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ソードアート・オンライン~黒の妖精~

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33

 
前書き
***
私たちが現実世界から再びALOへ戻ったとき、リーファとユイがなんかトークしてた。
まぁそれは置いておいて、出発だ。

…と。

「「ん?」」
私と兄が、同時に後ろ向く。
何でって、殺気のような何かを感じたからだ。
「二人とも、どうかしたの?」
「イヤ…ちょっと」
「誰かに見られているような気がして、ね」
私たちがいうと、リーファの頭上に ? が浮かんだ。
それもその筈、仮想世界に第六感なんて、存在しないはずなのだから。

でも、かのデスゲームで鍛えられた感覚はそう簡単にはごまかせないんだよ~


…まぁ、向こうから出てくるまで待つとするか…。


私と兄、妹の三人は、回復して燐光を迸らせる羽根を振るわせ、空に舞い上がった。 

 
「おぉ~」
リーファの歓声が洞窟に響いた。
「やったねお兄ちゃん、やっと一つ覚えたねッ!」
これは私。
「そんな励まし方されても、なぁ…」
これは兄だ。
何をしているかって、只今絶賛特訓(兄限定)中なのだ。
SAOが魔法無しの世界だったから、こういうのに慣れていないらしい兄は、洞窟に入ったその時からずっとスペルを詠唱しては間違えて、リーファにお叱りを受けているのである。
そして、たった今やっと、暗視能力付与魔法を使えた、と言うわけ。
私はすでに幾つか覚えている。

再び苦戦を強いられることになる兄を尻目に、私はのんびりと洞窟を歩いた。
警戒は必要ない。
来れでもかってほど精密に関知のできる、ナビピクシーであるユイが居るから。


その時だった。

「プレイヤーの反応があります!」


ユイの声が私の耳朶を打った。 
 

 
後書き
***
私たちは三人、岩の凹みで息を潜めた。
よく目を凝らすと、遠くの方にチラチラと赤い影。
私はハッとし、すぐさま魔法で覆っていた膜の中から飛び出す。
「お姉ちゃん!?」
リーファが驚いて凹みから出てくる。
「リーファ、あれ、トレーサーじゃないかな?」
私が指さした方向には、既に赤い蝙蝠が認識できるまで迫っていた。
 
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