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魔道戦記リリカルなのはANSUR~Last codE~

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番外コーナー:えぴそ~ど・ぜろのウ・ラ・ば・な

 
前書き
魔法少女リリカルなのはThe MOVIE 2nd A's(超特装版) のDVDとブルーレイが届きました。
あぁ、やっぱり私はリリカルなのはが大好きだ!!

 

 

ゼフィランサス
「みなさん、こんにちは。いつも弟ルシリオンがお世話になってます。あの子の姉、ゼフィランサス・セインテスト・アースガルドです」

シャルロッテ
「どもども~♪ 前作の主人公、シャルロッテ・フライハイトだよ~♪ ルシルの創生結界、英雄の居館ヴァルハラの玉座の間からお送りしてま~すっ」


――Live 英雄の居館ヴァルハラ・玉座の間――


ゼフィ
「ん。ついに始まってしまった、我が弟の終局へと至る旅の物語」

シャル
「ですね。ルシルにとって、良いエンディングであれば好いんだけど」

ゼフィ
「お姉ちゃんとしてはそれが一番重要なのよね~。あの子、もう2万年近く戦いっ放しだから」

シャル
「そろそろ休んでもらいたいですよね。もう色々と限界そうですし。さて。前作における制限無視のペナルティは身体や魔力炉(システム)へのダメージだったけど・・・」

ゼフィ
「今作におけるルシルに与えられたペナルティは・・・最悪なことに記憶消失。召喚後のルシルという存在を構成しているのは神秘と魔力。行き過ぎた魔力行使はルシルの命と体を削る――つまり死ぬことと同義なの」

シャル
「それを阻止するためのフェイルセーフとして創世結界から魔力――複製されたものを消費して、命と体を保たせるっていう方法を採ったのがルシルの魔力炉(システム)
しかもルシルの意思に関係なく。だからルシルも混乱していたんだけど、でも記憶を犠牲にしないと死んじゃうし・・・」

ゼフィ
「そういうことね。なんとか消失する複製品を選ぶことは出来るのだけど」

シャル
「こればっかりはもうどうする事も出来ないですよね・・・」

シャフィ
「・・・・・・」

シャル
「私たちが沈んでいてもどうする事も出来ないので、エピソード・ゼロの裏話をやっていきましょう。まずは今回のエピソードで登場した、数ある単語の名前の由来などね」


――イリュリア。
ベルカという名前に変わる以前の世界名レーベンヴェルト時代より生き永らえて来た王族が統治している技術大国。
融合騎や生体兵器化などの研究が盛んで、イリュリア戦争の折に戦場に投入、戦績を上げた。
しかし女王テウタが起こした戦争に敗戦してしまい、国土の4割を失うことになる。
元ネタ:古代ギリシア・ローマ時代に、現バルカン半島に実在していた王国の名前。
イリュリアの現在は、アルバニア共和国と言う実在している国である。

――王都スコドラ。
イリュリア国の王都。
元ネタ:イリュリア人部族であるアウタリティアの最初の王国の都。またの名をシュコドラ(こちらが正しい?)。

――レーベンヴェルト。
ANSURシリーズの第一章・大戦編、第二章・堕天使戦争編に登場した世界名。騎士たちによる騎士たちのための世界。複合世界ミッドガルドを構成する世界の1つ。
レーベンは生、ヴェルトは世界。レーベンヴェルトは生ある世界という意。
堕天使戦争におけるアンスール全滅から千年後、ベルカという名前に変更された。

――テウタ・フリーディッヒローゼンバッハ・フォン・レーベンヴェルト。
レーベンヴェルト再興を先祖代々からの役目として担い、全うしようとする強硬派の最右翼。
ベルカの歴史を終わらせ、レーベンヴェルトを再誕させるための戦争・イリュリア戦争を起こす。
打倒イリュリア同盟との短期決戦の果て、アウストラシアの王女オリヴィエとの決闘に敗北。
後に、実兄バルデュリスの手によって殺害された。ベルカ史実に、殺戮王という忌み名が残る。
元ネタ:テウタ。紀元前231年から紀元前228年にかけてイリュリア及び周辺を支配した女王。

――バルデュリス・フリーディッヒローゼンバッハ・フォン・レーベンヴェルト。
イリュリアの第一王子。実妹テウタに比べて凡庸と言われ、次期イリュリア王の座をテウタに奪われそうになっていた。
テウタ失脚の後、イリュリア王となり、レーベンヴェルト再誕の役目を完全廃棄した。そして、その後・・・・。
元ネタ:バルデュリス。紀元前4世紀ごろに現れたイリュリアの王。イリュリアを強大な国家へと変えた。

――ゲンティウス・フリーディッヒローゼンバッハ・フォン・レーベンヴェルト。
バルデュリスとテウタの父にしてイリュリア国王だった男。
レーベンヴェルト再誕を胸に秘めながらも積極的な行動は起こさず、時間を掛けてベルカを統治しようとしていた。
しかし、それが気に入らなかった実子テウタによって殺害された。
元ネタ:ゲンティウス。イリュリアの王。

