| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

魔道戦記リリカルなのはANSUR~Last codE~

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

番外コーナー:えぴそ~ど・ワンのウラばな&魔導紹介

 
前書き
ACE COMBAT INFINITY。買おうかどうか迷いますね~。ナンバリングではないアサルトホライズンはコケましたし。
しかしトレーラーを観る限りでは面白そう。様子見か、即予約か。どうすればいい・・・! 

 
ルシル
「まさか前作でシャルが立ち上げたコーナーを任されることになるとは。このコーナーでは、エピソードⅠにおけるオリジナル設定や裏話、新たに登場した魔術・魔法を紹介するそうだ・・・って、全部私ひとりでするのか・・・?」


――セレネ・スクライア
遺跡発掘を生業としているスクライア一族内の一群を治めるペリオ・スクライアの実子。
年齢は10歳。ミルクティブラウンのロングヘア、瞳は桃色。
双子の妹が居る。物心つく前より共に過ごしている義弟、ユーノに好意を抱いている。
最大のライバルは後述の実妹ではなく、高町なのはだとしている模様。
魔法の腕は下の中。とある遺跡で発掘したインテリジェントデバイス、クレイオスソウルを使うことで高ランク魔導師にも匹敵する砲撃を撃てるようになった。
氷結の魔力変換資質を持ち、彼女が発動する攻撃魔法には基本的に氷結効果が発現する。
元ネタ。セレネ。ギリシア神話に登場する、月の女神セレーネーから。

――エオス・スクライア
遺跡発掘を生業としているスクライア一族内の一群を治めるペリオ・スクライアの実子。
上記のセレネの双子の妹。髪や瞳の色は同じだが、髪の長さは肩に掛かるセミロング。
姉セレネと同様、ユーノに対し恋心を抱いているものの、気持ちを伝えることが出来ず、そのジレンマから彼への悪戯心へとなってしまっている。
魔法の腕は下の上。姉と同時にクレイオスソウルを使うことで、高位の魔導師へと変貌する。
炎熱の魔力変換資質を持ち、彼女が発動する攻撃魔法には基本的に炎熱効果が発現する。
元ネタ。エオス。ギリシア神話に登場する、暁の女神エーオースから。

――クレイオスソウル
セレネとエオスの2人によって遺跡より発掘された詳細不明なインテリジェントデバイス。
中遠距離の攻撃魔法に特化したペルセース、近距離の攻撃魔法に特化したパラース、補助魔法に特化したアストライオスの3機構を合わせて、クレイオスソウルとなる。
クレイオスソウル状態でなら3機構の能力を同時に50%まで使用できるが、個別に発動させると、個々の能力を100%まで使用できるようになる。
元ネタその1。クレイオス。ギリシア神話に登場する神。
元ネタその2。ペルセース。クレイオスの娘、エウリュビエーの息子。
元ネタその3。パラース。クレイオスの娘、エウリュビエーの息子。
元ネタその4。アストライオス。クレイオスの娘、エウリュビエーの息子。

――ペリオ・スクライア
スクライア一族の一群を治める長。セレネとエオスの実夫で、ユーノの義父。
元ネタ。ペリオ。ギリシア神話に登場する太陽神・光明神ヒュペリーオーン。曙エーオース、月セレーネーの父。


ルシル
「このセレネとエオスの登場には驚いたものだよ。何せ以前の次元世界ではお目に掛かれなかったからな。ユーノの為にわざわざ家出同然で海鳴市にまでやって来たその行動力はすごいと思う。やはり恋する乙女と言うのは強いのだろうか・・・?」


――木花結/きはな・ゆい
八神はやてが通院している大学病院の看護師。ルシリオンの女装を一発で見破る観察眼の持ち主。
小さい子供をこよなく愛し、はやても彼女のお気に入り。仕事は出来るが、看護師としての意識が少し欠けている。
元ネタその1。木花。日本神話に登場する女神、木花咲耶姫(コノハナサクヤビメ)
元ネタその2。木花結。小説家になろう・にじファンにて連載していた『ハコにわ生徒会』に登場した、生徒会長シャルロッテの恋愛や権力的なライバル、風紀委員長・木花咲耶の姉。

――白井歌織/しらい・かおり
歌うことが大好きな中学1年の少女。大学病院の入院患者。声帯に疾患を持ち、声を出すことが出来なかった。
運よくジュエルシードを暴走させずに覚醒させ、力を宿したマイクを握っている間だけ声帯が万全になっていた。
ルシリオンの魔術によって病は完治し、必要なくなったジュエルシードをルシリオンに譲り渡した。
元ネタ。なし。


ルシル
「はやてが通院を続ける限り結さんとはこれからも度々会って、その都度揉みくちゃにされるんだろうが、白井歌織とはもう会えないかもしれない。出来ればもう1度、彼女の歌声を聴いてみたかった」


