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DQ4 導かれちゃった者達…(リュカ伝その3)

作者:あちゃ
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第5章:導かれし者達…トラブルを抱える
  第25話:再会不満

(大灯台)
アローSIDE

トルネコのオッサンがこれ見よがしに灯台の事を嘆いた為、心優しいリューラが灯台平定に名乗りを上げた。
案の定オッサンは付いてこず、危うくリューラ一人で危険地帯へ赴く事になりそうだったが、オイラがそんな事をさせるはずがない!

戦力として役に立たなくても、盾代わりにはなれるだろう……リューラが傷付かずに済むのなら、オイラは辛いと感じない!
そんな想いでリューラと一緒に灯台へ来たが、此処の魔物の多さは半端じゃなく、あのリューラですら大苦戦をしている。
どうやらオイラはリューラの盾として、ここでサヨナラになりそうだ。

「リュ、リューラ……オイラが敵を引き付けておくから、リューラはその隙に逃げてくれ!」
「な、何言ってる!? アローを見捨てるなんて出来ない!」
やっぱりリューラは優しいなぁ……

「だ、大丈夫だよリューラ……オイラは妖狐。リューラが逃げ切ったところで、モンスター達に幻影を見せてやり過ごすから!」
「し、しかし……」

勿論嘘だ。
好戦的になっている状況下で、オイラの神通力を駆使してもモンスター達に幻影は見せられない……
だが、これ以外にリューラを助ける方法が思いつかない。

「さあ早く逃げろ!」
オイラはリューラを押しやる様に彼女の前に出て、逃げるチャンスを与える。
「やっぱりダメ!」
しかしリューラは逃げ出さず、更に前に出てモンスターの攻撃を一手に引き受ける。

「きゃぁ!」
だがモンスターの激しい攻撃に遭い、大きく腕を怪我して倒れ込む!
「あ、危ないリューラ!!」
更なる追い打ちをかけてくるモンスターからリューラを守る為、倒れた彼女の上に被さり必至でガードをするオイラ……

きっとオイラはこのまま殺されるだろう……
でもリューラがこれ以上傷付くところを見ないですむのは幸いだ。
そんな事を考えていたら………

「ベギラゴン!」
凄まじい火炎がモンスター陣を焼き払い、まだ残っているモンスターとオイラ達の間に、見知らぬ男が割り込んでくる。
周囲を見ると、この男の仲間と思われる連中が各々モンスターを攻撃し、四面楚歌状態だったオイラ達を助けてくれた。

「ベホマラー! ……大丈夫かリューラ!?」
一際強烈な攻撃魔法を放った男が、今度はオイラ達の怪我を一瞬で治しきると、リューラに覆い被さっているオイラを立ち上がらせ、驚き顔のリューラを抱き寄せ無事を確認する。

「良かった……何処にも怪我は無さそうだね」
回復させたクセに怪我の状況を確認する為、リューラの体中を触る男……
何だか腹が立つ! 特に胸を何度も触るから、本当に腹が立つ!

「ウ、ウルフ……どうしてここに!? わ、私は大丈夫……」
「そっか……怪我は無いか。ついでにオッパイも無いね……相変わらず(笑)」
最終的にはリューラの胸を揉んでたウルフと呼ばれる男……

(ゲシッ!)「あうっ!」
鋭いリューラの右ストレートを左頬に受け、盛大に転げる(ウルフ)
「余計なお世話だコノヤロー!」
目をつり上げて怒るリューラ……こんな彼女は初めて見る。

「ちょ……顔は止めてよ。俺はイケメンなんだから顔を殴るのは反則でしょ」
激しく転げたワリに、さしてダメージを負ってない様に颯爽と立ち上がり、リューラの頭を撫でながら話しかけるウルフ……何なんだコイツ?

アローSIDE END



(大灯台)
シンSIDE

取り敢えず灯台内で安全な場所を確保し、これまでの経緯を互いに説明し合う俺達。
リューノちゃんのお姉さん……リューラさんも色々と苦労をしたらしいが、持ち前の剣技を駆使し乗り切ったと言う事だ。
見た目からは想像できないが、ウルフさんも絶賛する剣術能力……今度お手合わせをお願いしたい。

見た目といえば、彼女はリューノちゃんより1日だが年上だと聞いていたが……
まぁ1日じゃ上も下もないだろうけど、リューラさんは12歳には見えない。もっと若く見える!
リューノちゃんは前後1歳の誤差はあっても、12歳くらいの女の子に見えるのだが……

でも、下手にその事を言ったりしたらさっきのウルフさんみたいに殴られるかもしれないなぁ……
あまり表情を見せなくて怖そうな()だもんなぁ……
しかも俺は嫌われてそうだし……

別に嫌われる事などしてないんだよ。
つーか、そんな事する時間なんて無いからね!
まだ出会って数十分だからね!
ウルフさんはオッパイを揉みまくってたけど、俺はしてないからね!
ってか、やっぱりウルフさん……ロリコン?

そのウルフさんの紹介で、俺が勇者であると説明されてから、リューラさんの鋭い視線が厳しすぎる。
勇者はお嫌いですか? 俺……勇者と言っても、ボンクラ勇者だし……皆様が思い描いている神々しい勇者様とは違うんですよ!
だから俺を睨まないで……



「そろそろ行きますか!」
互いの状況を理解し合った俺達は、ウルフさんの一声で休息を終え立ち上がる。
俺は何時も通りに前衛として先頭を歩き出したのだが、リューラさんも前衛を務めようと俺の隣に布陣する。

「あ、あの……前衛は俺が担当するから、リューラさんは後方で休んでいて良いよ」
こんな小さな少女に危険な事をさせる訳にはいかないだろう。
今までは兎も角としても、前衛を行える者(俺の事)が居るのだから、彼女には安全な場所で万が一に備えて貰いたい。

「余計なお世話だ! ……私は戦える……侮辱するな!」
侮辱なんてしてないよぉ……
俺より数歩前に出てしまった彼女を見て、また個性的すぎる仲間を得た事に溜息を禁じ得ない。
俺……リーダーとしてやっていけるのかなぁ?

シンSIDE END



 
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