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モンスターハンター ~厄災の狩人達~

作者:島原
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陽龍と陰龍
  黒き闇に堕つ

 
前書き
(´‘ω‘`)長らくお待たせしました、第二章二話です。

(´‘ω‘`)楽しんで、どうぞ。 

 
「飛竜の軍勢が一斉に動き出した!」



飛び込んできたラトを抱えていたガイルが改めて向き直る。

見ると先ほどまでネヴィアの居た場所にはイビルジョーが噛み付きを放ち、リオレウスやモノブロスはあたりの古龍を牽制している。



「変だ…相手は古記にも書かれる伝説の古龍だぞ?確かに強い飛竜とはいえああまで好き勝手されるはずがねえ…。」



不安がるガイルの予感は的中。陰龍は何か口を開くそぶりを見せた。

その後、周りの古龍は上空へ飛び去り陰龍はそのまま頭に生えている角を天に振りかざした。

直後陰龍に噛み付いていたイビルジョーは何かの圧力に伸され地面に突っ伏してしまった。

他の飛竜も何とかこらえようとするもイビルジョーのように突っ伏してしまった。



「あの攻撃…まさかルコディオラの磁力か!?」


岩陰に隠れていたロギアが一言。

ルコディオラとは磁力を扱う古龍で、彼の装備は拠点を護る覇者の証として人気が高いそうだ。



「いや、それだけじゃねえ。空を見るんだ。」



空を見仰ぐと、その話題に出たルコディオラが空中に鎮座している。



「どうやら奴はまだ成熟していないようだから他の古龍の(業)を借りてるんだ。」

「(業)を借りる…?」

「ああ、通常古龍というのはその特性上二つに分類される。
 一つはその攻撃力、あるいは凶暴性のために観測されても詳細な情報や生態が解明されなかったもの。
 もう一つはオオナズチの様にまず存在しているかどうかが確認しにくく、観測以前の話になっているもの。」

「つまり…どういうことだ?」



「陰龍ネヴィアはそのどちらでもないため自衛の必要がなく、復活してからは自らの自衛手段を持たないため、復活するときに借りた力をもう一度借り自衛手段としている。そういう仮説ですね?」



横から正確に糸をつなぎ合わせたアルフレッドが言った。



「ああ、恐らくそういう線が濃厚だろう。
しかし、力の借りどころが厄介だ。なんとかして抑えられねえもんか…。」



ロギアは必死に解決策を練った。

そうしている間にも飛竜達は磁力に伸され、苦しんでいる。



「…待てよ?そうだ!マトレガ、毒弾は使えるか?」

「…一応。」



マトレガは背中に背負っていた長いサックからバラバラのボウガンを取り出し、それを組み立て始めた。



「ノア!毒ビンは使えるか!?」

「使えるけど…何するの?」

「俺が古龍たちの気を引く。その間に毒を入れてやつらの能力を封じてやるんだ!
 業を借りるということは奴らがその業を使える状態じゃないと意味がないとするなら
 借りどころの古龍を毒で抑えれば何とかはなるはず!」

「なるほど…考えとしては大いに賛成ですがかなりのリスクを伴いますね。」

「…リスクが本物になってしまったら俺は狩人であることを捨てるさ。
 そのためにドンドルマでこいつを強化してもらったんだ。」



空に掲げる黒力白夢はまるでロギアの決心を妖しく喜んでいるかのように光に映えた。



「なら私は一ハンターとしてお供しましょう!ダイラス!」

「おっし!出番だな?」

「まず風圧を展開しているクシャルダオラの能力を封じよう。
ついでテオ・テスカトル。その間にルコディオラを空中から撃ち落とそう!
各人散開!」



ロギア達は一斉に古龍に向かって走り始めた。

その時、ロギアの太刀が光りだした。



「待て、皆!もう少し待とう!」

「どうしたんだよロギアさん!らしくないぜ!?」



今にも行きたくてウズウズしているダイラス。



「イビルジョーが来るなと言っている。奴は狩人の手を借りず、自力でなんとかするようだ。」

「い、イビルジョーが?何で分かるんだよそんなこと…」

「…この太刀がそう言っている気がしたんだ。」



さっきまでは少し白が印象に残る黒力白夢が今度は黒くどんよりとしている。

その黒さに応えるかのようにイビルジョーは全身の筋肉を大きく隆起させ、彼の顔が黒の気に包まれた。



「い、イビルジョーのあの姿はなんだ…?」

「まだほんの極一部でしか確認されなかったため、噂としか思われてませんでしたが…。
 あれは学会の中ではイビルジョー飢餓とか怒り喰らうイビルジョーと呼ばれています。
 ラージャンと同じ一種の激昂状態ですね。」

