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仮面ライダーOOO The Original Story ~異世界戦記~

作者:TACHIBANA
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006   恐怖と   説教と   電撃コンボ

 
前書き
第6話です
今回の敵は見るに耐えません。
皆さんは紳士なので、決して奴のようになってはいけません。








「これまでの仮面ライダーオーズ~異世界戦記~は・・・





一つ、蓮矢の部下だった阿佐蔵丞がグリードを生み出し、生きている人間を襲う。





二つ、新たな存在、有機ヤミーが露見し、蓮矢がその阻止に乗り出す。





そして三つ、決意を新たにしたオーズが、有機ヤミーと一体化した阿佐蔵を葬る。















count the medals!

現在、オーズが使えるメダルは・・・



タカ1クジャク1

トラ1

クワガタ1バッタ1

ゴリラ1

タコ1

 

 
「変身!!」
『タカ!トラ!バッタ!タ・ト・バ!タトバ!タ!ト!バ!』
「おおおおおお!」
カマキリヤミー事件から三日後、蓮矢はオーズに変身し、敵に向かっていく…
その敵は…
『行くぞカザリ!メダルを取り返す!』
『あんまり突っ込まないで!全く、こっちの身にもなってよ!』
ウヴァとカザリ、いずれもグリードである。









・・

・・・

・・・・













つい先刻、蓮矢とラルフは散歩中に2人の男に遭遇した。
無論、2人とも瞬時に感づいたが、2人は雑談しているようだったので素通りをしようとした。
しかし、すれ違った瞬間、ウヴァはラルフに蹴りを入れた。
ラルフはその場に倒れ込んだ。
ウヴァはその場で本性を現したが、カザリは蓮矢と同様に驚いたような顔をしながら「ええええぇぇぇぇ!?」と、本気で驚いていた。
『カザリ!何してる!決行だ!』
「全く…勝手なんだから!』
ウヴァに対し、カザリも変身しながら応える。
「いきなり奇襲とは…虫のくせに頭はいいみたいだな…ええと、ジャバさん?」
『ウヴァだあああああああああああああ!!!』










・・

・・・

・・・・

















そして、現在にいたる。
トラクローとカザリの爪がぶつかり合い、火花が散る。
「猫さんや、乗り気じゃないならやめろって!」
『僕はカザリ!いや、一応自分のメダルは自分で保管しておきたいからさ、乗り気じゃないわけじゃ…ないよ!』
カザリにおされ、「くっ…」と退くオーズ。その背後にいたのは、ウヴァだった。
『俺のコアを…返せぇぇぇ!』
「しまっ…」
オーズが目を見開いた。
「やられる」
そう思ったときだった。
「『させるか!』」
すんでのところでラルフが衝撃波を放ち、ウヴァを吹き飛ばす。
「『虫頭が…お返しだ。』」
「助かった…てぇい!」
ラルフの助太刀で事なきを得たオーズもまた、引き抜いたメダジャリバーでカザリを一閃、さらに右脚で蹴とばした。
『クソ!王め…余計なことを!』
ウヴァが後ずさりカザリと合流する。
『カザリ!同時に行くぞ!来い!』
『ったく!次から次へと!』
カザリは、半ば呆れながらもウヴァと歩調を合わせ、同時に跳んだ。
「マズい…一か八か…よし!」
掛け声と共にトラクローを展開し、左右から飛びかかってくるウヴァとカザリに、それぞれ一撃を叩き込んだ。
『『ぐあああっ!!』』
攻撃で勢いが止まったとはいえ、二人ともそのまま、それも顔面から地面に落下した。
その際、トラクローには、
「トラと…蟷螂とチーター?」
新たなカマキリとチーターのコアに加え、トラのコアも一枚、トラクローに引っかかっていた。
「ラルフ、緑の虫は三枚目だけど…なんかなるのか?」
『「まあ、使ってみるがよい。」』
ラルフが、何かを隠すようにそう言うと、「よっしゃ」と言いながらオーズは、頭部、上半身のメダルをそれぞれ、クワガタとカマキリに変える。
(まあ、どうなるか見物だな…)
『奴め…俺のコンボを…』
『マズいんじゃない?ウヴァのコンボってたしか…』
オーズの行動にウヴァは憤り、カザリは青ざめる、
…が、そんなことに構うこともなく、オーズは、ベルトをスキャンした…のだが…
『クワガタ!カマキ…』
何故かオースキャナーは途中で呼称をやめ、オーロラも消えてしまう。
「え?ちょっなん…」
オーズもまた、途中で言葉が詰まり…
「…う、がっ!?うわああああああああああ!!!!???」
その時、オーズの身体からは無数の電流が発せられた。
半ば強制的に変身は解除された蓮矢は、意識を失った。
(なに…?まさか…)
これには流石のラルフも動揺し、呆然と蓮矢を見つめていた。
『なんだ?何が起きた?』
『よく分からないけど…逃げた方がいいね…』
そのようだと相槌をうち、カザリとウヴァはその場を離れた。