――イリス・ド・シャルロッテ・フライハイト
ANSURシリーズの番外編ならまだしも完全シリアス調だった本編をコミカルな物へと改変させた張本人、シャルロッテ・フライハイトの転生体。
外見はシャルロッテと全く同じで、アクアブルーのロングストレートヘア、アザレアピンクの瞳。
ANSURシリーズ完結編『魔道戦記リリカルなのはANSUR』のヒロインの1人。
再誕戦争時代以前より続くフライハイト家、その長女。聖王教会を設立したフライハイト家出身ゆえか、教会内での権力はかなり高い。
騎士としての誇りを重んじ、その力を平和を築くために奮おうとする。
知能レベルはともかくとして性格はただの馬鹿である。だがそれが愛嬌とも言える。
生前の記憶を僅かに有しているため、時折、頭痛と言う形で当時の記憶がフラッシュバックする。
所有デバイスは、古代ベルカ時代より受け継がれてきたアームドデバイス、“キルシュブリューテ”。
イリスが人工AIを搭載させ、インテリジェントデバイス化させた。ちなみに人格モデルはシャルロッテ。
元ネタ。イリス。アヤメ科アヤメ属の多年草のドイツ語読み。花言葉は、信じる者の幸福。

――ティファレト・ヴァルトブルク
時空管理局・本局の医療局に所属しているトップクラスの治癒術者。
フライハイト家に連なる六家の一角を担うヴァルトブルク家の次期当主。
当主となることを定められた者は例外なくティファレトの名を受け継ぐことになっている。
イリスのアースラ配属と合わせて出向、イリスの面倒を見る事も1つの任務として実家から受けている。
が、彼女のどこでも眠れると言う長所と短所を併せ持った特技の所為で、逆に面倒を見られている始末。
元ネタその1。ティファレト。生命の樹の中央に位置する、全ての生物に生命エネルギーを供給する中心。
元ネタその2。ティファレト・ヴァルトブルク。ANSUR第一章・大戦編に登場した医療騎士。大戦時、シャルロッテの命を何度も救った命の大恩人。

――六家/ろっけ
古代ベルカ、そしてレーベンヴェルト時代よりフライハイト家に連なる6つの一族。
グラシア家、ヴィルシュテッター家、カローラ家、アルファリオ家、トラバント家、ヴァルトブルク家の6つ。
聖王教会設立を担ったフライハイト家と共に、ミッドチルダ北部に位置するベルカ自治区の管理・統制を行う評議会としても機能している。


ルシル
「ここ最近で一番驚いたのがイリスの存在だ。まさかこんな形でシャルの魂と再会するとはね。
神意の玉座での別れ際にした、またどこかで会おうという約束は果たされたわけだが。なんて言うか・・・彼女と関わったらまた・・・変なことをされそうで少し不安だ」


――グランフェリア・ブリュンヒルデ・ヴァルキュリア
ANSUR第一章・大戦編にて登場した、完全自律稼働人型魔道兵器、“戦天使ヴァルキリー”の1体。
第一世代・ブリュンヒルデのシリアルナンバー04。『宝雷の矛』の二つ名を持つ。
戦場では常に冷静沈着。敵に対して慈悲を掛ける時もあるが、連合のトップであるヨツンヘイム・ヴァナヘイム・ウトガルド・スリュムヘイム出身の魔術師に対しては徹底的に冷酷を貫いた。
アンスールの1人、ジークヘルグに恋心を抱く。が、結局、想いを伝える前にヴァナヘイムの堕天使化計画の影響を受け堕天。
その上その手でジークヘルグを殺害してしまうと言う、悲しき結末を迎えた。

――バンヘルド・ブリュンヒルデ・ヴァルキュリア
ANSUR第一章・大戦編にて登場した、完全自律稼働人型魔道兵器、“戦天使ヴァルキリー”の1体。
第一世代・ブリュンヒルデのシリアルナンバー03。『炎暁(えんぎょう)の槌』の二つ名を持つ。
ブリュンヒルデの隊長・副隊長を差し置いての部隊の司令塔。他ブリュンヒルデが感情に任せて暴走しないようにさせるための抑止力。
ゆえに感情制御プラグラムは徹底され、外見も唯一の30代の男性としてある。生みの親の1人、シェフィリス曰く、

――隊長・副隊長を差し置いての司令塔になるなら、威厳のある外見じゃないとダメだよね――

堕天使計画発動の折、最後の最後までウイルスに抵抗していたものの、抑えきることが出来ず、一番最後に洗脳され堕天した。


ルシル
「かつての敵世界ヴァナヘイムの洗脳と言う呪縛から解き放つため、私は愛しい子供をこの手で討った。
ああ、やっぱり辛いものがある。でも、そうでもしなければあの子たちは救われないんだ」