「激昂状態…?なるほど、だとするとアイツの最後は短いわけか。」

「激昂した種族というのは大体命がけで狩人自体を討伐しようとしますからね…
 それにもし討伐したとしてもその怒りは収まらないと思いますから。」

「怒りの矛先は古龍か、俺たちと同じだな。」



ロギアは皆の方に向き直り



「行くぞ!イビルジョーの怒りを無駄にしちゃならない!」



そう叫んだ後太刀を構え傍に立つ古龍へと走った







「でぇぇぇやぁぁぁ!!!」



いの一番に斬りかかったのはロギア

テオ・テスカトルの右肩を太刀で斬りつけ



「ずぇぇりゃぁ!!」



返す刀で右目あたりを斬る。

ロギアのコンボに怯みもせず炎龍は左腕でロギアを吹き飛ばそうとした。

ひらりとかわし、絶えず連撃を当てていくロギア。

太刀の錬気が最大にまで溜まり、幻夢悲壮刀【黒力白夢】がその黒さを最大にまで増幅させた

同時にイビルジョーも力を増し、ネヴィアを苦しめていく。

強酸性の唾液は甲殻を溶かし、その強靭な顎は骨を砕いた。



「テオくらいなら俺一人でも楽勝だ!ダイラス、アルフレッド、クシャルダオラを頼む!」

「分かりました!ダイラス!」

「おうよ!」



二人はクシャルダオラの方へと走っていった。

追おうとした炎龍の前にロギアが立ちはだかる。



「この太刀がそんなに嫌いか?だったらもっと喰らっていきな!」

携えた黒力白夢を思いっきり振り回し、鬼人斬りを連続で命中させていく

耐え切れず少し後ずさりしたのを見逃さず叫ぶ



「マトレガ!毒弾発射!」



何も言わずあらかじめ装填しておいた毒弾を発射するマトレガ

四発ほど打ち込み、ようやく毒を浴びた。



「よし、封じ込めれたな。次はっと」



ポーチに手を伸ばし閃光玉を取り出すと、思いっきり空に向かって投げた。

直後ポンッと弾け、大量の光が辺りを包むと閃光をうけた極龍ルコディオラが空中から落ちてきた



「ノア!毒ビン!」

「オッケー!」



対弓【陸戦空射】を取り出し、毒ビンを装填した後極龍に向かって放った。

十二発打ち込んでこちらもようやく毒に。すると陰龍ネヴィアが今まで操っていた磁力が消え去り、イビルジョーは身軽に動けるようになった。

途端、今まで抑えられていたものが爆発するかごとくイビルジョーは猛反撃に出た。



「アルフレッド!そっちはどうだ!?」

「今麻痺からのスタンです!毒を打ち込むなら今ですよ!」

「そらよっと!」



アルフレッドが盾殴りで発生させた麻痺にダイラスがきっちり打撃を頭にあわせ、クシャルダオラの頭をスタン後もタコ殴りにしていた。



「ちょっと頭が見るに耐えないけど…ノア、マトレガ、頼んだぞ。」

「アレはちょっとやりすぎじゃないのかなぁ…あはは。」

「…同感。」



クシャルダオラに同情しつつ毒ビンを放ったノアとマトレガ

鋼龍は毒に耐性がないためか、すぐに毒になった。



「さぁ、これで力の借りどころをすべて封じ…ゴフッ!?」

「ロギアさんが何か変な動きを…いや、待った!」



アルフレッドはポーチから音爆弾を取り出した。



