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~MHO~ モンスターハンターオンライン

作者:エミル
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ボスバトル開始!!

第一層・迷宮区

現在、俺達はボスの部屋に向かっていた。移動をしながらキリトが俺達のパーティーの役目を説明する

キ「いいか。俺達あぶれ組は取り巻きのセンチネルを倒すことだ。とにかく、スイッチをしていけばそんなに苦戦することはないはずだ」
「「「「「スイッチ?」」」」」

キリト以外全員が疑問符を浮かべる。というかスイッチって何ぞ?

キ「な………もしかして知らないのか?」
「「「「モンハンのモンスターのみ討伐するパーティーだし」」」」
?「……私は一人でやってたから」
キ「………………」

キリトがうなだれながらも俺達はボスの部屋へと足を進めていった









それから一時間くらいたっただろうか、俺達はボスの部屋に着いた


デ「みんな!!ここがボスの部屋だ!!そして、俺から言う事はたった一つだ!!」

呼吸を一拍おき、みんなに聞こえるようにディアベルは言う

デ「勝とうぜ!!」

その意気に全員が答えるとディアベルはボス部屋の扉を開ける。暗い部屋を慎重に入り、周りを警戒するとさっきまで暗かった部屋が明るくなる


ドズゥゥゥン!!!!


イ「ウグルォ──────!!」


重い音をたて、咆哮を上げながら第一層のボス〈イルファング・ザ・コボルドロード〉が現れる。そしてイルファングの前には三体の取り巻きの〈ルインコボルド・センチネル〉が現れ、計四体が俺達に突撃してくる

デ「攻撃、開始───!!」
「「「「「うぉ───────!!!!」」」」」

ディアベルの指示と共に俺達プレイヤーも武器を構えて突撃する。こうして、第一層フロアボス戦が始まった













────────────















セ「キシャア────!!」
カ「しつこいなぁ!」
モ「何体湧いてくんだよ!?」
カ「さすがにうざいよ〜!」

さっきまでセンチネルを倒したというのにまた湧いてくる。モンハンで言えばランポスやジャギィみたいな奴らだ

キ「カリト!一度下がれ!!」
カ「りょーかい!」

キリトの指示で下がり、キリトとフードがセンチネルを相手にする

レ「あんた達大丈夫?」
カ「ああ。狩猟笛で回復の旋律頼めるか?」
レ「オッケー。回復ね」

手慣れた様に狩猟笛を振り回して音を奏でる。そして笛を吹くと癒される音色が俺達三人のHPを回復させる

カ「サンキュ。いつも助かるぜ」
レ「こんなんでいいならいくらでもやるわよ」
カ「そんなことないよ〜モーランに比べればレイアの方が役に立ってるよ♪」
モ「カナミちゃん!今俺にひどいこと言わなかった!?」
カ「は?お前の空耳じゃね?」
モ「何気なくお前もひどいな!!」

いや、実際にハンマーでスタンがとれないお前よりレイアの方が役に立っているけどな

イ「ウグルォ──────!!!!」

イルファングのHPバーの最後の一段がレッドゾーンになり、イルファングは持っていた骨斧とバックラーを上に放り投げ、武器は背中についてる湾刀しか残っていない

キ「情報通りみたいやなぁ」
デ「下がれ!俺が出る!!」

後ろで指示をしていたディアベルが急に前に出る。弱ったモンスターは取り囲んで一斉に攻撃するのがいいはずだが………
ディアベルはソードスキルを発動させ、イルファングに飛びかかると同時にイルファングも湾刀を抜くが────

カ「あれ?湾刀にしちゃ細くねぇか?」
モ「よく見てみるとそんな気が……」
レ「太刀じゃないかしら?」
カ「ということは…………」

イルファングはレッドゾーンになると湾刀スキルを使うと攻略会議で確認したが太刀となると………

キ「駄目だ!!全力で後ろに飛べ────!!」

その危険にいち早く察知したのはキリトだった。ディアベルにはキリトの忠告は聞こえぬままイルファングに突撃する。イルファングはジャンプをしてフロア中を駆け回ると上からディアベルにめがけて太刀を振り下ろす

