| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

妖刀使いの滅殺者

作者:雨の日
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

SAO編
  第1話

 
前書き
ちょっとした、本当にちょっとした戦闘です…
まだまだ至らぬ点がありますが、最後までお付き合いください! 

 
一人で戦い続けている内に段々と孤独を感じるほどに広大な草原の中心で俺は今サソリを相手にしている
サソリ≪スコルピランドール≫は地球に居るサソリとは明らかに違い、全長2メートルはあるだろうサイズだ。さらに両手の巨大なハサミだけでなく、くらえば毒の状態異常を起こす尻尾まで付いている
そのハサミが俺の肩を軽く抉った。HPバーを確認すると、ほんの少量しか減っておらず、ひとまず安堵の息をつく

「俺からも行くぜ!」

愛刀である、妖刀・黒印を右手に構え、左手を強く前に突き出して、3連撃ソードスキル≪業輪・破≫を発動させる。黒印は回転しながら吸い込まれるように≪スコルピランドール≫を切り裂く。そして、3回目の切り上げで≪スコルピランドール≫が大きくのけ反った

「はぁぁぁあ!」

俺は刀を横に薙ぎ払い、≪スコルピランドール≫の体力バーを1ドットも余さずに吹き飛ばしす、と、奴の体が一瞬硬直したかと思うと、青いポリゴンとなってその場で爆散した。
それを確認した俺は黒印を鞘に納め、アイテムウィンドウを開く。と

「おっ!サソリ甲殻ゲット」

これでアイツに頼まれたアイテムは目標個数集まった。あとは軽くレベル上げでもして帰るかな
ウィンドウを閉じて狩り場を変えようとした俺は何気なく索敵を行った。すると、少し離れたところで身に覚えのある名前が表示された。何の心配もいらないだろうが、久しぶりだから少しぐらい顔合わせるか、と思い、戦闘中のその名前のもとへ向かった

「グルァァ!」

丁度肉眼で目視出来る距離まで近づいた時にはすでに決着が着いていた
さっきの≪スコルピランドール≫と同じようにして、トカゲ男も爆散していた。その奥には盾無しで、全身真っ黒な服に身を包んだ片手剣使いで俺の数少ない親友、キリトが安堵の息を着いていた
俺は、よっ!と声をかける

「なんだ…レイか」

「なんだとはご挨拶だな、キリト」

7分丈に黒い長ズボンの俺は腰に手を当てながら顔をしかめた

「わりぃわりぃ。で、何してんだ?こんなところで?」

「俺はアイツに頼まれて食材取りさ、そういうお前はなんなんだ?ソロプレイヤーがこんな下層に何か用があるようにはおもわねぇが…」

ココは53層。現在の最高層は74層で、俺もキリトもレベルは90を超えている攻略組のため、クエストや、俺みたいにだれかに何かを頼まれない限り、下層には降りないはずだ。それにキリトはクエストを滅多に受けないし、何かを頼んでくるようなフレンドもいないはずだが…

「それがなぁ」

キリトは少しためらってから、口を開いた

「誰にも言うなよ」

「いわねぇよ」

「実はこの辺に≪ラグーラビット≫が多数目撃されているんだと!」

キリトが自信と期待に満ちあふれた目で話すのを見て俺は吹き出してしまった

「な、なんだよ…」

「わ、わりィ。お前が余りにも食い意地はってんのが面白くて、つい」

今度はキリトの目が羞恥と悔しさで一杯になっていた

「良いじゃねぇか、うまいもんたべたいと思って悪いか!」

「わかったわかった…じゃあ、頑張れよ!」

「?手伝ってくんないのか?」

俺はキリトに背を向けたまま、ちょっと野暮用。と言って手をふってポケットから転移結晶を取り出しその場を立ち去る

「ただいまぁ」

「おかえりー」

34層にある自分のホームタウンに着くと、キッチンから出迎えてくれる声が聞こえた。その声の持ち主はキッチンから顔を出して、こちらを見つめてきた

「例の食材は?」

俺は、ハイハイと言ってアイテムウィンドウを開き、さっき入手したサソリの甲殻をオブジェクト化し、投げた

「やったぁ!これで新しい料理が出来る♪」

上機嫌にキッチンに戻り、鼻歌を混ぜながら料理を始めた。俺はソファにドカッと座り、アイテムウィンドウからお茶を取り出してすする

「そういえば、キリトに会ったぜ」

「へー久しぶりじゃない、なにしてたの?」

キッチンから声だけが聞こえてくる

「≪ラグーラビッツ≫を探してるらしいぜ」

その瞬間、キッチンから声にすらなっていない声が聞こえてきた。俺は反射的に耳を塞いだ

「ちょちょちょ、レイも探しなよ!S級食材だよ!食べたくないの!?」

かなり興奮しているようだ。その声の主の顔が俺の目と鼻の先にぐっと近づいてきた。つい体がのけ反ってしまったが、そうなったが運の尽きだったようで、一気に壁に押し付けられてしまった

「ね、レイ?」

その声は完全に脅しだった

「な、なんでしょうか?」

つい言葉づかいも固くなってしまう

「明日、≪ラグーラビットの肉≫絶対取ってきて!」

「わ、わかりました…」

承諾してしまった。この時、お前が行けばいいじゃね?、とは言えず、明日の予定は確実に≪ラグーラビット≫捜索となった

 
 

 
後書き
難しい…
何がって?全部です…(泣)
ちなみに次回のあとがきから助っ人としてレイに来ていただきまーすw 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