????
「さぁ、次から各話の裏設定やボツネタを紹介するわよ♪」

ルシル
「ゼフィ姉様!?」

ゼフィランサス
「そうよルシル♪ お姉ちゃんが話し相手になってあげるから、もう寂しくないよ♪」

ルシル
「いえ、別に寂しいわけでは・・・」

ゼフィ
「はいはい。もっとお姉ちゃんに甘えていいんだよぉ~❤」抱きっ☆

ルシル
「(胸に顔を押さえつけられて呼吸が・・・)ゼフィ姉様。離れて下さい、息が・・・ぷはっ。ふぅ、私はもう子供ではないのですから、こういうのは止してください」

ゼフィ
「歳なんて関係ないわよ♪(うぅ、抱きしめたい、ギュってしたい、いいよね? いいわよね?)」そわそわ

ルシル
「・・・・はぁ。せめて私の顔を胸に押し付けないで下さい」

ゼフィ
「は~い❤」腕に抱きっ☆


――EpicⅥ恐怖!? プールに巣食うは水お化け~8 of PentacleS~


ゼフィ
「あはははは! ルシルが女の子に間違われて大変だった回よね!」

ルシル
「笑い事じゃありませんよ。・・・なのはの兄、恭也さんには参りましたよ。なかなか信じてもらえなかったですから」

ゼフィ
「それで? この回はなんなの?」

ルシル
「ボツネタですね。・・・どうやらイリス登場後に投稿する予定だったそうです。
イリスがプールではしゃぎまくったりカラオケで暴走したり、先の次元世界と同じように変態水妖怪に脱がされてブチギレたり、なのはのあられもない姿にオヤジ化したり、あと、私とむにゃむにゃ」

ゼフィ
「どうしたの?」

ルシル
「いえ。私との云々は今は伏せておきます。と、とにかくイリスも登場させるつもりだったそうですが、その時にはもうフェイト達と全開バトルに突入してしまっていると思ったそうで、呑気にプールに行かないだろうということになりボツに」

ゼフィ
「残念ねルシル」

ルシル
「何がです?」

ゼフィ
「フェイトの水着姿が拝めなくて♪」

ルシル
「ぶふっ!? 待ってくださいゼフィ姉様! それではまるで私がロ○コンのようではないですか!」

ゼフィ
「そんなこと言ってないでしょう。ただ、好きだった子の水着すが――」

ルシル
「いやいやいや! 私が愛したフェイトと今作のフェイトは別人と割り切ってます! そもそも今の幼いフェイトの水着姿どうのこうのとなれば、私はかなり危ない奴になってしまいますよ!」

ゼフィ
「(想像中・・・)ルシル、イケナイ子!」

ルシル
「何を想像しやがりましたか!!」


――EpicⅩゲームセンター☆なのは『魔法少女の挑戦』~The EmperoR~


ルシル
「コレも上記と同じでイリス登場後に投稿する予定だったそうです。むぅ。イリスもゲームに参加していたとなると、私はかなり不利的状況に陥って・・・ん? 私はフェイト達と組む予定だったのか。それはそれで・・・」

ゼフィ
「・・・・」ニヤニヤ

ルシル
「しつこいですよゼフィ姉様」


――EpicⅩⅤ狂い出す歯車~The DeviL~


ルシル
「グランフェリアと再会した回ですね」

ゼフィ
「大変だったわね。プスプスと突っつかれて」

ルシル
「そんな軽い表現ではないのですけどね実際。まぁ、肉体を得てもテスタメントという概念である以上、致命傷でもそう簡単には死に難い体となっていたので、助かりました」

ゼフィ
「つまりテスタメントになる前に同じことをされていたら・・・」

ルシル
「危なかったですね。あと、偶然にも死に至る心臓やテスタメント・魔術師としての核である魔力炉(システム)を潰されなかったのが大きいです」

ゼフィ
「へぇ。運が良かったのね」

ルシル
「日頃の行いが良かったのでしょう(棒)。で、今回もボツネタですね。
どうやら私はフェイトとアルフと協力してグランフェリアと戦う予定だったそうです。
しかも創世結界の中で。・・・が、フェイト達の命が危険に晒され過ぎるということでボツ。
と言うか、馬鹿だろ作者。テスタメントとして創世結界を使ったら、ルシリオンとして使えなくなるだろうが」

