| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

仮面ライダーOOO The Original Story ~異世界戦記~

作者:TACHIBANA
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

005   解放と   融合と   有機ヤミー   

 
前書き
第5話です
当時(5話までの段階で)一番よく書けたと自負しています。
それではご覧になってください。









これまでの仮面ライダーオーズ~異世界戦記~は…



一つ!蓮矢が面接を通り、ラルフ共々フラミーゼのバイトに。



二つ!幸神コーポレーションに向かう途中、赤いグリード『アンク』に襲われるも、クジャク・コアを奪い取る。





そして三つ!映の計らいによって、正式型のライドベンダー、及びカンドロイドを手に入れる。













count the medals!現在、オーズが使えるメダルは…



タカ1クジャク1

トラ1

クワガタ1バッタ1

ゴリラ1

タコ1
 

 
「くそぉ…!」
その男は、雨の降る中、絶望に囚われていた。
「何故だ…何故なんだぁ!!」
男は、ダンダンと、裏路地の廃墟の外壁を殴りつけていた。
その男の左腕…およそ指と呼べるものが、親指と薬指以外が付け根から無い。さらには、彼の右腕、それは義手だった。
即ち、本来の腕や、あるべき部位がない、いや、無くなったと言う方がふさわしいだろう。
「はぁぁ…くそったれがぁぁ!!」
男はドラム缶の残骸を蹴飛ばし、壁に倒れかかる。
「うわああああああ!!」
男は叫ぶ。叫ぶことしかできなかった。
「全く、やかましい奴だ…」
その男のもとに、緑色のジャケットを着た男が歩いてくる。
ウヴァだ。
「なんだ、お前は…!」
男は、ウヴァに敵意を剥き出しにし、鋭く睨む。
「ほう…貴様のその目…フフフ…」
ウヴァは男に何かを感じ取ったのか、ほくそ笑む。
「貴様…俺をバカにしてるのかァ!!」
男はウヴァに襲いかかった。が、かなうはずもなく、簡単に捻られてしまう。
「お前の望みを叶えるには…どうしたらいい?」
ウヴァは、水溜まりの上に倒れ込んだ男を見ながら尋ねる。
「な…に…」
「お前はどうしたいときいたんだ。」
ウヴァは、左手にセルメダルを忍ばせながらさらに詰め寄る。
「俺が…俺がしたいのは…」
男は目を閉じる。
自分は苦しい、夢や再起、さらには人間としての正常さも欠けている…
彼は、普通に生きている人間が羨ましい…否、恨めしい…
ウヴァはまた何かを感じ取り、ふっと笑って、こう言った。
「――その欲望、解放しろ――」
そう言いはなって、男にセルメダルを“入れた”。
















・・

・・・

・・・・















「ふぅ…」
蓮矢は、客足の引いた昼過ぎの厨房の壁により掛かっていた。
現在の従業員は、店長の橘智夜子も含めて四人。
そのため、彼女も姫那も蓮矢もラルフも、フロアと厨房の両方を交代で担うため、午前10時からの営業でも、昼過ぎにはぐったりなのだ。
因みに彼以外の三人はと言うと…
「ラルフちゃ~ん♪あなたすごいのね~♪」
「ホント…人は見かけによらないとはこのこと…だね。」
『「ふ…このくらいはどうにでもなる…我を崇めよ…」』
智夜子はラルフにちやほやし、姫那は感嘆し、ラルフは限りなく素であった。
彼女達がこうなったのは、およそ1時間ほど前まで遡る。











