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魔法少女リリカルなのは~無駄己ドララオラオラァ転生者!!!~

作者:武様3
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第12話 守るべき親友

 
前書き
すみません。投稿が遅れてしまいました。
今回は新たな出会いについてです。

では、どうぞ。 

 
あの夜から3日後、俺達はいつも通りの生活に戻った。表向きはだけどな。

あの時以来、ジョジョ達は毎晩ジュエルシードの探索をしている。
俺はまだなのは達に接触はしていないけど、俺も昨日ジュエルシードを2つ見つけた。
見つけた場所は海の中。原作でなのはとフェイトが戦った場所。
今は春だけど、まだ肌寒さは残っており、海に潜って拾った後また岸に上がったが、ガクガク ブルブルだった。
春に海水浴をするものじゃない。俺は一つ学習した。

さて、話を戻すが今日は土曜日。つまり学校は休みである。
いつもの休日ならジョジョと優とでそこら辺をブラブラしているが、今日は二人共なのは達とサッカーの試合の観戦をしに行っている。今頃は試合を観戦しているか、あの二人の事だ。参戦して楽しんでいると思う。
本来なら皆で見に行こうとなっていたが、俺がなのはの話を聞いた時、行くのをやめた。
理由は、なのはの父が監督として活動しているチームの練習試合だからだ。
なのはの父、つまりあの高町家最強の戦士、『高町 士郎』さんである。
士郎さんとは何かとあるので、士郎さんとはあまり会いたくないはない。だから翠屋のケーキもジョジョに買いに行ってもらっている。もし会うとしたら、中学生ぐらいになってからだ。

また話を戻すが、俺は今図書館に行くため歩いている最中だ。
正直、俺の近所には何もない。あると言えば公園ぐらいだと思う。
たがら、いつも買い物する時はバスに乗ってジョジョと一緒にスーパーまで行っている。一人暮しはかなり不便である。

「はぁはぁ……。」

にしても今日は暑い!まるで真夏のような暑さだ!

「はぁはぁ…あちぃ…。」

早く図書館に着かねぇかなぁ……。
ここまでの道のりは、別の事を考えて暑さに堪えていたがそろそろ限界だ。脱水症状になりそうだ。




俺がそんな事を考えていると目の前にいつの間にかでかい建物があった。
そこには親子連れや勉強していると思われる高校生ぐらいの人が中に沢山いた。

「(ついた…。)」

俺はそう思いすぐに中に入った。

ウィーン

ぶわぁ~

「あぁ~。涼しい!」

自動ドアが開くと共に、中から冷たい風邪が出てきた。
すぐに中に入り何処か座れる場所を探した。

「何処か座れる場所はっと……おっ、あった。」

ガタッ……

「あぁ~…ホント気持ちいぜ!」

バタンッ!

俺は席に座った後、一回背伸びをしてヒンヤリ冷たいと机に顔をつけた。

「ちょっと寝るかな…。」

そのまま寝ようとした時、奥にある本棚に、見に覚えのある顔と一人のショートカットの女の子が見えた。

「金色の髪に…赤色の目、そしてやけにイケメンな顔……」

俺はこの顔を知っている。
俺達の学校では知らない奴はいない。女子達の間ではジャニーズ的存在、男子の間ではナルシでうざくて何かと命令してくる奴。

「(何でこいつがいるんだよ……)」

そう、本棚の所にいたのは……





「はやて、他に欲しいものはないかい?」

「いえ…もう結構ですんで…」

「大丈夫だよはやて。照れて遠慮しなくても。」

「いえだから、もう取りたい物は取ったんで…。」

「そうか、じゃあ席に戻ろうか。」

「ちょっと!自分で戻れるんで押さないでください!」

「フハハハハハッ!そんなに照れなくてもいいよ。我は気にしないから。」

「だがら!(もう、何なんこいつは!さっきから付きまとって……気持ち悪い!)」






こんな真っ昼間から病弱小学生をナンパしている『馬鹿』がいた。


「…何してんだあいつ?」

俺は『馬鹿』と車イスの少女のやり取りを見ていたが、完全にあの『馬鹿』がやっている事は車イスの少女にとってみればただの迷惑にしかなってない。

「ホントッ…あいつって何がしたいんだ?」

あいつの行動の意味が分からない。本来行動というのは、何かしらの理由があってするものだが、あいつの行動は本当に分からない。たとえカーズ様のスーパー知能を使ったとしても。