ゼフィ
「それって今後、フェイト達の前で使う予定があるって事・・・?」

ゼシル
「・・・・・・」

ルシル
「さぁ、次に来ましょう」


――EpicⅩⅧ悲劇の幕引き、未来への幕開け~JudgemenT~


ゼフィ
「ルシルフルボッコの回www」

ルシル
「ちょっと待ってください。逆です、私がフルボッコにした回です」

ゼフィ
「その割には最後、なのは・フェイトコンビに撃ち負けてたよね」

ルシル
「あれは彼女たちに花を持たせたんですよ。あそこで倒してしまうと、庭園の崩壊に巻き込まれてしまいますからね」

ゼフィ
「ふ~ん。で? 今回のは何かしら?」

ルシル
「ボツネタが2つです。テスタメントの幻影が虚数空間に落ちるシーンですね。どうやら幻影ではなく本物である私が落ちる予定だったとか。しかも虚数空間から現れたグランフェリアに引き摺り困れるかのように」

ゼフィ
「こ、怖いわねぇ。一種のホラーだわ・・・」

ルシル
「ですね~。まぁ、魔術師は現代の常識には当てはまらないため、虚数空間でも活動できる、と言う設定を作ってあるからこその話だったんですが・・・」

ゼフィ
「それでどうしてボツになったの?」

ルシル
「なのは達にトラウマを植え付けてしまいそうだったから、だそうです。引き摺り込まれる際、私はもちろん抵抗します。それをなのは達が見ています。
助けたい、そう思うはずです。ですが私との戦いで魔力は空っぽ。結果、何も出来ずに見殺し。採用された案も見殺し状態でしたが、このボツ案の方が恐いですよ」

ゼフィ
「確かにあなたのフォロー無くだから、余計に苦しんでしまうわね~」

ルシル
「そういうわけでめでたくボツ、と」

ゼフィ
「あともう1つは?」

ルシル
「プレシア・テスタロッサを死なさず、クロノに逮捕させるというものでした。
アリシアの蘇生、プレシアの病の治療。謎の神さまが両方やってのける、と。
作者はどうやら漫画版INNOCENTのプレシアみたくしたかったそうです。
しかし、プレシアがこれまでに犯した罪はあまりにも重く、最低でもエピソードⅣかⅤとなる予定のSTRIKERS編でも、まだ服役中だと判断。
最悪、ラストエピソードまで服役かもしれない、ということでボツになりました」

ゼフィ
「そうなの。それは残念だったね」

ルシル
「ええ。本当に残念です。・・・・っと、今回はこれだけですね」

ゼフィ
「じゃあ次は、魔道・魔導紹介ね」

――輝き流れる閃星/サピタル――

ゼフィ
「ルシルが4歳から10歳までの間に創り出した下級術式の1つね」

ルシル
「はい。下級は幼少時に創ったと言う事で完成度は低く、未完成なものが多いです。
そしてこのサピタルは、そんな下級術式の第一号。つまり私が生まれて初めて組んだ術式。
閃光系魔力を弾丸状にして発射するというもので、誘導操作性能を有していますから魔力が尽きるまで相手を狙い撃ちできます。
術式名の由来は、ギリシア語でサファイアを意味するサピロス、ゲール語で飛ぶを意味するエタルを組み合わせた造語です」

ゼフィ
「思い出した。ルシルってばいきなり発現させたんだ、コレ。その場に居た私とイヴを本当に驚かせてね」

ルシル
「うっすらですが、ゼフィ姉様の魔力弾を見て創った術式かと・・・」

ゼフィ
「ん~と・・・あ、私のガンドね。確かにその時、イヴと魔獣狩りしてたっけ」

ルシル
「・・・本当に好きでしたよね、魔獣狩り」

――来たりて爆ぜよ天威轟雷/リクシスレール――

ゼフィ
「これも下級術式ね。最初は一発の雷撃系の魔力弾なのだけど、ルシルの合図によって複数の小型魔力弾へ分裂、対象を包囲した後に一斉に炸裂して、帯電した魔力衝撃波で押し潰すというもの」

ルシル
「この術式は後に中級の、天壌よ哭け(コード)汝の剛雷(エネディエル)と言う術式の原型となりました。術式名の由来は、フランス語で雷を意味するエクレール、ギリシア語で爆発を意味するエクリクシスの造語です」

――深淵へ誘いたる微睡の水霧/ラフェルニオン――

ゼフィ
「コレは世にも珍しい水流系の魔道ね。新属性を開発するなんて。お姉ちゃん、誇らしいわ♪」

ルシル
「ありがとうございます。催眠効果の魔力を含ませた霧を発生させ、呼吸した対象を眠らせるというものです。
即効性があり、微量でも吸い込めば2~3時間は確実に眠らせることが出来ます。
魔術ですから効果が切れる前に解除し、対象を起こすことも可能です。まぁ、普段はしないですが。
術式名の由来は、ヘブライ語で霧を意味するアラフェル、ギリシア語で夢を意味するエニュプニオンの造語」

