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緋弾のアリア~転生先でも非日常!?~

作者:雨流
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3.人生なんて、七転び八起きででんぐり返しでぐてーんぐてーんなもん

 
前書き
どうも、雨琉です!!
肝心のバトルシーンですが、結構自分的にぐだぐだになってしまいました・・・・・・。
正直皆さんの文才が羨ましい(笑)
それでは第三話、始めます!!
 

 
そう人とは脆い生き物だ。
 極端な例を言えば一人の金持ちが居たとする。
その金持ちは、今まで身の回りの事を一人でしたこと等は一回たりともない。
そんな奴が、いざ金がなくなり他の人と普通の生活が送れるかと言われたら答えは否である。そう遅れるはずがないのだ。

そいつにとってそれが『普通』だったのだから、当然と言えば当然である。

このように極端な例で申し訳ないんだが人は普段経験した事のない事をしたり、そんな状況になった場合には殆どの人が十中八九パニックになる。

なんでこんな事を突然言いだしたかというと、今起きているからだ。
なにがかは話の流れでなんとなく判るだろう。そうパニックだ。

他人事のように言っているが、まあ原因は俺なんだけどね・・・・・。
俺は、何故こうなったか思いだしていた。






Side:レイン



いやまあ、うん。確かに早く来いとはいったけどさ・・・・、



 どどどどどどっ!!!!!


「まてやこらぁっ!」「行たぞ!!あそこだ!!」「ちょこまかと・・・」


いくらなんでも数多すぎねぇかこれ!?
普通に敵が来るのに地鳴りするってどうよこの状態!?
と、俺ごと霧ヶ谷 レインは軽いパニックに陥っていた。
ふと、後ろを振り向く。


 ぱぱぱぱぱんっ!!!!


「うおぉっ!?」
おいおい鼻先を弾丸が掠めていきやがった。つか、あいつら武偵法9条守る気あるのか?
俺が避けなかったらモロ頭直撃してたぜ、今の。
いくら非殺傷弾(ゴムスタン)だからって、その数当たったらほぼ死ぬぞ!?


俺は軽い戦慄を憶えた。こころなしか頬から冷や汗も流れてきている。
そこで俺は確信した。『こいつらはマジだ』と。

よくよく考えてみれば、こんな学校に来る奴なんて十中八九気狂いサンがほとんだ。
だって冷静に考えて貰いたい。何故自分から危険な所に飛び込む?
その答えは至ってシンプル、なんだかんだ綺麗事で取り繕っても『闘いたい』奴等だからだ。

この平和な世の中でも、まだこういった戦闘狂(バトルジャンキー)が減らないって事に俺は驚きだよ。割とマジで。

だってホントに生まれてくる時代間違いすぎだろ!!後一世紀早く生まれてきたらもっと色々とはっちゃけられたのになぁぁぁぁ!? ←もう半ば半分ヤケクソ


と心の声が洩れつつも、逃げるのを止めない。
そんな中、誰かが叫んだ。
「そんなちょこまかして、あのチビには素早さしかないのかよ!?」

あからさまな挑発だと誰が聞いてもわかるが、俺がカンに触ったのはそこじゃない。


今なんていいやがった・・・・?チビだと・・・・?

「お前らには身長ない奴の気持ちがわかんのかよ!?こちとら好きでちっこい訳じゃないわい!!」


もう逃げんのも面倒臭くなってきたトコだ。そんな事言うんだから、勿論楽しませてくれんだろぅなぁぁぁぁぁ!?


俺は走るのを止め、立ち止まる。そして、周りの事を無視して能力を全開にした。



 ぶわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!


「あ、熱っ!?」「何でいきなり・・!?」










 突然だが、電子レンジの理論を知っているだろうか?
あのコンビニ等で弁当を暖めたり、冷凍食品等の解凍に使ったりするアレだ。
じゃあ、あれの加熱方法を知っているだろうか?
一度は皆も不思議に思ったことだろう。そして、大抵の人が光を使っていると答える。
あながち間違いではないが、正解ではない。

正解は電磁波――高周波の電磁波を発する際に、光が出るのだ。


その現象が今、俺の周りで起きている。

これは、俺の家――織田家に伝わるチカラで電磁波を体から発する事が出来る。
(といっても歴代の先祖で、此処まで熱等を発したりした人はいなかった。)

かの有名な、戦国武将の織田信長で有名な威圧感の正体がこれだ。

どうやら織田家の人間は、感情が昂ぶると無意識にこのチカラを使うそうだ。
俺は、神様のおかげでその出力を自由にいじれるどころか、デメリットである発光の部分等を調整してなくすことができる。
(そのかわり、能力を使った後は死にそうなくらい腹が減る為主人公はあまり使いたがらない)
その気になれば、半径三、四キロを電子レンジみたいに熱する事が可能だ。
使い所を誤ると、電子レンジで暖めすぎた食材が中から破裂するのと同じ様な事が人間でなってしまうので、正直たまったもんじゃない。