「(まぁどうでもいいか。)」

ガタッ

俺はそのまま席を立ち、何か面白い本はないかと本棚に探しに行った。あの『馬鹿』を見てみぬふりをして。
俗に言う、現実逃避である。

「(見てない見てない。聞いてない聞いてないっと)」

俺は『馬鹿』と車イスの少女がいる本棚とは別の本棚を通り、本を探すためにしばらく歩いていた。

「何か面白そうな本はないかなぁ~。……おっ、あったあった。」

そう呟きながら俺は目の前にある、金色の『何か』に手を伸ばした。




ガシッ








「真っ昼間から何してんだ『馬鹿』?」

俺は目の前にある『馬鹿』の頭を掴み、力をいれた。

ミシミシミシッ!

「いたたたたたっ!?だ、誰だ!?我の頭を掴んでいる奴は……!?」

目の前にいる馬鹿は後ろを向き俺の顔を確認して驚いていた。
まぁ、俺の顔を見れば何故ここにディオがいるのかと嫌でも驚くだろうな。

「何故貴様がここにい…(ミシミシッ!)いたたたたっ!?手を離せ馬鹿者が!!」

「えっ?今何て言ったんだい?人に何か頼む時は敬語を使わないと。」

ミシミシミシミシミシミシッ!

「いたたたたたたたたたっ!?すみませんが手を離して頂けないでしょうか!ディオさん!」

「よろしい。」

パッ

「っう……おい貴様!雑種の分際でこの我の頭を掴むとは何事だ!」

「何って、そこのお嬢さんが困っていたから頭を掴んだんだよ。」

本当ならそのまま無視しようと思ったが、困っている少女を見捨てるのは男としてどうかと思い、面倒事を覚悟をして仕方なく助けた。
ていっても、こいつがムカつくも一つの理由だけど。

「えっ、私?」

何か車イス少女が驚いているな。いきなり助けるって言われたら反応するよな。

「なにぃ?助けるだと?…はっ!何を言っているんだ貴様は…何故我の嫁を助けるのだ。逆に我が貴様のような妄想壁野郎からはやてを助けてやるぞ。フハハハハハ!」

お前が何言ってんだよ……お前の方が妄想壁だろ。
そう思いながら、王輝の後ろにいる少女に目を向けた……うん、嫌悪な目で見てんな。何言ってんのこいつ?的な目で見ている。
そう思っていると、俺が少女を見て自分の話を聞いてないと気づいたのか、王輝が怒り混じりの声で言ってきた。

「おいっ!我の話を聞いているのか!」

「うるさいな…ちゃんと聞いてるよ。」

嘘。全く聞いてはいない。

「嘘をつくな!そもそも貴様は何のために……」

あぁーもう!こいつネチネチしてウザイ!頭の中では理解しているけど、こいつを目の前にしたら全く意味がなくなる!

……仕方ない。このままこいつの話しを聞いていると、日が暮れるまで話してそうだ。
最後の手段だ。



「王でありオリ主であるこの我に……って貴様!また我の話しを聞かないで下なんぞを向きおって!王である我に無礼な態度をさっきから……」

はっ!何が王だ…。能力と容姿だけで自分の事を王だと言い張って、この馬鹿が。
お前が英雄の王だって言うなら、こちらは帝王DIO様だこらぁ!



そう思いながら俺は、王輝に聞こえない程の小さな声で下を向きながら言った。



「一回この我と本気で戦わなければ分からないのか、このモブキャラが……」

「(さっきからベラベラとマシンガントークしやがって。だが!そのマシンガントークも今黙らしてやるぜ!)」


そして俺は恐らく自分の持つ能力の中でも最強の技を呟いた。












「ザ・ワールド……」





バァァァァァァァンッ!





「………。」

「………。」

「時よ止まれ……。」

俺は自分のスタンド、『ザ・ワールド』の能力を使い、時の歩みを止めた。

「…すげぇ…マジで全部止まってやがる……」

ピタァ……

人も時計も、重力によって落ちる筈の本も目の前で騒いでいた王輝も全て止まった。
まるで電池の切れたロボットのように、全てが止まっていた。

「これが後、1時間続くんだよな……すげぇチートだな。原作のディオが言った通り、正に世界を支配する力だな。」

おまけに、この状態で自身のスタンドが使える。俺だけの時間。

確かに凄い。確かに凄いけど……

「初めて使ったザ・ワールドが、まさかこんな事のために使ったとは……アホらしい。」


この能力に失礼だ。ごめんなさい…ザ・ワールドさん。そして原作のDIO様……。
あまり使わないようにしないとな……。

俺はできるだけ非常時以外には使わないように、と心に誓った。

「さてと、まずはこいつを外に出さなければな……そのために時を止めたんだし。
…ザ・ワールド。」

ドウゥン!