・・

・・・

・・・・
















客足が増す昼時、仕事の速い蓮矢が厨房に入り、三人で接客にあたった。
姫那はお冷やを取りに行き、智夜子は料理を受け取りにいっていた。
つまり、現在フロアにいるのは立っているラルフのみ、と言っても、ラルフは基本フロアの隅っこに突っ立っているだけだったが。
その時、ドアの開くカランカランという音。
正直、智夜子も姫那もマズいと思った。
しかし、結果は、明らかに期待を裏切っていた。
『「いらっしゃいませ。お客様ご来店何名様でしょうか?」』
その瞬間、姫那と智夜子の表情が固まった。
一番考えられないことが起こった。
ラルフが、あのラルフステール・インボーグが、笑顔で接客を行ったのだ。
その後、その客を席まで案内し、次に注文をとりに行く。
『「ご注文の方、お決まりでしょうか?」』
「じゃあ、コーヒーと、オムライスを。」
『「かしこまりました。少々お待ちください。」』
そう言って席を離れ、カウンターに注文を持って行く。
『「コーヒーとオムライス、入りました。」』
ラルフ、ここまで笑顔を崩さず。
「あ、ああ…」
蓮矢も、何事かと思ったほどだった。
そして極めつけは…
『「お待たせいたしました。コーヒーとオムライスになります。ごゆっくりどうぞ。」』
と言うセリフとともに見せた、完璧すぎる接客スマイルだった。



















・・

・・・

・・・・











その後、出迎えから会計までを何度も、かつそつなくこなし、現在に至る。
普段のイメージからは全く予想だにしないキャラであったが、なんというか、ハマりすぎていた。
『「……!」』
そんなとき、ラルフがいつものように感じ取り、蓮矢のもとに行く。



「ラルフ…」
ラルフ『「……」』
何も言わなくとも、蓮矢も感じ取った。
「了解だ。行こうか。」
蓮矢は、すぐに智夜子にことわり、2人は表のライドベンダーに向かった。















・・

・・・

・・・・

















蓮矢とラルフが表に出たのとほぼ同じ時間、市街地では、ミイラのようなヤミーが暴れていた。
そのヤミーには、人間に対する明確な殺意が現れ、既に数名の男女が亡骸と化していた。
そこに、蓮矢とラルフが到着、と同時にラルフが衝撃波を放つ。
『「なっ…!?」』
その衝撃波は、ヤミーに全く効果がない。
(何故だ…!?念は完全に戻ったハズだ…!)
ラルフがうろたえる。
「変身!!」
『タカ!トラ!バッタ!タ・ト・バ!タトバ!タ・ト・バ♪』
しかしそれで隙が出来、蓮矢はオーズタトバコンボに変身、メダジャリバーを引き抜き、幼態ヤミーへとむかう。
『ジャマヲ…スルナ。』
タトバ「喋った…!でも、ヤミーはヤミーだ、とああ!」
オーズは、突然言葉を発したヤミーに驚きながらも、ヤミーに一撃を喰らわす。
『グガ…アマイナ!』
少しセルメダルがこぼれ落ちただけで、幼態ヤミーはオーズに鋭い爪で一撃、そして蹴り飛ばした。
「…ぐああっ!」
連撃を喰らい、壁に叩きつけられるオーズ。
そして、幼態ヤミーは倒れ込んだオーズや近くにいるラルフに見向きもせず、逃げ遅れた1人の男性に襲いかかり、無残に殺した……“頭をもぐ”という、なんとも惨たらしい方法で。
「なっ……貴様!なにが目的だ!?」
オーズが怒りを露にする。
『ココニハモウイナイ…ツギダ…』
そう言うと幼態ヤミーは走り去ってしまった。
「くっ…ラルフ!タカちゃん出して!」
『「もうタコに行かせた。…氷乃蓮矢…ヤツは…」』
ラルフが深刻な顔で告げた。
『「ヤツは…有機ヤミーだ…」』

















・・

・・・

・・・・

















グリードの産み出すヤミーには、2つの種類が存在する。
グリード単体で産み出す無機ヤミー、そして、人間の欲望から産み出される“有機ヤミー”が存在する。
前者は、成長の有無や、数の違い等はあるが、製法は同じで戦闘行為による闘争本能の活性化により、体内のセルメダルを増やすという個体で、意志がない上行動パターンの幅が狭く、下手をすれば人間で撃破できてしまうほど弱い。
一方“後者”は『親』と呼ばれる人間の欲望を基としているため、意志を持ち、行動も人間のように柔軟、そして何よりの違いは“親の欲望を満たし”たり、親が欲望のために異常なまでに急いだりした場合、親と融合し『欲望に忠実な化け物と化すこと』である。
なお、この状態になると、一体化した人間の救出は現段階では不可能である。