「何で音爆弾なんか持ってんだよアル、ここにはイャンクックなんかいないぞ?」

「忘れたの?オオナズチの性質!」



オオナズチは自身の体を周囲に同化させ、見えなくする特異性質を持つ古龍。
その謂れから、霞龍とも言われている。



「ああ、もしかしてロギアさんは今ナズチに襲われてるのか!」

「そういうこと、ほったらかすと僕の開発した強走の粉塵が盗まれてしまうかもしれないから…ねっと!」



タイミングよく音爆弾を投げ、高周波数の音に反応して倒れてしまったオオナズチを見つけた



「ロギアさん!強走の粉塵の個数を確認して!」

「ああ…盗まれてはいない!」

「よかった…あれを盗まれたらネヴィアまで強走状態になるかもしれなかったから。」

「危ないところだった…だが」

周囲を囲み護衛をしていた古龍は全て毒に侵され、ネヴィアは自衛手段を失った。

もっとも、オオナズチの能力は自衛として必要なかったためか最初から使われてはいないようだった。



「さて、これからコイツにどう攻撃しようか…ん?」

ロギアは何か異音に気づき、もと来た方を向いた。



「第一軽弩兵器群隊、布陣展開!携行型バリスタ射撃準備!」

ハンターズギルド直営古龍迎撃隊の姿がそこにあった。彼らが構える携行型バリスタも弦をしならせ、狙いすませている

「各軽弩兵器昇圧完了!射撃準備よし!」

「機は熟した。撃てぇ!」

張り詰めた弦の緊張が解かれ、数百に及ぶ弾丸が空を切った。

射出された弾丸はほぼ全て陰龍ネヴィアに直撃。並みの古龍なら耐え切れないほどの火力を誇るバリスタ

しかし

「バ、バカな!?あれだけのバリスタ弾を喰らってもビクともしてない…!?」

倒れるはずの陰龍はそこに居た。まるで砲撃など嘘のように

「ぬぐぅ…、ええい!携行型バリスタ再昇圧!通常圧の百二十パーセントで撃て!」

「りょ、了解!携行型バリスタ充圧百二十パーセント!」

焦る古龍迎撃隊に更なる追い討ちが飛ぶ

「っと危ない!」

嵐龍アマツマガツチからの水流をセージ、ガイル、ラト、マトレガ、カーネロスが受けきった

「っちぃ~、さすがに片手剣の盾じゃガードが厳しいぜ。セージ、その盾よこせ!」

「いや扱ってる武器種が違うから無理でしょ!」

「貴方達は狩猟勘戻ってるからまだいいわ。私なんかこの武器出したの久々だからね!?」

家族で笑いあい、そしてアマツマガツチの方を見る。

「…まぁ、あいつにゃあとでたっぷり痛い目見てもらうとすっか。」

「そうだね父さん。フルボルトも砲撃煤をとってもらったし」

「久々の狩猟が古龍なのはちょっとキツいけどまあ何とかなるわね。」

さすがは家族といったところか、殺気は誰一人として欠けていなかった。

「家族…。」

マトレガの表情がほんの少しだけ和らいだ



「携行型バリスタは再昇圧に時間がかかります、それまでに自分たちで有効打を見つけましょう!」

「ああ、無茶だがそうする他ない。
ダイラス、君は頭だ。アルフレッドはヤツの甲殻が堅い部位に盾殴りを頼む。
ノアは翼部分に連射矢を、俺が足を斬って転ばせたら一気に袋叩きするぞ!」