「そいつを担いでくれないか?」

ガシッ

「ありがとう。…じゃあ行くか。」

コツコツ……

そして俺は、目の前で口を開けている馬鹿をスタンドで担いで外に持って行った。
勿論、裏口からだよ。お客さんとか入ってくる所のドアは自動だから開く事はない。


ガチャ…

「よし。ここに置いてくれ、ザ・ワールド。」

俺はそうザ・ワールドに言い、裏口の前に王輝を置かせた。

ドサッ!

ごつんっ!

訂正、落とした。

「ふぅ…さて戻るか。」

ドウゥン……

俺は王輝を置いた後ザ・ワールドを戻し、さっきの場所へ戻った。








「……そろそろ解除するか。」

俺はさっきの少女の目の前に戻り、ザ・ワールドを解除した。

「そして時は動き出す…。」

一度は言ってみたかったんだよね!この台詞!
俺がザ・ワールドを解除したと共に、全てがまた動き出した。

ザワザワ ザワザワ

「……あ、あれ?さっきの妄想壁野…じゃなくてナルシストな人はどこに…?」

車イスの少女よ、言い換えたつもりだが意味はほとんど同じだぞ。おもに、ウザイというところが。
まぁ、まずはこの少女に話しかけないと始まらないか。そしてさっさと此処から出て、買い物でもするか。

俺はそう思い、すぐに考えた事を実行した。

「さっきの馬鹿…じゃなくて、うざったい奴はここから退場してもらったよ。お嬢さん?」

俺は少女に警戒されないために、できるだけ紳士ぽく言ってみた。

「えっ、あ、はい…それはありがとうごさいます?」

どうやら、今の現状が把握しきれてないようだ。まぁ当然か。俺にとってみれば3分ちょっとの出来事だったけど、この少女に対してみればそれはほんの一瞬。人が消えたと思うだろう。
さて、やる事はやったし買い出しに行くか。

「それでは、僕はこれで……。」

(ふっふっふ…スピードワゴンはクールに去るぜ……。 )

くるっ…


そして俺は少女に背中を見せて静かにその場を去ろう……

「あ、ちょっと待ってください!」

と思ったが少女に呼び止められた。
なんだよこのベタな展開は。助けた後に後ろを向き去ろうとしたら呼び止められる。まるでドラマの展開だな。……とっ、そんな事は後だ。少女が呼び止めたのだ、返事をしないといけない。
しかも今の俺は紳士だ。大人の対応をしなければ。

「はい?何でしょうか?」

俺はスピードワゴンもビックリする程のクールで大人の対応をした(筈。)

「あの、困っていた所を助けていただきありがとうごさいます。」

少女は俺の顔を見ながら、少し関西弁ぽい喋り方でお礼を言ってきた。
そして、俺は少女のお礼に対してまたクールな対応をした。

「いえいえ。こちらこそ、僕のクラスメイトが迷惑かけたようで申し訳ありません。
それと、無理に敬語を使わなくてもいいですよ。普通に喋っても構いません。」

「あ、それではお言葉に甘えていたたぎます。それと、貴方も普通に喋っても構いませんよ?見た目は同年代ぽいですし。」

な…なんだとっ!?この娘、紳士モードである今の俺を見破っただと!?
何者だこいつ!?
そんな馬鹿な事を思いつつ、俺は普段通りに喋った。

「じゃあ、俺もお言葉に甘えるぜ。俺の名前はディオ・ブラッド。只の小学3年生だ。君は?」

俺は自己紹介をして、少女にたずねた。

「私は『八神 はやて』と言います。八の神に平仮名ではやてと書きます。よろしゅうな。」

ニコッ

グゥ!?これまた何て邪気のない笑顔だ!しかもこの少女が『八神 はやて』とは……

俺は邪気のない笑顔でダメージを受けながらも、その少女、はやてさんに返事を返した。

「こちらこそ宜しく。……じゃあ俺はこれで。」

くるっ

「あっ!ちょっと待ってえな!」

俺はまた後ろを向き去ろうとしたが、また呼び止められた。

「何だよ?まだ何かあんのか?」

「…さっきの紳士ぽい喋り方とは大違いやなぁ……。」
うるせぇ。どうせ見破ったんだからいいだろ。

「で、まだ何かあるのか?」

「…!!そうやった。忘れるところだったさかい。」

「何だ?その年でもう物忘れがあるのか?見た目と違って実は60歳のババァなのか?」

「なわけないやろ!?あんたいきなり何言うとんねん!?」
(失礼なやっちゃなぁ!!さっきの紳士ぽいのはどこに消えたんや。)

