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妖刀使いの滅殺者

作者:雨の日
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第24話

リズから黒印を受け取って家に帰ると夕飯の支度を始めているサチの姿が目に映えた

「サチ、そういえば今日アルゴとあったぜ」

「へ、へ~」

ん?一瞬返事が遅かったな…何か隠してんのか?
俺は回りくどく聞く方が答えを炙り出せるのだがサチにそんなことはしたくない。そこで単刀直入に聞くことにした

「…サチ、何隠してる?」

「ふぇっ!?な、何にもないよ!」

いや、明らかになんか隠してるだろ…
しかしそこまでして隠すなら探るのは酷かな?
俺は分かった、とだけ言ってソファに座って新聞を読むことにした

「…ん?」

ふと気が付くとメールが届いていた。差出人はキリトだった
そういえばアイツ、クラディールとはどうなったんだ?

『アスナと結婚することになった』

・・・・・・・・・・・・・・・・・・
??????????????????
えぇぇぇえええぇえぇぇぇぇっぇぇ!?

あの2人が?結婚?


























ようやくか…
全く、ようやくキリトも人の気持ちが読めるようになったか
俺はそっとメールを閉じて、コーヒーを入れる事にし、キッチンに行った

「レレレレレレレ、レイ!!!」

おわっ!?レレ○のおじさん!?
サチにもメールが来ていたようでかなりの衝撃を受けていたようだ

「落ち着け、サチ…」

「ふぅー。はー。よし、落ち着いた―…。レイ!アスナとキリトが!」

ほんとに落ち着いたのか?

「…俺にもメール来たから知ってるよ」

「あ、そっか。でも、やっとだよねぇ」

どうやらサチもやっと、と思っているようだ。
まぁあれだけアスナがアピールしていたのにも関わらず気付かないキリトには怒り通りこして呆れるしかないな…

「ほんと、ようやく、だな…」

「よしっ!今日はごちそうだね!」

なぜ?
確かにめでたいが俺達がご馳走を食べる理由になるか?
でもまぁサチがうれしそうだし旨い料理が食えるから俺は良いんだが

「よしっ!今日はごちそうにすっか!!」

「うん!張りきっちゃうぞー!」

そういってサチはキッチンと言う名の戦場に赴いた
俺はコーヒーを淹れる

「あ、そうだサチ」

「うーん?」

「キリトとアスナの結婚祝いサプライズ計画すっか?」

ちょっとした提案のつもりだったのだが何故かサチが激しく動揺した

「いいいい良いんじゃなななない??」

噛みすぎ、聞き取れません

「わり、もっかい言ってくれ?」

「良いんじゃない?」

「それは計画が良いって意味か?それともやらなくて良いって意味か?」

サチは今も不自然に動揺している

「そ、そんなことより、お醤油キレちゃったから買ってきてくれない?」

俺をお使いに出す作戦を思いつき話を変えようとしたんだろうがテンパリ過ぎてこの世界には無い醤油のお使いを頼んできた

「…醤油はねぇぜ?」

「あっ!ごめん!えぇとね、エギルのところで≪フランの実≫を買ってきて」

ほんとは動揺の理由等を聞きたいが、ここまでして話を逸らすんだからよっぽどの事なんだろう

「わかったよ、んじゃ、いってきまー」

「よろしくねー」

そういってホームから出て、エギルの店に向かった




エギルの店前にて

「うーっす、エギル。相変わらず不景気か?」

あたりはすっかり暗くなっていて客足もとっくに遠のいているが商売根性でこんな時間にも関わらず店を構えている

「レイ…開口一番にそりゃねーよ―…」

まぁまぁ気にしない気にしない、とエギルをなだめサチに頼まれた≪フランの実≫を買う

「毎度あり、ってそういやレイ、サチとはどうだ?」

「ん?どうって…相変わらず仲良く新婚生活エンジョイだが?」

ためらい、遠慮、恥じらいない俺のセリフにエギルは若干呆れ気味だ
しかし、人に向かってため息をつくのはどうだろ…

「ってかアスナとキリトのこれからの方が気になるんじゃね?」

俺が言うとエギルの目が巨大化した

「え?あの2人結婚したのか?」

「え?メール来てないか?」

「え?」

「…」

キリトよ…そりゃひでーよ

「えっと、まぁあの2人結婚したんだと―…」

「そ、そうかぁ」

俺は大きな体で小さくなってしまっているエギルがかわいそうに見えてきた

「…でさ、その2人に結婚サプライズをやろうかと思うんだが…?」

するとエギルにもサチ程ではないが動揺が見られた

「そ、そだな。良いんじゃないか?」

こいつもなんだか怪しいなぁ。でもまぁいっかな
俺は面倒なのでほっとくことにした

「おっと、サチが待ってんだった。んじゃまたな、壁」

「おうっ!てか俺は壁じゃねぇ!」

俺は微笑しながら速足でその場を去った



 
 

 
後書き
レイ「最近戦ってねぇ」
雨の日「いいだろ!たまには!」
サチ「・・・・・・」
レイ「でもよぉ」
雨の日「その内戦えるから!!」
サチ「・・・・・」
レイ「…で、サチはさっきから何してんだ?」
サチ「ほえッ!?なんにもして無くないかもしれないよ!?」
雨の日「日本語おかしいよ!?」
レイ「????」
サチ「さ、っさぁ、読者のみなさん!感想待ってマース!!」
雨の日「話そらすのヘタ!?」
 
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