フラミーゼに戻ってから、蓮矢は姫那から治療を受けながら、ラルフから上のような説明を受けていた。
「じゃあ…あいつが幼態のうちに止めないと…人間が…」
蓮矢が俯く。
『「まあそういうことだ……とは言ってもそんなものに引っかかる人間も人間だがな…愚か極まりない…」』
ラルフが吐き捨てる。
『「それに、あの気の伝わり方…ウヴァのヤミーだな…」』
ラルフがセルメダルを机に並べながら言った。
「そうか、あの念とは違う伝わり方は…」
蓮矢が頭を抑える。
『「まあ、ヤミーやグリード自体は念を持たないが、“気”というものが強い。貴様もそのうちはっきり感じ取れるようになるはずだ。」』
「気ね…。」
蓮矢が呟いた。
ラルフは舌打ちをしつつ、蓮矢から視線をそらしていた。
「蓮矢くん、大丈夫なの?」
そこへ智夜子が入室する。
手の盆にはコーヒーが四つ入れられたカップが置かれていた。
「コーヒー飲む?」
智夜子が尋ねる。
「あ、いただきます。」
と蓮矢。
「ありがとうございます。」
と姫那。
『「うむ…」』
とラルフ。
それぞれがコーヒーを飲むために立ち上がり、コーヒーを取ろうとした、
「蓮矢くんも…ヤミーが出たら誤魔化さないで言って?私も知ってるんだから…」
「『「……え?」』」
蓮矢とラルフは、智夜子の言葉に耳を疑い、智夜子に目を向ける。

「て、店長!なんで…」
蓮矢が慌てて智夜子の方を向く。
『「何故貴様がそのことを知っている。」』
そう言ってラルフも智夜子に詰め寄る。
「事情は知っといた方がいいでしょ?あなた達もむやみやたらにクビには出来ないから。」
「『「た…確かに…」』
智夜子の一言のあと、2人は威圧感とも、なんとも言い難いオーラのような物を感じ、それ以上なにも言わなかった。
















・・
・・・
・・・・















その頃、あるライブハウスでには…

「ふ…ふふ…いいぜ…いいぜ…」
五体不満足、とまではいかないものの、身体の不完全な男が…地面に惨たらしく転がった、さっきまで人間だった多くの『もの』たちを見渡し、ほくそ笑んでいた。
「満足か?阿佐蔵?」
ステージのような場所にウヴァが現れる。
「あんたか…感謝してるぜ。なんだかしらないが、俺にコイツをくれ…て!」
「阿佐蔵」と呼ばれた男は、ウヴァに礼を入れつつ、足元にある、動かなくなった女性の首を蹴飛ばす。
『……』
幼態である白ヤミーは、ただ、阿佐蔵の後ろに立ち尽くしていた。
「この力があれば…俺は…ふふ…ははは…」
阿佐蔵が一人笑い出す。
(…バカな奴だ…どうなるかもしらずに…)
ウヴァはそんな阿佐蔵を見て呆れたような顔をする。
「だがな…足りねえんだ。俺の復讐はこんなもんじゃ終わらねえ…もっと…もっとだ!」
阿佐蔵が正気を失ったように幼態ヤミーに怒鳴った。
「…ワカッタ…」
幼態ヤミーは、そう言い残すと、壁を突き破って走り去った。
「頼んだぜ…俺の相棒…」
阿佐蔵が醜く笑った。
「なんでもいいが、オーズとも戦うように手引きしろ。俺の目的は、奴の持つコアメダル二枚だ。」
ウヴァが釘をさす。
「分かってる。それに、向こうからも来るだろうが、何度来てもいたぶってやるさ。」
阿佐蔵は、自信に満ちた表情で言うと、床に転がる亡骸達を無情に踏みつけながら、去っていった。
















・・
・・・
・・・・


























(…!)