――止め処なき水塵の流壁/デファンクテース――

ゼフィ
「コレも水流系ね。大気中の水素や近くの池や湖・海などと言った水を利用して滝のように降らせて相手の攻撃を防ぐというものね」

ルシル
「コレが未完成の術式ですね。ただ魔力を含ませただけの水を多量に降らせる、術式とは名ばかりの欠陥品。この術式を完成させたのが、同じ下級術式の流麗なる乙女(ウンディーネ)
術式名の由来は、ギリシア語で滝を意味するカタッラクテース、フランス語で防御を意味するデファンスの造語です」

――吹雪け、汝の凍波/コード・バルビエル――

ゼフィ
「氷雪系の補助術式ね。地面に魔法陣を数枚設置し、ソレより氷柱を発生させるの。その氷柱から冷気を発生させて周囲を凍結することが出来るわけね。
さらに氷柱を爆破することで氷柱を構成していた氷雪系魔力で竜巻を作り、さらに広範囲を凍結させる、のよね・・・?」

ルシル
「はい、その通りです。補助・捕縛系の術式です。攻性ではないですが、凍結された対象を砕いてしまえばそれだけで十分な威力です。物質はもちろんのこと魔力攻撃をも凍結させることが出来、防性としても使えます」

ゼフィ
「あなたの魔道、本当に汎用性が高いわね~♪」

ルシル
「そう言う風に調整されましたので」

ゼフィ
「あ・・・うん、そうよね・・・」

――捕らえよ、汝の茨氷/コード・ファキエル――

ゼフィ
「氷雪系の補助・捕縛系の術式ね。地面に描かれた円陣より氷の蔦を数本伸ばして、蔦の表面から無数の棘を突き出して、対象を貫き凍結させて捕縛するというものね。ふと思ったけど、あなたの氷雪系術式って補助が多いような気がする」

ルシル
「氷雪系は炎熱系に弱いと言う欠点がありますが、他の属性にはかなり強いですからね。相手を捕縛するには、闇黒系と並んでもってこいの術式ですよ」

ゼフィ
「あー、確かに。シェフィの防性術式、かなりの強度を誇ってたものね~♪」

――呪われし者に、汝の施しを/コード・ラファエル――

ゼフィ
「中級の治癒術式ラファエルのバリエーションね」

ルシル
「はい。治癒効果は一切有してませんが、その代わりに対象に掛けられたマイナス効果の付加術式を破壊する効果を有してます。
まぁ、当時はそんなマイナス効果の魔術を受けるようなことはあまりなく、使用頻度はかなり少なかったです」

――大炎帝の劫火/コード・スルト――

ゼフィ
「ルシルが数多く有する炎熱系攻性術式、その最強の威力を誇る多弾砲撃魔術。それがこのコード・スルト。
直径10mくらいの魔法陣を一枚展開、その周りにさらに大きな魔法陣を12枚と展開。計13枚の魔法陣の直下に直径8mくらいの巨大な炎球を発生させるの。それらが104の火炎砲撃となって対象に降り注いで、完膚なきまでに焼き滅ぼす」

ルシル
「本来の魔術師としての私であったなら詠唱を必要とせずに済むんですけどね」

「輝ける命を夜明けの竈にくべ燃やし、魔を成す贄とする。
天へと昇るは封を解き放つ至高の浄煙。其は棺に眠りし炎王を呼び覚ます烽火(ほうか)
封じられし棺は鳴動し、その振えは夕暮より宵闇へと進めるが為の虚無の鐘を鎮かに鳴らす。
かくして王の眠りし棺の蓋は開き、溢れ出す烈火は天を燃やし、地を焼き、世界を浄化する。
王よ醒めよ。今こそ主の神火を奮う時。世の滅びの果てに待つ、再誕を担うがために」

――舞い降るは、汝の土爪/コード・スカルティエル――

――舞い降るは、汝の無矛/コード・パディエル――

――舞い降るは、汝の瀑流/コード・ウァカビエル――

ゼフィ
「各属性の魔力槍を発生させる、舞い降るは系の術式ね。今回は新たに土石系・無属性・水流系の魔力槍が登場よ」

――盲目神の哀矢/コード・ヘズ――

ルシル
「全属性の魔力槍を1つに集束し、全属性を有する魔力矢ヘズを生成する魔術。
私が一番最初に創った上級術式。着弾時、相手の魔力炉(システム)に反応して炸裂、全属性のダメージを肉体、特に魔力炉(システム)に大ダメージに与える」