「はいはい、図書館ではお静かに。」ニヤニヤ…

「!?こ、こいつぅ~!」
(まさかこいつ、はめおったんか!?…しかもその笑みが余計に腹立つ!)

はやては、はめられた事が悔しいのか、こちらを睨み付けていた。

「くくっ…(笑)」
(何こいつ、からかうのめっさ面白いんだけど!
もうちょっと意地ってみるか?)

俺はそう思いもうちょっとからかってみた。

「何だ悔しいのか?そんなに睨み付けても全然恐くはないぞ?ハハハハハハッ!!」
(さぁどうでる!八神はやてよ!)

俺ははやてをさらにからかったが、何だかはやての様子がおかしかった。

「……。(プルプルッ)」

(何だぁ?急に黙りこんでプルプル震えだしたぞ?)

俺は疑問に思いながらも、またはやてをからかってみた。

「何だよ、うつ向きながらプルプル震えだして、トイレでも行きたいのか?」

しかし、この後俺は後悔する事になった。なぜなら、









「うぅ…ヒクッヒクッ……うぅ……」

「……。」

「ヒクッ…ヒクッ……うぅ…」

「…………。」

「…うぇぇぇ……」

「………………………。」








「グスッ…うぇぇぇ…。」

「………………………………………………………………ヤベッ………。」








ヤッベェェェェェェェェェッ!?!?ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ!?泣かせてしまったよ!?
えっ!?何ぃ!?えっ!?言い過ぎたか!?ちょ、マジでヤバイじゃん!?
どうするどうするどうするどうするどうするどうするどうするどうするどうするどうするどうするどうするどうするどうするどうするどうするどうするどうする!?

そ、そうだ!謝る、謝るべきだ!それが一番だ!

俺はすぐにはやての方を見て、頭を下げて謝った。
「…グスッ……ヒクッ…」

「ご、ごめんなはやて。少し言い過ぎたよ、悪気は無かったんだ。」

俺は精一杯謝った。しかし、はやてが泣き止む気配はなく、逆にもっと泣き始めた。

「ヒクッ…うぇぇぇぇ……」

ダァン!!!

「すみませんでしたぁ!!!」

俺は謝りの王道である『土下座』をした。だが、只の土下座ではない。素早くジャンプし空中の中で土下座体勢をとり地面に額を擦り付ける土下座、『スーパージャンピング土下座』をした。

「(これで大丈夫だ筈!!)」

俺はそう思った。こんな土下座をされたら嫌でも泣き止む筈だ。

「………。」

「(ほら、泣き止んだ。)」

俺はなんでか勝利を勝ち取ったと思った。土下座しているのに。
そんな事を思っていると、何か上から笑う声がしてきた。

「ふふっ…ふふふっ……。」

「(何だぁ?)」

俺は顔を上げ、はやての様子を伺った。するとそこには、




「ふふふ…あははははっ!なんやそれぇ!あはははは!や、ヤバイ腹がいたいぃ、はははははっ!」

「………。」

ある意味半泣きして、バカ笑いしているはやてがいた。
そして俺は気づいた。

「!?…(まさか、こいつ!?)」










この娘が俺をはめた事に。

「あははははっ!やっと気づいたんかい!あははははっ!」

「て、てめぇ……。」

「あれぇ?いいのかな?こんな病弱少女に襲いかかっても?」

くっ!?たしかに……こんな公共の場、おまけに病弱少女ときた…襲いかかったら刑務所確定だ。
この女そこまで考えていたとは。なんという策士…さすが未来の部隊長をやるだけことはある…。