・・

・・・

・・・・

















これはマズいと見たラルフは、蓮矢を店まで引き摺って帰り、姫那に大まかな説明をした。
幸い、智夜子によると、一時的な気絶で、じきに意識は戻るとのことだった。
「じゃあ、今の蓮矢くんは新しいコンボ…ガタキリバだっけ?」
『「ああ…、今の奴の念では…使いこなすどころか…死んでもおかしくなかったくらいだ…」』
「そんな…でも蓮矢くんは強念者なんじゃ…」
『「現世ではの話だ…奴の念自体は我に及んではいない…」』
姫那「……」
(だが、奴は…)
「考えんのもそこまでだ」
二人の間に蓮矢が入る。
「ヤミーだ、行くぞ。」
「でもそんな身体じゃ!」
姫那が立ち上がり、蓮矢に駆け寄る
「問題ないよ。目だって攻撃も喰らってないし、外傷もない。ちょっとびっくりしただけだから…ラルフ、行こう。」
『「…ああ。(どういうことだ?俺よりも早く察知しただと?…バカな…そんなハズは…)」』












・・

・・・

・・・・





















臨海に位置する自転車公園。
ヤミーにより、既に地獄と化していた。
「いやぁぁ!離して!離して!」
「お父さん!お父さああん!!」
男性二人が物言わぬ亡骸と化し、二人の女児が 泣き叫び助けを求めていた。ほかにも、女性、男性
男児が殺されていて、残った女児は逃げ惑っていたが、その蛸のヤミーがすばやく、逃げられずにいた。
そこへ、二人のライドベンダーが到着、蓮矢は体当たりをして、ヤミーから女児たちを引き剥がした。
「速く逃げて!」
『「メズールの有機ヤミーか・・・氷乃蓮矢、一気に決めろ。」』
「もう融合を・・・」
そういいながら蓮矢は、クワガタとバッタのメダルをベルトに入れる。
しかし、アームパーツのメダルはカマキリではなく・・・トラだった。
『「・・・!?貴様どういう・・・!」』
「・・・、変身!」
『クワガタ!トラ!バッタ!』
驚くラルフを他所に、蓮矢はガタトラバに変身すると様子を伺うかのように電撃を放つ。
しかしタコヤミーは触手をアースにしながらオーズに突っ込み、その触手で一撃、更には足を軟体化させ、オーズを拘束した。
「う・・・ぐう!放せ!こいつ!」
『ヒャハハ!!情けねえなメダル仮面!そらそら!潰れちまえ!』
「ぐあああああああああああああああ!!!!」
ギリギリと、体を絞られるような痛みがオーズを襲う。
タコヤミーは抵抗をさせんとばかりに締め付ける。
『「あのバカが・・・はあぁ!!」』
見かねたラルフが衝撃波を放ち、オーズを解放した。
『ウゴガッ!?チッ、てめえもやんのかよ!どいつもこいつも俺の天国ヘヴン行きを邪魔しやがって!みんな逃げちまったじゃねえか!ケッ!興ざめだ!』
タコヤミーはそうはき捨てて、公園から離脱した。
「あいつ、幼女集めて何する気だよ・・・」
オーズは引き気味に言う。
『「大方、全部自分のものにする気だろう。」』
ラルフの言葉に、「うぇ」とオーズは吐き気をもよおした。
「助かったよ。ありがとう。」
蓮矢は変身を解いてラルフに言う。
『「・・・話がある。さっさと帰るぞ・・・」』
憤りを分かるように撒き散らしながら、ラルフはライドベンダーに向かった。



















