。やばかったら止めてくれ」

「はい……」

 この氣は……HUNTER×HUNTERの念みたいだな。

「さぁて、もう一暴れするか」

 俺は地面に突き刺さった日本刀を拾い、状況が全く理解していない黄巾軍兵士達に向き合った。







 
 

 
後書き
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