「全より愛されし希望、其は次なる天上の王。そして此の矢は彼の者を穿つ、葬世の始まりを告げる狼煙、天に背きたる一閃。受けよ、王殺の凶矢」

ゼフィ
「今回は不発で終わっちゃったわね」

ルシル
「ですね。魔力槍で迎撃されたので、効果を発揮するには至りませんでした」

――ワールド・オブ・ディバインスヴァスティカ――

ルシル
「私とシェフィの愛おしい子供、ヴァルキリー。その1体であるリオ・ランドグリーズ・ヴァルキュリアの有する閃光系魔術の1つ。
元々は私の下級術式の1つで、それをリオにインストール。彼女は自らの力でこの術式へと昇華させて、この名前を付けた。
スヴァスティカ、卍という意味の単語が入っている通り、閃光系魔力のオーロラを卍型に生み出すというもの」

――汝の首に走るは義の処刑刃/ボア・ドゥ・ジュスティス――

ルシル
「魔力をギロチン状にして対象の頭上から落とす、という複製術式。
上記と同じで、これもヴァルキリーの1体、第六世代ヘルヴォル隊の副隊長である法界の司書レイル・ヘルヴォル・ヴァルキュリアの術式だ。
術式名の意味は、正義の柱。ギロチンの正式名称となっている」

――煉獄之火宴/れんごくのかえん――

ルシル
「対象の足元から炎の竜巻を噴出させて焼き殺す、という複製術式。
これもまたヴァルキリーの1体、第三世代ラーズグリーズ隊の副隊長である幻界の司書アーフィ・ラーズグリーズ・ヴァルキュリアの術式。
アーフィは同時に最大300の竜巻を発生させることが可能。で、オリジナルの呪文があったんだが作者がど忘れし、今回新たに追加した・・・」

「火は命の光にして死の影。十方世界を悉く照らしては焼き滅ぼす。生ける者よ、一天四海を燈す希望の光り火を見よ。死せる者よ、冥土幽界を焼く絶望の禍つ火を見よ」

ゼフィ
「作者さんのお気に入りの漫画、夢喰いメリーの主人公・夢路や敵キャラ・灯台エルクレスの台詞を引用したのよね。十方世界、一天四海、希望、さぁ、○○時間だ。
第10巻でのエルクレスとの戦闘でこの台詞を読んで、引用を決めたみたい」

――火天之王/かてんのおう――

ルシル
「これもアーフィの術式。任意空間を爆破させるというもの。同時に最大200か所を爆破することが可能。
これにもオリジナルの呪文があった。まぁ、上記と同じでアーフィの、というより詠唱を使うヴァルキリー達の呪文一覧の設定資料がどうしても発掘できず、新規追加ということに」

「自己の願望成就。その道程は他者の蹴落とし也。落とされし者等が築くは無残無念の敗衄(はいじく)の山。其の頂きに立つは望みを成し得た勝利の王。王は叶えし願いの頂で大いに笑う」

ゼフィ
「あれだけ広い蔵だもんね。あそこから紙一枚を探すなんてねぇ~。ま、作者も暇を見ては探してるし、処分してない限りはいつかきっと・・・。そもそも一か所に纏めてない方がおかしいよ」

――光火之咆哮/ひかりびのほうこう――

ルシル
「テスタメントとして騙った私が使った炎熱系の魔法は全てアーフィのものだ。
犯罪者テスタメントの使う魔法として管理局のデータベースに残すのは気が引けたが、使い勝手が良かったこともあって使うに至った。
この術式は、閃光と爆音による対象の視聴覚封じの、言うなればスタングレネードだ」

――渦炎之煉圏/かえんのれんけん――

ルシル
「炎の渦を盾として、攻撃を防ぐというもの。最大で直径1kmまで広げる事が可能だ」

――轟火之砲光/ごうかのほうこう――

ルシル
「単純な火炎砲撃。単純ゆえにアーフィは1000発まで一斉発射できる」

――火獄之弾牢/かごくのだんろう――

ルシル
「何十発と言う火炎弾で対象を包囲し、一斉着弾、そして爆発によるダメージを与える。ほぼ逃げ場が無く、全方位による防御結界でなければ防ぐことも出来ない」

――炎壁之穹窿/えんへきのきゅうりゅう――

ルシル
「ドーム状の炎の膜で防御する、防性術式。アーフィは全属性を扱えるヴァルキリーだから、同じ効果を持つ属性違いの魔法もある。たとえば轟雷之砲光、氷獄之弾牢、風天之王などなど」

――烈渦/れっか――

ルシル
「その場で即席で組んだ、炎の渦を発生させるだけの演出的な魔法だ」

ゼフィ
「炎の中に佇む者って、どこか悪役っぽいものね。悪役に徹するための演出で魔法をその場で作って使うってねぇ~」

ルシル
「悪魔でいいよ。悪魔らし(ry」

――煉弾――

ルシル
「火炎弾を創り出し、相手に射出する魔法。コレもそう。即席で作ったもので、威力を度外視して軽いスタン効果を持たせた」

――タブリスの鎖――

ルシル
「コレは魔術でも魔法でもなく、神器の1つ。どんな苦境な状況でも一度命令を下したら使用者の意思が途切れようともその命を実行する、そして使用者の命が無くともその状況下で最善の行動を取る、という能力を持っている」

