| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ソードアート・オンライン~黒の妖精~

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

32

 
前書き
「黙れクソジジイ」・・・からですねww 

 
「なっ・・・クソ・・・!?」
「仕方ないでしょ、クソのようにちっさい器のジジイ、略してクソジジイ。OK?」

私は容赦なく、思ったままの言葉をじじ・・ごほん、シグルドにぶつけていく。
シグルドの顔が真っ赤になり、怒りをあらわにしてくる。
・・ウザッ・・

「リーファは俺たちのパーティーメンバーだ!勝手に引き抜かれるのを黙ってみているわけにはいかない!」
「引きぬく?ギルドでも無いのに?ただのパーティーだろ?アホか。はじめの約束は絶対なんだよ。
  まあお兄ちゃんはギルドの副団長引き抜いたことがあるけどね。」
「キリア・・・今その話関係有るのか・・・?」
「無い!」
「・・・」

私は言ってから、もう一度シグルドを睨むように見つめる。

「・・・仲間はアイテムや装備じゃない。    アンタの所有物じゃないんだよ」
「・・・・っ」

はースッキリした。
うん。これで後ろ髪ひかれずに旅立てる・・・・

「いこ、お兄ちゃん、す・・・・リーファ!」


私たちは、イラついてお帰りになったシグルド達の背を見てから、くるりと向きを変え、塔へと登った。

***

私たちは湖の上まで来ていた。

「それにしても・・・お姉ちゃんがあんな正確だとは思わなかったよ」

リーファがしみじみ(?)と言う。

「あー、確かに。リアルの剣道ではやる気が起きなくってねー・・・」
「あんなに強いのに、どうして剣道再開しないの?」
「その理由は俺にも解るぜ。」

お兄ちゃんは理解してくれたようで。
リーファはわからないかなー、ゲームの中で身につけちゃった(しかも二年)型って、なかなか直らないんだよね・・・。

「へぇ・・・そういえば、私もリーファになってから、剣のクセがおかしいみたい。それで弱くなっちゃった訳じゃないんだけど・・・」
「だろ?俺なんか片手剣だし、今更両手は無理だなぁ・・・キリアは両手剣だから良いけどな」
「うん、剣道生かしたかったから両手にしたんだよね」
「二年でそうも型って着いちゃうものなんだね・・・」

二年バカにするなよ!ひっきりなしに剣振ってたから!
・・・と、そんな会話をしつつも、羽根が限界に近づいたため、私たちは湖のほとりに着地する。

「ここで一旦ローテアウトしよっか?」
「「ろ、ろーて?」」
「交代でログアウトすることだよ。」
「なるほど・・・」
「じゃあ、リーファからどうぞ」
「じゃあ、ありがたく。20分くらいよろしくね!」

リーファが落ちると、私と兄。ユイはぼーっと話し出す。

「まさか・・・リーファがゲームとはねぇ・・・」
「さすがパパとねぇねの妹さんです!とっても強いです!」

いつの間に私のことを「ねぇね」なんて呼んでくれるようになったの、ユイ!嬉しい!

「確かに、あれは2年前より数段強くなってるよな・・・ここではステータスで勝てるかもしれないけど、リアルじゃ無理かも」
「お兄ちゃん、明日にでも対戦したら?」
「やだよ。骨折れそうで怖いって」
「じゃあ私がやろうかな?」
「がんばれー」
「頑張ってください!」

そんなこんなで、あっという間に20分・・・・あれ、30分?が過ぎ、リーファが戻ってきた。

「じゃあ次、私たちが落ちるね。」
「うん。あ、ご飯作っといたから、食べてね」
「おお、やりい!サンキューす・・・・リーファ!」
「・・・・」


私と兄は一時ログアウト体勢を取り、リアルへと戻った。 
 

 
後書き
久し振りです。
キリアの口調おかしくなってませんか? 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