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DQ4 導かれちゃった者達…(リュカ伝その3)

作者:あちゃ
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第5章:導かれし者達…トラブルを抱える
  第26話:個性的すぎませんか?

(大灯台)
ウルフSIDE

このダンジョンのモンスターは、個々には強くないが数が多すぎる。
リューラの説明にあったのだが、灯台の聖なる炎を消し、邪悪なる火を灯しているから、モンスターも徒党を組んで現れるのだろう。

そう考えると、あの少人数でダンジョン攻略に出立するなんて信じられない!
あのオッサンの無責任さに腹が立ってくるよ。
リュカさんと合流する前に考えを改めさせないと、あのオッサンは地獄を見る事になる。

もう一つ困った事がある……
リューラの奴、シン君の事をティミーさんとダブらせて考えており、妙にライバル心を出してくるのだ。
現状は不安定な冒険中……あまり良い事ではないのだけれど……

ティミーさんは勇者である事を鼻にかけた事はない。
でも勇者であるから真面目に生きなければならないと思い込んでおり、真面目とは縁遠いリュカさんに対し反抗的な所も暫しあるのだ。

ファザコンからすれば許せない存在であり、常日頃からティミーさんは目の敵にあっている。
大人なリュリュさんは笑っているが、お子ちゃま連合には大敵として確認されているのだ。
部下として不平を言う俺も大敵予備軍だゼ!

何より剣術を専行するリューラにとって、専用武器のお陰でリュカさんと張り合える勇者ティミーは、最も許せる存在ではないのだろう。
言っておくがティミーさんの剣技は、天空の剣が無くても達人クラスだ。
ライバル視しているリュカさんが化け物クラスな為、天空の剣がないと引き分けに持ち込めないが、強さはハンパじゃない!

そんな気負いがある所為か、敵が現れると陣を崩して一人で突撃するリューラ……
直ぐ後ろにいるシン君がフォローにはいるから、敵に包囲される事はないけれど、あまり良い状況とは言えないなぁ……

「あ、あのリューラさん! 敵が現れても勝手に突撃するのは控えて下さい! 陣形という物があるのだから、みんなで協力し合って戦闘を行いましょうよ」
まったくだ……一人勝手に突っ込むから、後衛のマーニャさん達が魔法攻撃を行えない。
まさかリューラを巻き込んでイオを唱える訳にもいかないからね……マリーならやりそうだけど。

「うるさい! あんな敵など……私一人で十分だ! 勇者様(キサマ)は世界に必要な存在なのだから、後方で縮こまっていれば良いだろう!」
どうやら予想以上に勇者に対するアレルギーが凄いみたいだ。

強くない(リュカさんと比べての勇者(ティミーさん)の事)のに、勇者と呼ばれるだけで崇められているティミーさん。
同じ子供に生まれながら、剣術で及ばず父親の期待がティミーさんに集まるのが許せないのだろう。(あくまでもリューラ感)
でもなぁ……

「リューラさん! 俺等は仲間なんだよ……君の強さに疑いは持たないが、俺達は連携して敵を倒さないとダメなんだ! 君が一人で勝手に敵陣へ突入するから、囲まれない様フォローの為、俺も陣形を崩さざるを得なくなる。しかも敵陣には君が居るから、後衛の皆さんが魔法で援護も出来なくなる!」

「敵を倒しているのだから問題ないだろう!」
出た! 実戦経験のない半熟剣士等に良くある理論。
『敵を全滅させてるのだから問題ない!』って奴!

「リューノちゃんがお利口だから君もそうだと思ってたけど、どうやら君は馬鹿な様だ! 君が敵陣に飛び込み、そのフォローで俺が仲間から離れたら、一体誰が後衛陣を守るんだ!? 前衛の仕事は、敵を駆逐する事にあらず! 後衛の魔法部隊を守る事にあるんだぞ! 俺達前衛が目の前の敵だけに気を取られ、後ろから敵の増援が現れたら君はどう対処するんだ? 敵陣から抜けられなくなっているリューラさんには、どの様なプランがあるのですか!?」

珍しくシン君が怒っている……
かなり厳しい口調で、リューラの行動を注意している。
でも、基本この一家は我が儘だからなぁ……

「う、うるさい……こ、後衛には……ウルフが……居るから……その……も、問題ないんだ!」
そうきたか!
頼れる男はつらいねぇ~……

「アンタ最低!」
俺が何と反論しようか迷っていると、直ぐ横にいたリューノがトゲのある言葉で反撃に出る。
元々トゲのない言葉を持ってないのだけどね。

「ウルフの事をアテにしているのなら、アンタの存在なんて要らないじゃない! さっさと町へ帰って、アンタの彼氏と一発ヤってなさいよ! 私達足手纏いが居ない方が、ウルフの強さを発揮出来るのだから、一緒に行動しない方が良いのよ。でもそれじゃ意味がない……だからみんなで団結して冒険を行っているんでしょ! アンタ一人で我が儘言ってんじゃないわよ!」

流石三姉妹として常に口喧嘩をしているだけある。
言う事に遠慮が見あたらないね(笑)
俺やシン君だと、彼女を傷付けないようにと何処かで配慮するから、もう少しはオブラートに包むんだけど……

「おいリューラ……こっちに来て後衛を努めろ」
「……わ、私に……後衛を!?」
なるべく明るい声でリューラに下がる様言う俺……しかし納得してない顔付きだ。

「そうだよ……みんなの邪魔だから、お前は後ろへ下がりパーティー戦闘を見学しろ! 今のままじゃリュカさんと合流した時、大変な事になるぞ」
「た、大変な事……って?」

「リュカさんがお前の戦い方を見て、自分の娘の酷さに嘆き悲しむって事だよ! それともお前は、大嫌いな父親を嘆き悲しませたくて行動しているのかな? だとしたらゴメン、後衛に回る必要ない。そのまま我が儘全開で、俺達仲間を困らせていれば良い! 俺はリュカさんに再会出来たら、『あんたの娘は戦い方を知らない! どんな教育をしてきたんだ!?』って文句を言う」

ほらね……俺ならオブラートに包んだ言葉を選ぶでしょ……そうでもないか?

ウルフSIDE END



(大灯台)
リューノSIDE

悔しそうに下唇を噛み、少し俯き加減で後衛に来るリューラ。
私達姉妹にとってお父さんの事を出されたら、素直に従わざるを得ないのです。
キツイ事を私も言ったけど、その事が解るから優しくリューラを迎え入れる。
そっと手を繋ぎ一緒に歩いて行く。

最初は手を繋がれて驚いてたけど、笑顔を返したら恥ずかしそうに顔を赤くして前を向いてしまった。
何時もは喧嘩ばかりしてたけど、私達は家族なのだから共に協力し合おうと思います。
なんせ私は今後、ウルフの為に最難関のマリーと仲良くしなきゃならないのだから……

リューノSIDE END



 
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