――サンライズブレイカー/サンライズブレイカー・カルテットバースト――

ルシル
「なのはの集束砲・スターライトブレイカーを基に構築した、炎熱系の集束砲。
カルテットバーストは、フェイトのトライデントスマッシャーの術式を組み込んであり、途中で枝分かれする。が、着弾時に結合せずにそのまま着弾すると言う違いがある」

――テリトリー・オブ・スフィアケージ――

ルシル
「捕獲魔法の1つ、クリスタルケージを球体状へと変化させただけのものだ。
特定範囲内に居る複数の対象を捕獲する。発動から捕獲完了まで僅かな間があるため、勘の良い者、瞬発力の有る者なら逃げられることも可能だ」

――デュアルクリスタルケージ――

ルシル
「クリスタルケージの重ね掛けだな。ただでさえ強固なクリスタルケージを二重にすることで内外からの破壊を防ぐ」

――雷槍迅穿衝――

ルシル
「グランフェリアの有する雷撃系魔術の1つ。あの娘の持つ神器・雷界幻矛(らいかいげんむ)の穂先から雷撃砲。刺突行為が穂に集束した雷撃系魔力の発射のトリガーになる」

――雷槍連穿衝・壱式・弐式――

ルシル
「魔力槍を創り出し、雷界幻矛で魔力槍の石突を打って発射させるというもの。
単純な魔力発射に打撃の勢いを乗せる事で超高速で発射することが可能になっている。
壱式は10本から19本、弐式は20本から29本までというように、展開される本数を表している」

――雷天走衣/らいてんそうい――

ルシル
「雷光形態化することで、自己治癒能力や移動速度を上昇させる補助術式。
有している魔力や神秘がこの術式以下であれば、一切の攻撃を無効化することが可能」

――集雷法――

ルシル
「自然の雷や周囲に満ちた雷撃系魔力を雷界幻矛に集束させることで、雷界幻矛自体や魔術の威力を上昇させる。中でも――」

――神雷槍/じんらいそう――

ルシル
「↑の術式を発動するのに必要な術式だ。グランフェリアが有する攻性術式で2番目の威力を誇る。
雷界幻矛を雷光化させ、対象へ向けて投擲するというもの。着弾までの間にも周囲の魔力を集束させて効果を高めていくのは、カノンの真技・ヘルヴォルズ・カノンと同じだな」

――雷纏鎧/らいてんがい――

ルシル
「雷の魔力を全身に纏う、防性術式。雷撃系魔力攻撃をキャンセルすることが出来るが、あの娘自身の魔力と神秘を上回る攻撃である場合は半減するだけに留まる」

――天威轟雷/てんいごうらい――

ルシル
「先述の私の下級術式、リクシスレールでもある。複数の雷弾を対象付近で炸裂させ、帯電している衝撃波で対象を押し潰す、というもの」

――雷天結界――

ルシル
「グランフェリアと再会するまでの空白期、あの娘が独自で開発した魔術だな。
上記の術式で結界の基点を作り、基点間を雷光で繋げることでニヴルヘイム魔法陣を基にした球状結界を創り出す」

――雷天結界・閃雨――

ルシル
「結界内に捕えた対象(おそらく私限定だな)へ向けて、基点を繋ぐ雷光すべてから光線を発射するというもの。空戦形態ヘルモーズ状態でも完璧に回避できない。
かなりショックだった。ヘルモーズ状態で避けれない攻撃なんて今までなかったからな~」

――雷天結界・分け神――

ルシル
「雷光を構成している雷撃系魔力で分身体を創り出すという術式らしい。
一度に何十体と創り出し、私へ向けて包囲攻撃を仕掛けてきた。しかも上記の閃雨を合わせてだ。厄介極まりないよ」

――招請・百輝千光万雷/しょうせい・ひゃっきせんこうばんらい――

ルシル
「グランフェリアの有する最強の魔術である真技がコレだ。
自分を中心に雷光を球体上に爆ぜさせるという。膨大な熱量を有し、触れたモノを融解させる。
最大効果範囲は直径3kmだが、ほぼ魔力を使い切るため、今回の決闘では威力重視で効果範囲は狭かったな」