デ「うわぁ────!!」

ディアベルの体に斬撃エフェクトがくっきりと現れる。そしてイルファングは容赦なくディアベルに太刀を振り、ディアベルは高く宙を舞い上がる

キ「ディアベルはん!!」
イ「グルォ──────!!!!」

威嚇に似たような咆哮がフロア中に響く。そしてディアベルは俺達の方に落ちてくる

カ「ディアベル!大丈夫か!?」
キ「なぜ一人で……」

キリトがディアベルに回復薬を飲まそうとしたが、ディアベルはそれを拒否する

デ「あんたも元ベータテスターだったんだろ………」
キ「ディアベル……もしかしてラストアタックボーナスを狙ってたのか?」
カ「何だよそれ?ラストアタックボーナスって」
キ「ボスにとどめの一撃を当てると、レアな武器や防具が出るんだ。それがラストアタックボーナスだ」

さっきのディアベルの行動はボスにとどめの一撃をさすためだったのか

デ「頼む……ボスを倒してくれ………キリトさん、カリトさん。みんなの為に………」

最後の頼みのようにディアベルは無数のガラスの破片となり、消えた。言い方を変えれば死んでしまった
ディアベル………あんたはベータテスターなのに他のプレイヤーを見捨てなかった。それに俺達にはできないこともあんたはやろうとしたんだ

キ「カリト。いけるか?」
カ「いけるも何も最初から行く気満々だよ」

俺はユクモノ大剣改をボスに向けて構える

?「………あたしも行く」
モ「二人でやろうとすんなよ」
レ「あたし達がついてるわよ」
カ「あのボスを痛い目にあわせるよ!」

そこにフードとモーラン、レイア、カナミが参戦する。お前らもいるとすげぇ心強いぜ

キ「みんな、手順はセンチネルと同じだ。俺が攻撃を受け流すからその隙を狙って攻撃してくれ」
「「「「「了解!!(分かった)」」」」」

ボスに一直線に向かって突撃すると、イルファングは俺達をターゲットしてソードスキルを発動させる。それに対してキリトもソードスキルを発動させ、威力を相殺する

キ「スイッチ!!」

そこにフードがランスでイルファングの腹を突き刺す。次に俺が溜め3でダメージを与え、モーランのハンマーが回転殴りを決めて、カナミが片手剣で素早い斬撃が当たる。その作業を繰り返すと、ついにそれは途切れてしまった

キ「しまっ…………ぐぁ!!」
?「きゃあ!」

上段に振り下ろされた太刀は急に下に軌道を変え、キリトに攻撃が当たり、フードも一緒に飛ばされる。イルファングはキリトとフードに近づき、太刀を振り下ろす。くそっ!あんなとこじゃガードが間に合わねぇ!!

エ「おらぁ─────!!」
レ「せいやぁ──────!!!!」

そこにエギルとレイアがスラアクでイルファングの太刀を弾き返し、イルファングは後退する。それを追撃するようにエギルのパーティー達が飛びかかる

エ「回復が終わるまで俺達が支えてやるぜ!!」
レ「少し休んでなさい!さぁ、暴れるわよ!!」

レイアはスラアクを大剣モードにして防御の態勢に入っているイルファングを手加減なく攻撃する

レ「どうしたのよ?もっとあたしを楽しませなさいよ!!あ────っはっはっはっは!!」

一応説明しよう。レイアはスラアクで攻撃してる時は凄いドSになるのだ。その時はレイアのことを狂気の女王と読んでいる

イ「グルォ!!」
「「「「「うわぁ─────!!」」」」」

邪魔そうにイルファングは太刀を横なぎに振り、大きくジャンプをし、ソードスキルを発動させるが、その瞬間、カナミが閃光玉を投げ、イルファングは地に落ちてジタバタとしていた

カ「カナミ、ナイス!!」
カ「どういたしまして!」
キ「みんな!!最後の攻撃一緒に頼む!!」
「「「「「了解!!」」」」」

瀕死のイルファングにキリトとフードはソードスキルを叩きこみ、俺は強溜め斬りをくらわせ、モーランは溜め2を体に叩きつける。カナミはイルファングの頭を斬りつけ、レイアは属性解放突きでダメージを与える。ルファングのHPはみるみる減っていき、そして────

イ「グル…………オ……ォ……」

ドズンと重い音をたてながら、無数のガラスの破片になる。こうして第一層のボス〈イルファング・ザ・コボルドロード〉に勝利した

 
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