今はまあサウナより少し涼しいくらいだ。といってもまだ春なので、体感するのは結構暑いと思う。温度は多分四十八度くらいだろう。


俺がこの行動を取ったのには、怒って発動した訳じゃなくちゃんと理由がある。

話は変わるが、最近の銃は殆んどの確率で熱に弱い。雨等には対策されている銃もあるみたいだが、そういうのに限って熱には余計弱い。

つまり、何が言いたいかというとこれで、まともに使える銃が殆んど減ったということだ。
そして俺がチカラを使ったのは、何も銃を封じる為だけではない。


人間というものは、極端に暑かったり、極端に寒かったりする所は上手く実力がだせなくなる。
いくら訓練しても、動きはマシにはなるかもしれないがそれでも普段のようにはならない。
それに暑い所というのは、体力が著しく減りやすい。つまりこんな一対多の場合は、統制が取り難くなり、こちらとしては戦いやすい。

ま、能力使って腹減ったから、速く終わらすか!!



Side:out


  *   *    *


俺はそう考え、リミッターを外す。

余談だが、俺が今から使うチカラははっきり言って速さに上限がない。なので、あらかじめ神様から貰った身体能力のスイッチのオン・オフを切り替える。(勿論手加減はするが・・・・)
俺が中学入っての夏休みのこと。一回リミッターを外さずに修行をしたことがあり、その結果は全身複雑骨折だった。
(神様から貰ったチートのお蔭で、回復はとても早かったが)
何でも体がついていかなかったらしい。
今の話を聞いたら、『じゃあ常時リミッター外しとけばいいじゃん』と思った人も少なくない筈だ。
別にリミッター外して体に負荷がかかる訳ではないが、それでも事件がある。

体が完全に治った翌日。全身複雑骨折したせいかリミッターの事が怖くなり、修行関係なくリミッターを外していたんだがいかんせんこれが悪かった。
腹が痛くてトイレに駆け込もうと足を踏みこんだ瞬間、有り得ないぐらい加速して壁に突っ込んだ。つまり何が言いたいかというと、力の加減がすごく難しいのだ。
それからは常にスイッチのオン・オフに気をつけている。
何かチートの割には使い勝手ワリィなぁ!と思ったのはいい思い出だ。
そんかんだで神様から貰ったチカラのひとつ《刹那》を使う。


はっきりいって、この能力は対人戦最強だと思う。
能力の説明としては、簡単に言うと『絶対先制権』。
その名の通り、絶対に先制攻撃が出来る。簡単に言うが、考えてみてほしい。

ここで例を使って、なるべくわかりやすく説明したいと思う。

この絶対先制権の説明がしたいので、AとBどちらとも同じ実力だと仮定する。

まず絶対先制権を持っているAさんが、Bさんに攻撃するとする。
ここで普通だったら、Bさんには1.カウンターするか、2.攻撃をくらうかのおおまかに二つの選択肢があると考えられる。

しかし、絶対先制権がある場合は1.の選択肢が限りなく消える。
理由として挙げると、『Aの攻撃が当たるまで、Bは攻撃を認識出来ない』からだ。
Bの認識が追い付くぎりぎり上の速度が出ているで、Bは勿論反応出来ない。

そして、この絶対先制権には因果律が大きく関係している。
普通なら、『攻撃する』→『当たるか外れる』となるが、絶対先制権は訳が違う。
『当たる』→『攻撃する』となる訳だ。当たる事が確定してから攻撃するので、外すのはわざと以外有り得ない。


そんなかんだで刹那を発動した俺は、近くにいた男子に近づき、そして素早くナイフで頸動脈を圧迫させ気絶させる。
そして、また素早く他の人達にも同じ行動を取っていく。

今の行動を見たら、殆どの人がいきなり人がばたばた倒れたと勘違いするだろう。
実際に、そいつの後ろや野次馬はそう見えたらしく、何か騒いでる。
ほぼ全員がこちらを見てきたので俺は、取り敢えず不敵に笑い掛けた。


そうすると、こっちにむかってきた連中が後退りしだした。野次馬も何か騒いでやがる。

何か逃げるチャンスっぽい。能力使ったから腹減ったし、何より飽きた。
あっちがやる気ないんだったら、さっさととんずらさせて貰いますわ!!
俺はそう思いながら、腰から発煙筒(スモーク)を投げる。

「ま、これでみんな満足しただろ?じゃあ次逢う時は高校でな!!」
と声をかけ、俺はその場を後にする。

余談だが、後ろから撃たれないかびくびくしていたのは内緒である。

そんなかんだで俺は、使ったカロリーを補給するために近くのファミレスに向かった。


やっぱ動いた後は飯に限るよな!とか考えながら、俺は大量の料理を平らげた。
そして料理を食べ終わった後に、大変重要なことに気が付いた。
「・・・・・・やべぇ。鞄学校に忘れた・・・・。」
霧ヶ谷レイン、肝心なところで締まらない主人公である。


その後学校にとぼとぼ戻り、教師や残っていたクラスメイトにさっきのあれはどういうことかとつめよられ、そのまま連行された。



その時にどこからは、某ツンツン髪の不幸少年の如く
「不幸だぁぁぁぁぁぁぁ!!」
と聞こえていたそうだ。 
 

 
後書き
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