ゼフィ
「黙って聴いていたけど、やっぱりすごいのね。あなたとシェフィの子供たちは・・・」

ルシル
「もちろんです。自慢の子供たちですので」

――フローズンブレット・フレイムブレット――

ルシル
「セレネとエオスの射撃魔法ですね」

ゼフィ
「その2人とアリサ・すずかでは名前がちょっと違うのね」

ルシル
「あー、ブレットとバレットですか。名称を変えておくことで、どっちが使ったかを区別させるつもりだったそうです」

ゼフィ
「結局、4人が同じ魔法を使う時は無かったけど・・・」

ルシル
「言わぬが花ですよ、ゼフィ姉様」

――バインドブレット――

ゼフィ
「これも2人の魔法ね」

ルシル
「はい。着弾時にバインドと化す魔力弾のことです。私はまんまと引っかかってしまいました」

ゼフィ
「大事にならずに済んで良かったね。もうそんな余裕で構えてちゃダメよ?」

ルシル
「了解です」

――バスターラッシュ/バージョンセレネ・バージョンエオス――

ゼフィ
「砲撃ね」

ルシル
「はい。セレネが発動させると氷結効果を有する砲撃となり、エオスが発動すると炎熱系の砲撃となります」

ゼフィ
「2人同時に発動したらどうなのかしらね~」

ルシル
「う~ん・・・炎と氷で相殺し合って不発、かもしれませんね」

――フォトンランサー・キャリバーシフト――

ゼフィ
「あら。フェイトとアルフの攻撃シフトね」

ルシル
「ですね。フォトンランサーには3つのバリエーションがあるのですが。
まず、複数のランサーを同時に射出するマルチショット。
デバイス先端からランサーを連射するフルオートファイア。
30以上と展開したスフィアから毎秒7発の斉射を4秒間続け、計1064発ものランサーを対象に放つファランクス。
今回のはオリジナルのもので、ファランクスシフトをフェイトとアルフ、2人で行うというものですね。
まぁ、ファランクスに比べて発射時間・弾数も少なく、2人合わせて最大30発でしょうか。
ちなみにキャリバーと言うのは、ブローニングM2重機関銃の別名ですね」

ゼフィ
「なるほど。ファランクスシフトの簡易版と言うわけね」

――ブリッツフィスト――

ゼフィ
「これは、アルフの魔法だったっけ?」

ルシル
「はい。両拳に雷撃を纏わせての打撃魔法。バリアブレイク効果もある打撃と雷撃のダブルパンチです」

――サンダーウィップ――

ゼフィ
「そしてこれがフェイトの母親、プレシアの魔法ね」

ルシル
「帯電した魔力で鞭を作る、というものですね。さすがS気質なあの女のする事だ。露出の激しい服も来ているし。目のやり場に困る」

ゼフィ
「・・・・ルシルが熟女に目醒めた・・・!?」

ルシル
「馬鹿言わないでください! 過去のあの女ならまだしも現在のあの女とは絶対に付き合いたくないです!」

ゼフィ
「(か、過去なら問題ないとでも言うの!? 恐ろしい子!)・・・コホン、というか随分と歳いってる割りには若い外見よね。声は少々いっちゃってる感があるけど」

ルシル
「ぶっちゃけどうでもいいです。次へ行きましょう、次」

――スパークジャベリン――

ゼフィ
「砲撃ね」

ルシル
「砲撃ですね」

ゼシル
「砲撃だぁ・・・」

――ベーテンハイル――

ルシル
「アースラの医務官、ティファレト・ヴァルトブルクという女医の治癒魔法らしい」

ゼフィ
「ティファレトって・・・」

ルシル
「はい。ANSUR第一章で名を馳せた騎士と同姓同名ですね。
この術式名や効果も当時と同じです。ベーテンはドイツ語で祈る、ハイルは救済。
対象の自己治癒力を強化し、治癒ではなく再生の域で回復させることが出来る」

ゼフィ
「あなたのエイルと同格というのがすごいわよね~」

ルシル
「いえ! 私の方がまだすごいです!!」

ゼフィ
「あらあら♪」

――鎮めの舞花――

ゼフィ
「鎮静効果を有する魔力を特定空間に舞い降らせ、興奮状態の対象を冷静にさせるというものね。」

ルシル
「医者としては必要な術式ですね。・・・それにしてもこの時代のティファレトに戦闘能力はあるのだろうか・・・? もし当時のティファレトと同じ実力となれば、遭遇したくはないな・・・。っと、どうやら今のが最後のようですね」

ゼフィ
「あれ? シャルの剣神モードは?」

ルシル
「あれは次章の番外コーナーにしておきます。騎士が活躍するエピソードですし」

ゼフィ
「そうなの。じゃあ、本当にこれで終わりなんだね」

ルシル
「はい。ありがとうございました、ゼフィ姉様」

ゼフィ
「はい、どういたしまして❤」


 
 

 
後書き
アーユポーワン。
それでは、少しの間、更新を停止します。更新の再開は、つぶやきにてお知らせいたします。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