全員が頷き、陰龍に斬りかかった。



「せぇやぁ!」

ロギアが先陣を切って斬り込んだ。

「ん、ここは刃がまだ通るな。よぉし、ここを重点攻撃だ!」

息づいたロギアが太刀の斬撃を加速させていく。

力を得た太刀は更に深く、そして素早く肉を斬りこんでいく。

しかし陰龍ネヴィアはまだ何とも思っていないようだった。まるで虫がいるかのごとく

「やっ、せい!」

アルフレッドの盾殴りも当たっている

「んん~~~…でいっ!」

ダイラスもきちっとため攻撃を頭に当てている

「当たって!」

ノアの連射矢も着弾

「おかしい…何もかもがうまくいきすぎている…。」

ロギアは不思議に思いつつも斬撃を浴びせていった。
しかしネヴィアは動じない。

「変だな…まるで動じない。気絶もしなければ麻痺もしない、まるでこれじゃすでに死んでるみたいだ…。」

その時ふとロギアの脳裏を古記がよぎった

「陰龍は焔の力、風の力、嵐の力、霞の力、そして巨大龍の意志によって目覚める…まさか!?」

ロギアは斬撃をやめ辺りを見回した。
周囲には先ほど力を封じた古龍以外に姿の見当たるものはなかった

「やはりか…だとすると!」

ついでロギアはネヴィアの目を見た。

ネヴィアは深く目を閉じていた

「…こりゃまずいぞ!皆、一時撤退だ!」

「へっ!?こういうときにきっちり攻撃を当てておかないと――」

ダイラスが呆けた顔でロギアを見る。

「そうじゃない!今からこの場所にラオシャンロンが来る!そいつが来た瞬間こいつが目覚めるんだ!」

「まさか!?古記には巨大龍の意志と書いてあったものの、そばにジエンモーランが居たじゃないですか!」

「ネヴィアの目を見てみろ、こいつはまだ眠っている。恐らくエスピナスのような睡眠中の生体本能で俺たちや飛竜と応戦していたんだ。
そしてジエンモーランでは目覚めないとなると…来たか!」

東の方から少しずつ、大きくなってくる足音。

彼の者の前にはいかなる壁も意をなさず、彼の者の前には龍剣のみが許しを得る。



太古の巨大龍―ラオシャンロン―



「アイツの意志…つまり咆哮をしたとき、ネヴィアは本格的に目覚め辺りを焦土と変えるだろう。」

「そんな…じゃあ俺たちはどうすれば!?」

「…古龍迎撃隊の様子を見て、ダメなら総攻撃だな。」

「…分かった。いくらハンターっつったって死んだら意味ないもんな!
アル、ロギアさんに従おうぜ!」

「…苦肉の策で已むを得ませんが、退きましょう。」

ロギア達は一度ガイル達のもとへ戻った。



ラオシャンロンがネヴィアの近くまで接近し、その場で咆哮をした。

その瞬間からネヴィアはゆっくりと瞼を開き、そして口を大きく開けた。



「ぐおっ!?脳が揺さぶられるみたいだ…ッ!」

「なんて音圧なんだ…飛竜の比じゃない!」

陰龍ネヴィアの咆哮
ラトも経験したあの体に重苦しくかかる重力のような咆哮
そして陰龍ネヴィアは瞼を開いた。

「あれが…陰龍ネヴィアの眼…」

「ミラボレアス種にゃ眼の素材があるが…あれとは比べもんにもなりゃしないほどの黒さだ…」

陰龍ネヴィア、その具現は彼の龍の目にまで表されていた
一目見れば果たして本当に瞼をあけたのか疑うほどである

「さあ、やつは一体どんな攻撃をしてくるんだ…?」

陰龍ネヴィアは大きく翼を広げ、一回羽ばたいた。

「何だ?はばたくだけか…ッ!?」

数秒の後、ダイラス達や古龍迎撃隊のいる砂地を暴風が駆け抜けた。

「一羽ばたきでこれかよッ…!」

暴風は数十秒続いた
砂地を風が駆け切り、陰龍に目をやると

「こ、今度は黒い球体…?」

角を空に振りかざし、暗黒の球体を頭上に浮かべている
陰龍の顔と同じくらいの大きさにまで球体が大きくなったとき

「な、球体から線が!」

放射線状に黒い光線が放たれた
光線の進む方向には少し偏りがあったものの空を覆いつくさんとする多さだった。
飛んでいった先では爆発が起こり、火の手が上がる所もあった。
黒い光線はその着弾先をだんだんとネヴィア周辺に近づけていった。

「ま、まさか…あの黒い光線…」

「ロギアさん?どうかしましたか?」

突如震えだすロギア

「やめろ…母さん…父さん…」

「ロギアさん!気を確かに!」

頭を押さえしきりに何かをつぶやくロギアを落ち着かせるアルフレッド

「あいつッ…母さんたちを…返せ…!」

「ロギアさん!」

ロギアの背負っていた太刀が勢いよくロギアの背中を離れ、刀身が頭上に浮かびだした

「な、なんだアル!?一体何が…!」

「僕にも分からない!」

なおも頭上に浮かんだ刀身が黒くなっていくにつれ、ロギアにもその黒さが移っていく

「あいつが…母さん達を…古龍…憎い…ニクイニクイニクイニクイニクイ」

ロギアの周囲を黒い気が取り囲む

「がああああああああああァァァァァァァッッッ!!!!」

「うわっ!」

ロギアの発した衝撃波でその場にいた全員が吹っ飛ばされてしまった。
衝撃波と同時に囲んでいた黒い気も晴れた

「イテテ…ろ、ロギアさん…なのか?」

片腕をだらりと下げ、その身を包んでいたグラビドXシリーズは黒色変形してまるで生きている飛竜の甲殻のように血が通った色になり
顔の部分も牙がむき出しで目は赤く光り、反対側の腕は幻夢悲壮刀【黒力白夢】を取り込み今にも何かに切りかかろうとしていた