「おまけに、これでおあいこや。」

「……あっ、そうか。」

よくよく考えてみれば、俺もさっきはやてをはめたな。
たしかにこれでおあいこだ。

俺はそう思い、この話題を終わらした。
そしてそのまま帰ろうと思い、はやてに別れをつげた。

「じゃあ、この話題も終わりだし…俺は帰るから。」

くるっ

俺はまた後ろを向き帰ろうとした。

「あっ…。」

帰ろうとしたが、はやてが冗談抜きのマジの悲しそうな顔をしたので帰ろうにも帰れない…というよりも、足が踏み出せない。

「(おいおい…そんな顔されたら帰るにも帰れないじゃないか。)」

俺はそう思い、はやてに話しかけた。

「なぁ、はやて。」

「……。」

はやては無言でうつ向いていた顔を上げ、悲しそうな表情を見せた。

「もう少し話しをするか?」

「!?……うん!」

俺がそう言うと、はやては太陽のように眩しい笑顔で返答した。










「なんやあんた!イギリス出身なんかい!どおりで名前が外国人と思うたら……せやけど日本語うまいな。」

「正確にはイギリス出身で日本育ちだからな。どっちかというとあまり英語は得意じゃないんだよ。」

あの後、俺ははやてに本を取ってくれるようにと頼まれて後、席に戻り雑談の続きをした。

「で、はやては何であの馬鹿と一緒にいたんだ?」

「あ~。あのナルシね。何かいきなり話しかけてきたんやけど、初めて会ったはずなのに名前知ってるしなれなれしいから最初は無視しとったんやけど、今度は車イスを押してきたりしてきたから、止めてと言おうと思っていた所に…(チラッ)」

「俺が来たと。」

「いや~ほんまにありがとうな。ディオ君。」

「ディオでいい。それと、もうすぐ昼だぞ?親はどうしたんだよ?心配するだろ。」

俺はそう言うと、はやてはまた悲しそうな表情をしてうつ向いた。
あっ、そういえば原作のはやてって親がいないんだった。悪い事を聞いたな。
そしてはやては、小さい声で言った。

「……私、小さい頃に両親を二人共亡くしたんや……。」

やっぱり。

「…それは、悪い事を聞いたな。すまない。」

「別にええよ。何回も聞かれてきた事やし。」

「親がいない。という事は、何処か親戚の家に住んでるのか?」

「ううん。死ぬ前にお父さんとお母さんが財産を残してくれたから、今はそのお金を『グレアム』叔父さんちゅう人が管理してくれて毎月お金を贈ってきてもらってる。それに……」

「それに?」

「久し振りなんや。こんなにお喋りして笑ったのが……。」

「……はやて。」

「ほんまに、今日はありがとうな」

「……。」

親を亡くして天涯孤独になり、家に帰っても誰もいない。
まだ精神年齢が小学生には厳しい現実だな。

俺はそう思った。だから、俺ははやてに言った。

「はやて。」

「…なんや?」

「腹減ったなぁ。」

「…え?」

今日は、はやてには楽しんでもらわないとな。

そして、俺は今日からやるべき目標を持った。
それはこの少女、はやてを独りにしない事。平日はできるだけ会いに行き、休日はいつもはやての隣にいる事。それが今の俺の、はやてにできる事だ。

だから俺は言った。

「飯でも食べるか?『一緒に』。」

「……うん!じゃあ、私の家に行こう!ご飯を作ってやるで!」

「いいのか?今日会ったばかりの俺を家に入れても?」

「ええよ!それに、あんた見た目とは違って何か優しいし。」

「なんだよ見た目とは違うって。俺はどんな奴に見えるんだよ?」

「う~ん……子供ぽい大人?」

「なんだよそれ、コナンかよ。」
まぁ、当ってんだけどな。

そして、俺ははやての車イスを押して店員の所まで行き本を借りた後、図書館を出てはやての家まで向かった。







「ここが私の家や!」

「おぉ。結構大きいな。」

図書館から歩いて30分ぐらいではやての家に着いた。
俺の家よりも少し小さいぐらいだった。
ついでに俺の家のイメージはジョースター邸を3分の2ぐらいに小さくしたものだが、かなり大きく部屋も8部屋もあまっている。
だから、ほとんど空き部屋ばっかである。

「そないなとこにつっ立ってないで、早く家に入ろう。」

「あぁ。分かっている。」

俺ははやてに言われて、家の中に入った。


「どっか適当な所に座っといていいよ。」

「あぁ。」

家の中に入った後、俺ははやてが飯を作り終わるまでソファーの上に座ってボォーっとしていた。

カチャカチャ ジュージュー

「………屍踏み越えて~進む意思を笑う豚よ~」

ずっとボォーっとしていてもつまらないので、俺は前世で見ていたアニメ進撃の巨人のオープニングを小さな声で歌った。何でかこの歌を聞いた時、テンションが妙に上がるため度々こうして口ずさんでいる。
……そういえば明日は日曜日だったな。てことは、ジョジョが朝来る。つまりあの名言が言えるというわけか!楽しみだなぁ、明日は。


