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~MHO~ モンスターハンターオンライン

作者:エミル
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ビーターとヴァンター

イルファングが倒されると、プレイヤー達は喜びの声をあげる。それと同時に俺の目の前に〈You are get last attack bonus!!〉というウィンドウが浮かび上がる。確かこれってキリトが言ってたラストアタックボーナスってやつだな。確かMH4にも発掘武器や防具もあったけどそれと少し同じだな

カ「さて、何が出たのやら……… 」

出てきたアイテム名は〈クロオビブレイド〉………これって教官の訓練の報酬で作れる武器じゃん

カ「……………教官。あんたの武器大事に使わせてもらうぜ」

一応、今回は教官(?)に感謝しとこっと

モ「疲れたー………」
レ「久しぶりに暴れて気持ちが良いわ!!」
カ「クエスト達成!!って感じだよ!」
キ「お前ら元気だな……」
?「……お疲れ様」
エ「見事だったぜ。この勝利はあんた達のおかげだ」

いや、この勝利は俺達のおかげじゃなくみんなのおかげだ!!、と少し熱血主人公的なことを言いたかったがさすがにそれはないので心の中で言う。でも、このゲームをクリアするにはまだここは序盤に過ぎない。これからも強くなっていかないとな

キ「何でや!!……何で…ディアベルはんを見殺しにした!!」

歓喜にあふれる中、キバオウが大声を放つ

キ「………見殺し?」

キリトが疑問符を浮かべながら言う

キ「せやろが!!自分はボスの使ってる技を知っとったやないか!!あの情報を伝えていたらディアベルはんは死なずにすんだんや!」

キバオウが言いたい事はコボルドの太刀の情報を伝えていれば死なずにすんだといいたいのだろう。だが、湾刀スキルを使うという情報は書かれていたがあれはベータテスト時の物だ。俺はそのことを言う前にキバオウの隣にいた男が俺に指を指す

モブ1「俺……知っている。あの男との仲間がモンスターを大量に狩っているのを!!」
カ「なっ………!?」

俺達が狩っていたのたはモンハンのモンスターだが、モンハンを知らないプレイヤーにとって俺達のパーティーはベータテスターに見えてたのか!

モブ2「きっとあいつら元ベータテスターだ!だからボスの攻撃パターンも知ってたんだ。知ってて隠してたんだ!!」
モブ3「他にもいるんだろ!出てこいよ、ベータテスター共!!」

俺達もベータテスター扱いにされ、一気に歓喜からかけ離れた空気になる。どうする?どうすればいいんだ?この状況をくぐり抜けるにはどうすりゃいいんだ!色々、思考を巡らすとキリトが小声で話しかけてくる

キ「……カリト」
カ「……何だよ、キリト」
キ「……今この状況をどうにかしたいと思ってるだろ」
カ「……そりゃそうだが、何か思いついたのかよ?」
キ「……ああ。俺に合わせて演技をやってくれ」
カ「OK」

短い打ち合わせが終わると、キリトが突然

キ「アハハハハハハ!!」

高笑いをする。……俺も笑えってか?やってやるよそれくらい!

カ「ガハハハハハハ!!」

俺も笑うと部屋にいるプレイヤーとモーラン達が黙る

キ「元ベータテスターだって?俺をあんな素人練習と一緒にしないでもらいたいな」
キ「な、何やと!!」
キ「SAOのベータテストに当選した千人のうちのほとんどはレベリングのやり方も知らない初心者だったよ」
カ「そうそう。なら、まだあんたらの方がマシさ」
レ「でも、私達はあんな奴らとは違うわ」

ちょいちょい!!何でレイアも入ってんだよ!?

レ「私達はベータテスト中に他の誰も到達出来なかった層まで登ったわ」
カ「ボスの太刀スキルを知ってたのもずっと上の層で刀を使うモンスターと散々戦ったからだよ」
モ「もちろん他にも知っているぜ。情報も問題にならないくらいな」

ついにはカナミとモーランも入っちゃったし!!

キ「そしてモンスターハンターのモンスター達の攻撃パターンも俺のこのパーティーが知っているからな」
カ「全モンスターの攻撃パターンは全て記憶しているしな。ハンターとしては当たり前だ」
キ「な………何やそれ。そんなんベータテスターどころやないやんけ!もうチートやそんなん!」

周りからチートやチーターやら言われてそれが互いに交わりやがてキリトはビーター、俺にはヴァンターと言われる

キ「ビーターか。良い呼び名だな、それ」
カ「ああ。ヴァンターも良い名だよ」
レ「そうよ。私達はビーターとヴァンター。これからは元テスターごときと一緒にしないで欲しいわ」
カ「君らと私達の違いは歴然だからね」
モ「今のお前らは惨めに見えてくるぜ

俺はウィンドウを操作して〈クロオビブレイド〉を出し、背中に背負う。キリトはボスからドロップしたのと思われる黒いコートを着る
フードを残したまま俺達はキリトの後についていった













第一層・アクティベート門前

カ「質問するがお前ら何でさっき混ざってきたんだよ?」
モレカ「「「面白そうだったから」」」
キ「理由それだけかよ!!」

面白そうという理由だけであそこまでできるのは凄いと思うけどな

?「待って」

後ろから声がする。振り向くとフードがいた

?「そこのあなた」
キ「俺の事か?」
?「あなた、戦闘中に私の名前読んだでしょ」

あ、そういやキリト言ってたような気がしたな。確か………何だっけか?

キ「……悪い呼び捨てにして。それとも読み方違った?」
?「どこで知ったのよ?」
キ「この辺に自分以外の追加のHPバーが見えるだろ。その下に何か書いてないか?」

キリトの指示通りにやるとやっとフードの名前が確認できた。アスナっていうのか

ア「キリト……これがあなたの名前?」
キ「ああ。そうだよ」
ア「カリトは……あなたかしら?」
カ「うん。そうだぜ」
ア「モーランは……あなたね?」
モ「フッ、そうだとも」

今思った。モーランさっきのはウザイ

ア「ふふっ……何だこんなとこにずっと書いてあったのね」

今までのアスナから思えない反応に少し驚いた

カ「アスナちゃん。そのフードを取ったら?あたしとレイアには見せたんだし」
ア「え!?な、何で……?」
レ「キリトに名前の見方を教えてもらったんだし、いいじゃないのよ」
ア「わ……分かったわよ」

アスナはウィンドウを操作してフードを消滅させると、そこには───栗色の髪をしており、勝ち気な目をしている美女がいた

ア「こ、これでいいでしょ」
キ「…………(じー)」
カ「おーい、キリト。何じーっと見つめてんだよ」
キ「い………いや、ちょっとな」

こいつ明らかに見入っていやがったな

カ「キリト。そういやお前はこれからどうすんだ?」
キ「またソロプレイに戻るよ。少しの間世話になったな、カリト」
カ「いいってことよ。で、アスナは?」
ア「私はまだこのパーティーに入るわ」

それぞれの方針が決まるとキリトは無言で立ち去っていった

カ「それじゃ、しばらくよろしくなアスナ」
モ「夜露死苦な!アスナさ──(バキッ)痛い!!」
レ「援護は遠慮なく私に任せてね。よろしく、アスナ」
カ「改めてよろしくね♪アスナちゃん!!」
ア「……本当に賑やかねこのパーティー」

それが俺達のパーティーだしな。こうしてアスナとしばらく行動することになった 
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