「古龍…塵も…残さねぇ!」

いきなり一人で陰龍ネヴィアに向かって走り出した

「ちょ、おいロギア!」

エイジが叫びかけるもロギアは聞かず、ネヴィアに斬りかかった。
太刀は大剣ではないものの結構な重量を誇るため、扱いにはかなりの力量を必要とする。
しかしロギアはまるで片手剣のように【黒力白夢】を出鱈目に振りまくっている

「お、恐れていた事がついに…」

ワーノルドはその場に頭を抱えながらしゃがみこんだ

「じゃ、じゃあアレが…あの刀に感情を飲まれたロギアさん…?」

陰龍はその身に斬りかかってくるロギアを吹き飛ばそうと翼を動かした。
先ほど同様すさまじい風圧が辺りを駆け抜ける

「う、うぐぐ…あんなの二回や三回もされちゃたまんねぇぜ…!」

しかしロギアは太刀をネヴィアの甲殻に突き立て、支えにしながら風圧に耐えている

「携行型軽弩兵器充圧完了!いつでも撃てます!」

「よし、今向かっているハンター一名に当てずに命中させよ!一発もムダにするな!」

「了解!着弾点微調整、各自発射!」

バリスタ隊から第二波の攻撃がネヴィアに向かった。
ネヴィアの起こした風圧が駆け抜けた空を今度はバリスタの弾丸が駆け抜ける。
バリスタ隊の弾丸は全弾命中。ロギアにも当たりはしなかった。

「お?あの部分の甲殻少し剥げてないか?」

エイジが指をさす。エイジが指す方角のネヴィアの甲殻は少し剥げ、内部の筋肉が見えていた。

「バリスタの弾丸は着実にダメージを与えています!このまま攻撃を続けましょう、隊長!」

「…いや、作戦を変える。
充填圧力を百五十パーセントにしてネヴィアの隙を突いて打ち込む!」

「た、隊長!?」

「考えてもみろ、圧力百二十パーセントでようやく甲殻が剥げるくらいだ。
その圧力を続けて掛ければ携行型のバリスタはもたない。
ならば最高負荷圧を一度だけ、チャンスに叩き込むほうが建設的だ。」

「…了解!各兵器最高負荷圧の百五十パーセント充圧開始!」

バリスタ隊の隊員が調整を再開するころ

「どうやらバリスタの使用チャンスはあと一回だけのようです。
それまでに有効な手立てをこちらでも考えましょう。」

「アルフレッド、何かこの辺の物質で爆薬は作れないかな?」

提案したのはカルヴォだった。

「爆薬…ですか。」

辺りを見回すアルフレッド。

「あ、ちょうどいい所に…
このバクレツの実とバクヤク草で何か出来ないかな…」

アルフレッドが調合を開始した。

「アルフレッド…。」

「マトレガさん、これは…?」

「カクサンデメキン。G2、作れる。」

「そ、そうか!大タル爆弾G2だ!…あ、でもタルがないか…。」

肩を落とすアルフレッド。
そのとき

「うわ!?空から大タルが…?」

突如セージのすぐそばに大タルが落ちてきた。

「あ、ガムロス様からのお言葉です。
これを使え、だそうです。」

空に佇むガムロスがこちらを見ていた。

「ありがたい…!これを使ってバリスタ隊とチャンスを作れたときに大ダメージを与えましょう!」

アルフレッドが調合を終えて立ち上がった。

「ロギアさんを助けるために…!」 
 

 
後書き
(´‘ω‘`)やあ、島原だよ。

(´‘ω‘`)遅れてしまってすまない。謝って許してもらおうとは思っている。

(´‘ω‘`)話のストックが尽きました。宣言どおり不定期になります(白目。

(´‘ω‘`)次の話に乞うご期待! 
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