ラルフはまた、ヤミーの出現を感じ取る



「ラルフ…」



蓮矢もまた、ラルフに歩み寄る。
『「行くぞ。」』
「ああ、分かってる。」
2人はライドベンダーに向かった。
『シネ!キサマラハモウイラナインダ!』
「うぎゃああああ!」
幼態ヤミーは、今度は公園で、屍の山を築いていた。

ある者は腹を抉られ、ある者は頭をもがれ、またある者は身体を真っ二つに、力任せに引き裂かれていた。
また、その中には小学生とおぼしき亡骸もあり、市民の憩いの場が地獄と化していた。
『「これまた、惨いものだ…」』
ラルフが思わず目を背ける。
「コイツの親は快楽殺人者かよ!」
蓮矢は憤りの叫びを上げた。
「――悪かったなぁ、快楽殺人者でよぉ。―― 」
ヤミーの後ろから、はっきりと人間の声が聞こえる。
「久しぶりだなあ。伍塔隊長、氷乃副隊長…」
「阿佐蔵…!」
『「…丞か…」』














・・

・・・

・・・・





















阿佐蔵丞は、ライドベンダー隊に所属、していた幸神コーポレーションの社員で、高卒で入社した異例の人材だった。
性格は真面目で誠実、まさに絵に描いたような優秀な人物だった。
入社の動機は、『ライドベンダー隊に入り、世界を守ること』であった。
しかし、記憶に新しい『研究施設爆発事件』において、腕が瓦礫の下敷きとなり、右腕の殆どの機能とを失った。
「副隊長、俺は知ってんだ。あんたがコイツ…と同じような化け物だってこと。」
ニタニタと笑いながら阿佐蔵が前へ歩み出る。
「化け物だと…?」
蓮矢が驚きを押し殺して反応する。
「そうだろう?コイツと戦えるんなら、あんたも立派なバケモンだ。でも邪魔しないでくれよ。俺の邪魔…あの人の邪魔…」
阿佐蔵の顔が、更に醜悪になる。
「ふざけるな!何のために罪もない人を…まして子供まで殺した!」
蓮矢が怒りの声を上げる。
「罪もない?へっ、笑わせんじゃねえや偽善者が!俺にとっちゃあのうのうと生きてる人間すべてが罪人だ!女子供も例外なくな!」
阿佐蔵が、所々で声を裏返させながら叫ぶ。
「貴様ァ!!」
蓮矢の拳に入る力が強まる。
『「完全に心を欲に支配されたか…あの日のことが引き金になっているとすると、厄介だな…」』
「……!」
ラルフの見解に、蓮矢は言葉を失う。
「自分が救えなかったから」

「もしあの時、阿佐蔵の配置を変えていれば」
蓮矢の脳裏に、そんな思いがよぎる。
『「…貴様の考えていることは大体分かる。だが、悔やんだと所で現実はなにも変わらない。」』
ラルフが鋭い目つきで言う。
「ラルフ…」
『「貴様は、オーズでありながらそんなものに固執して、消し去られんとしている命の灯を、見ないフリで通り過ぎるのか?」』
下を向く蓮矢に、ラルフが更に続ける。
『「もはや逃げ道はない。ならば貴様に出来ることは、その運命と向き合って戦うべきだろう。違うか?」』
「…そうだな。もしもあの時、なんて後ずさりはもうやめだ。俺は俺の出来る最大限のことをする。」
蓮矢の目付きが変わった。