「ディオ~。ご飯作り終わったよ~。早くテーブルに座り~。」

そんなこと思っていると、はやてが料理を作り終えたらしい。
しかも、かなりいい匂いがしてきた。

「あぁ~。腹減ったぜぇ。」

俺は席につき、目の前の料理を見た。
ご飯にお味噌に野菜炒め、焼き魚という和食中心の料理だった。

「成る程……見た目はうまそうに見えるな。」

「当たり前やろ!なんであんたは失礼な事しか言わんの!?」

「さて、いただきます。」

「人の話しを聞かんかい!」

パクパク

「こらぁーーー!!!」

「グウッ!?」

「えっ!?ど、どうしたん!?いきなり苦しみだして!?」

「う…ううぅ……。」

「だ、大丈夫かいな!?は、早く薬を……」

「ううぅ……!!」



「く、薬はどこや!?」

ガタガタッ

「ううぅ…!」

「ま、待ってな!今薬だすから!」

「ううぅ!………うまい……。」

「……へっ?」

「はやて…すごくうまいよ。」

「……えっ?」

「本当に美味しいぜ!」

パクパク

「は、ははは!どうや、うまいやろ!ははは!……はぁ、心配かけよって……。」

「(ばくばく!)

「……よぉ食べるなぁ…。」

ばくばく!








「ご馳走様でした。」

「はい、お粗末様でした。」

いやぁ~、マジで美味しかったぜ、はやての料理は!
本当は小学生が作る料理だし、期待はしてなかったけど、原作の通りプロ顔負けの味だった。
俺も一人暮らしだし、負けていられない。

そして、昼食を食べ終わった後俺達は日が落ちるまで話しをした。








「じゃあ、俺はもう帰るから。じゃあな。」

「うん!今日は本当に楽しかったよ!また遊びに来てね!」

「あぁ。また今度な。」

どうせ明日は雨だし、家にジョジョは来るし、はやての家に行くのは無理だな。

俺ははやてに別れを言って買い出しをすませた後、自分の家に帰った。










「ふぅ……今日は疲れた。」

ドサッ

俺は家に帰った後すぐに風呂に入り、ずっとテレビを見ていた。
そして今現在、ベッドの上にいる。

「八神 はやて……原作のアニメを見ていた時はどうも思わなかったが、現実になると全然違うものだな。」

難儀なものだ。

俺は思った。
そして、誓った。

「恐らく、もうすぐて夜天の魔導書が起動してあの三人と一匹が出てくるだろう。」

そう、それは原作のはやての生きる希望とも言える存在、『ヴォルケンリッター』。
後のはやての家族になる奴等。そして、最後にもう一人

「夜天の魔導書の管制プログラム、『リインフォース』……。」

はやての前から消える事になる家族。
けど、俺はリインフォースを助ける。そのために、今はどうやって防衛プログラムの再構築を止めるべきか研究している途中だ。
しかし、

「原作っていっても、戦闘のシーンしか見てないんだよなぁ……。」

俺は原作を見ていた。しかし、その原作は戦闘シーンしか見ていない。だから、細かいところまでは全然分からない。
実際に見て確かめないと、正直どうしようもない状況だ。

「どうしたものか…。」

………やはり、どんなに考えても全然思いうかばない。
しかも、魔法の知識が皆無な俺にカーズ様の知能を使っても、公式が分からない数学と同じで何も分からない。
しかし、

「はやてを悲しませないためには、それを出来るようにならなければいけない。」

はやての笑顔を守るため、はやての家族を失わせないために、絶対にリインフォースを失わせるわけにはいかない。

これはディオがはやてを好きになったわけじゃなく、ディオの性格。つまり、前世の性格により、大事な親友を悲しませないようにするためである。

だから俺は、

「はやてを悲しませないために、俺は全力でリインフォースを助ける。」

そう決心した俺は目を閉じ、静かに寝た。













 
 

 
後書き
どうてしたでしょうか?
恐らく、7月に入るぐらいまで投稿が遅れると思います。
申し訳ありません。

何か指摘、助言、感想がある方はドシドシ書いてください。
クレームは受け付けません。 
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