・・

・・・

・・・・















『「さっきはどういうつもりだ?」』
ラルフは、低い声でたずねる。
「…何がだ?」
少し間を置いて蓮矢が返した。
『「さっきの戦いだ。何故ガタキリバにならなかった?」』
「!・・・・・・」
その問いに、蓮矢は黙り込む。
『「あの表面だけの敵なら、コンボで一蹴出来た筈だ。それを・・・わざわざ死にに行くようなことを・・・。」』
「・・・・恐いんだよ・・・」
蓮矢が小さく呟いた。
『「なに・・・?」』
ラルフが更に詰め寄る。
「はじめて使ったとき・・・なんていうか・・・念が逆流する感じがしたって言うか・・・本当に恐かった・・・」
蓮矢は、搾り出すようにそう答えた。
『「・・・この木偶の坊が!!」』
ラルフは、その右手で蓮矢を殴った。
「う・・・ラルフ・・・」
『「だったら抗ってみせろ。何のための念だ。」』
「・・・」
『「そんな恐怖に打ち勝てないようで、なにがオーズだ。貴様がオーズならば、“自分であることに誇りを持て”。それが出来ないのであれば、戦いなどやめてしまえ。」』
「・・・どうすればいい・・・この恐怖に打ち勝つには・・・教えてくれ・・・!」
『「求めることだ。欲望で念を強めてみろ・・・」』
そういうとラルフは、フロアのほうに出て行った。
「・・・・・・ありがとう・・・。」
誰もいなくなった休憩室で、蓮矢は呟いた。
















・・

・・・

・・・・



















「ヒヒ・・・最高だぜ・・・」
広い工場跡に、男の声が響く。
「ええぇぇぇぇぇぇ・・・・」
「助けてよぉ・・・」
それに、女児の悲痛な叫びが混じり、木霊する。
「・・・た、楽しそうね・・・」
そんなところに、メズールが声をかける。やはり引き気味だが。
「あんたか。感謝するぜぇ・・・俺は幸せだぁ?ヒヒ・・・・」
太った男が言う。
「よ、よかったわね・・・」
メズールは立ち去りざまに・・・
(もう、ああいう人間でヤミーを作るのはやめよう・・・)
と、心に決めたのだった。




















・・

・・・

・・・・
















一夜明けた翌日、吹っ切れたような様子の蓮矢に、ラルフは安心感を覚える。
「二人とも新聞見た?『男が幼女を攫い立て篭もる事件発生。男は怪物に変貌』だって。これって・・・」
「うん、ヤミーだよ。ラルフ、行こうぜ・・・。」
いつになく逸った様子で蓮矢が言った。
『「ふっ、心得た。(まだまだ利用価値はある・・・か・・・フフフ・・・」』




















・・

・・・

・・・・
























「ねえ、何でこんなことするの!?私たちを帰して!」
一人の、中学生くらいの少女が男に言う。
「そうはいかねえなお譲ちゃん。俺の天国が壊れちまう。」
「あなたにとっては天国でも、私たちにとっては地獄よ!もうこれ以上私たちを苦しめないでよ!」
「おめえらの意思はどうでもいいんだよ!だまらねえと犯すぞ!」
「どうしようもない変態野郎ね!キモいよ!近寄らないで!」
「いい加減にしろよクズ女が!」
男はタコヤミーに姿を変え、触手で少女を捕らえる。
「いや!離して!」
『ふざけやがって!ここで俺に逆らうことがどういうことかじっくり教えてやるよぉ・・ひゃぁぁぁぁぁぁぁッはぁぁぁぁぁぁぁ』
そのとき、