『「上出来だ…それでこそオーズだ。」』
ラルフが笑った。
「ああ…!」
蓮矢は力強く返事をすると、懐からオーズドライバーを取り出す。
「氷乃ォ…邪魔すんなってんだろぉが…」
阿佐蔵がぬらりと蓮矢を見る。
「悪いな…お前に詫びるためにも…お前を止める…!」
少し低い声で蓮矢が言う。
「ほざきやがれぇぇぇぇ!!何が詫びるだァ!?テメエはここで死ぬんだよ!俺は!俺はァ!」
『!』
阿佐蔵の叫びに呼応するかのように、幼態ヤミーが阿佐蔵につかみかかる。
「!テメエ…何をす…う!?グアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!』
『ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!』
互いの長い叫びの後、――二つの身体は、一つになった――
『ゴガアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!』
そこにいたのは、阿佐蔵丞でも、幼態のミイラでもない、右腕の鎌の折れたカマキリのヤミーだった。
「いくぞ阿佐蔵…変身!!」
『タカ!トラ!バッタ!タ!ト!バ!タトバ!タ・ト・バ♪』
蓮矢は、オーズに変身、トラクローを展開させ、カマキリヤミーに向かう。
『ガ!ガ!ガ!ガ!』
「せい!はっ!ふん!でりゃあっ!」
トラクローと鎌の激しいぶつかり合い。
右が折れているとはいえやはり力量に変わりはない。一瞬でも油断すれば、直撃を喰らうだろう。
しかし、先に攻撃をやめたのは、意外にもカマキリヤミー、あるかないかぐらいの羽で飛び上がり、脚にトラクローの一撃を喰らいながらも距離をとった。
しかし、セルメダルの流出の仕方は、一度目の戦闘の時とは比べ物にならない量が零れ落ちた。

『氷乃ォ!テメエハ!ナンデテメエハノウノウト生キテイラレル!」
カマキリヤミーが、悲痛とも取れる叫びを上げる。
「悪いな、俺はこんな事しかできないし、何故生きていると聞かれれば、生きるためだと答えることしか出来ないんでな。」
オーズは、ひるむことなく冷静に反論した。
『ナンデ…ナンデ貴様ナンカガアアアアアアア!!」
カマキリヤミーは、憎悪を剥き出しにしてみればオーズに向かう。
「二度目は…ない!」
オーズは高く飛び上がって攻撃を回避すると、メダジャリバーを引き抜き、トラクローと共に全体重をかけた同時攻撃を繰り出す。
直撃を喰らったカマキリヤミーは、右手首を切り落とされ、皮肉にも阿佐蔵と同じ様な身体となり、悶える。
「がああアアアアアアア!!何故…なぜ…ナゼ…!』
「残念ながら見え見えだ…せいやっ!!」
オーズは、起きあがろうとしたカマキリヤミーに、メダジャリバーで一撃を喰らわす。
「これで…終わりにする!」
『スキャニングチャージ!』
オーズは、カマキリヤミーが吹き飛んだことを確認すると、オーズドライバーをスキャン、空へと飛び上がった。
『グ…ガ…ヒノォォォォ!!!』
「おおおおお!でりゃあああああああああ!!!」
空中で3つのサークルをくぐり、タトバキックを放つ。
『ギュェアアアアアアア!!』
それは、カマキリヤミーの身体を貫き通し、オーズは地面に着地した。
「ガ…あ…あ…氷乃副隊長…ありがと…ござ…」
カマキリヤミーは、阿佐蔵の姿に戻り、苦悶とも、安堵ともいえない表情を浮かべると、爆散して無数のセルメダルとなり果てた。
まるで、何かから解放されたかのように。
(阿佐蔵…すまない…)
変身を解除した蓮矢は、無数のセルメダルを見つめ、心の中で謝罪した。
『「氷乃蓮矢」』
蓮矢の背後からラルフが呼びかける。
「わかってる。逃げ出せる道はない…」
蓮矢は呼応するように後ろを向く。
「向き合って、戦うさ…」









to be countinued








次回





オーズ「あ!?があああああ!うわああああああ!」



ラルフ『「抗ってみせろ。なんのための念だ。」』



蓮矢「限界は決めない…決めてたまるか!」





次回

恐怖と説教と電撃コンボ

“自分であることに、誇りを持って”





『ガ~タガタガタキリバ♪ガタキリバ♪』 
 

 
後書き
第5話、ご覧いただきありがとうございました。
戦闘シーン少ない?

こ ま け え こ た あ い い ん だ よ 






いや、マジですみませんでした。

これで当時最高とか笑いますよね…














結論・戦闘シーンの簡潔さはお察し、簡潔ってかおざなり←。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