――――ブロロロロロロロォォォォ――――



工場の壁を突き破り、二台のライドベンダーがタコヤミーに突っ込む。
ラルフは少女を助け、蓮矢はタコヤミーをはねる。
突然の出来事に少女たちは工場の隅のほうへ逃げる。
『ゲハァ!ッッてめえぇらかぁ!何の積もりだ!!』
「変態野郎を止めに来た。ってとこか?」
ヘルメットを取りながら蓮矢が言う。
『黙れぇ!もう限界のくせに、なにをほざきやがる!』
怒り狂ったタコヤミーが叫ぶ。
「限界だ?勝手に決めんじゃねえよ。俺の限界は決めないし、他人にも決めさせない・・・決めてたまるか!」
蓮矢は、オーズドライバーを装着しながら言う。
「(力を・・・もっと強い力を・・・俺に・・・!)・・・変身!!」
『クワガタ!カマキリ!バッタ!~~、ガータガタガタキリバ♪ガタキリバ♪』
そこに、昆虫の力を司る戦士は復活した。
「仮面ライダー?」
「うん、かめんらいだーだ」
「仮面・・・ライダー・・・」
「仮面ライダー!」
「仮面ライダーだ!」
少女たちが次々にその名を口にし、歓声を上げる。
その声を聞いたオーズは言う。
「仮面ライダーか・・・俺でもなれたんだな。」
『「満足そうだな?」』
ラルフが笑う。
「いや、なっただけじゃ満足しない。・・・仮面ライダーなら仮面ライダーとして・・・戦う!!」
言葉とともに、オーズの目が輝く。
『ハッ!なにが仮面ライダーだ!だせえだせえ!死んじマイナア!!』
タコヤミーは触手を伸ばし、オーズを襲う。
「・・・・甘い!!」
しかし、オーズを捕らえることは出来ず、カマキリソードで切り裂かれてしまう。
切られた触手は力なく地に落ち、セルメダルに還る。
最早、生半可な臆病者の動きではなかった。
『あ!?なんダト!?俺の触手が!』
「悪趣味なもん・・・向けんじゃねえ!!」
オーズは飛び上がり、天井を突き破る。
『逃がすかア!』
タコヤミーも軟体化して外に出る。しかし、屋根の上にオーズはおらず、タコヤミーは辺りを見渡す。
『くそ、ドコダ!?』
そのとき、タコヤミーの肩を誰かがたたく。
『アぁ!?ナンブへら!?』
振り向いた瞬間、オーズによって切られてしまう。しかもその斬撃は電気を帯びていて、動きを止められてしまう。
「終わりだ!」
『スキャニングチャージ!』
オーズは姿勢を低くするとタコヤミーを上空へ蹴り上げる。
その後、それよりも遥上空、成層圏擦れ擦れまで飛び上がり、体勢を丸くすると電撃を身体にまとい、回転しながら急降下した。
『うごごごごオオオ!!』
タコヤミーは上昇が止まり、ゆっくりと降下をはじめる。そこへ、オーズが急降下しながら突っ込む。
「ライジングストラァァァァァイク!!」
「グギャアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」
回転で勢いの付いた斬撃を喰らいながら、タコヤミーは地面に堕した。
「うう・・・天使だ!ロリノ天使ダぁぁ・・・・うわあああああああああああああああ!!!」
人間に戻った男は錯乱しながら爆発し、セルメダルに還った。
「その天使に連れてって貰うんだな。」
『「むさくるしい鬼ばかりの地獄にな。」』






















・・

・・・

・・・・





















「ありがとう、仮面ライダー。」
さっきの少女が言う。
「いや、俺はただ戦っただけだよ・・・また助けられなかったし。」
蓮矢は少女の言葉に視線を落とす。
「何言ってるんですか、私たちを助けてくれたじゃないですか。」
「・・・!」
「そんなこと言わないで、自分に誇りを持ってくださいね。それじゃ」
そういうと、少女は去っていった。
「“自分であることに誇りを持つ”ねぇ…」
蓮矢は、静かに呟いたのだった。

















to be conntinued

























次回







カザリ「考えがあるんだ。コアを全部取り返せるかもしれない方法が・・・」





ラルフ『「さあ、ガタキリバの本領発揮だ。」』







次回 五体と合体と50人























ガタキリバ(O)「ガタキリバァ!!」



ガタキリバ(全)「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「キィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィック」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」

 
 

 
後書き
第6話、ご覧いただきありがとうございました。
ね、言ったでしょう?
見るに耐えないってwww

このネタとっとくつもりだったのに…こんなところで使っちゃったToT

皆さん、

YESロリータ NOタッチ


守ってくださいね♪  
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