――グレゴール・ベッケンバウワー。
イリュリアの一個騎士団・最高位騎士団ウンシュテルプリヒ・オルデン(不滅の騎士団)の団長にしてイリュリア騎士団総長、そして最強の騎士。
生体兵器化の恩恵によって不老不死となる。イリュリア戦争時、雷帝ダールグリュンと一騎打ち。
テウタの敗北、エテメンアンキ崩落と同時に撤退、その後の消息は不明。だったが・・・・。

――ワイリー・ゾエ。オリバー・ゾエ。
イリュリアの一個騎士団・血染めの死神騎士団マサーカー・オルデン(殺戮の騎士団)の団長と副団長の兄弟。
シュトゥラ侵攻の先駆けとしてアムルに攻撃を仕掛けた。が、ベルカに召喚されたばかりのルシリオンの手によって騎士団もろとも殺された。

――フレート・ベックマン。
イリュリアの一個騎士団・雷鳴轟かす騎士団グラオザーム・オルデン(残酷の騎士団)の団長。
ミナレット管制チームのリーダーを務めるも、ルシリオンの魔道によってミナレットもろとも殺された。

――ヨハン・オメガ・シュプリンガー。
イリュリアの一個騎士団・戦兎騎士団ブルーティガー・ハーゼ・オルデン(血塗れ兎騎士団)の団長。
ANSUR第一章・大戦編に登場した、風神騎士団シュトゥルム・オルデン(暴風騎士団)の団長、騎士公オペルの子孫。
かつてのヨツンヘイム連合において最強の剣騎士だったシャルロッテ・フライハイトの魔導剣技を受け継いだ、アウストラシアの騎士リサとの一騎打ちに敗れ死亡する。

――ファルコ・アイブリンガー。
イリュリアの一個騎士団・地駆けし疾狼騎士団フォーアライター・オルデン(先駆者たちの騎士団)の団長。
ルシリオン率いるグラオベン・オルデンの前に2度立ちはだかったが、騎士シグナムと融合騎アギトのペアによって敗死した。
元ネタ:無し。上記の連中の名前と苗字は、ドイツ人の一般的なものの組み合わせ。

――ゲルト・ヴォルクステッド。
イリュリアの一個騎士団・強暴なる氷鏡騎士団アムレット・オルデン(御守りの騎士団)の団長。
ANSUR第一章・大戦編に登場した、鏡面騎士団シュピーゲル・オルデン(鏡の騎士団)団長、鏡の境界サー=グラシオンの子孫。
シグナムとアギトのペアに敗れ、戦死した。
元ネタ:無し。ゲルトは、ドイツ人男性の一般的な名前。

――ウルリケ・デュッセルドルフ・フォン・ブラッディア。
イリュリアの一個騎士団・狂いたる災禍騎士団プリュンダラー・オルデン(略奪者の騎士団)の団長。
ANSUR第一章・大戦編に登場した、鮮血騎士団ノインテーター(ドイツ・ザクセン地方の吸血鬼)・オルデンの団長、鮮血姫シリア・ブラッディアの子孫。血液を操る能力を継承した。
シグナム、ヴィータ、シャマル、ザフィーラ、シュリエルリートを相手に善戦するも、ルシリオンの神秘に力を借りたヴィータ達に敗北、戦死した。
元ネタ:デュッセルドルフ。ドイツの連続殺人犯・デュッセルドルフの吸血鬼から。ウルリケは、一般的なドイツ人女性の名前です。

――融合騎マラーク。
女王テウタ専用の融合騎。フォルエンドゥングタイプ(完成機)で、融合した対象の魔導戦技や人格をコピーする能力を持つ。
イリュリア戦争における決戦にてテウタと融合し、オリヴィエと闘うも決着つかずのままエテメンアンキと共に死亡した。
元ネタ:マラークとはヘブライ語で、天使、と言う意味。

――ゼフォン・エグリゴリ。
イリュリア技術部が、“堕天使エグリゴリ”の助言の下に開発した人型魔導端末の一機。
土石系の魔道を使い、ザフィーラや騎士リサを瀕死の状態に追い詰めた。しかしルシリオンの神秘の力を知らずに借りていたオリヴィエとの戦いによって、完全破壊された。
元ネタ:ゼフォン。地獄の衛兵隊・歩哨隊の隊長の悪魔バールゼフォンから。

――ミュール・エグリゴリ。
イリュリア技術部が、“堕天使エグリゴリ”の助言の下に開発した人型魔導端末の完成機。
閃光・音波系の魔道を扱う“エグリゴリ”。オリジナルの“エグリゴリ”に比べて魔力の出力は弱いが、ほぼ同質の存在。
ルシリオン、シュリエルリート、ザフィーラとの戦いの果て、完全破壊される。
元ネタ:ミュール。地獄の大公爵にして伯爵。音楽の悪魔。元座天使であるミュルミュールから。


――魔導砲塔ミナレット。
異世界よりベルカに流れ着いた、巨大な砲台。圧縮された魔力砲カリブルヌス、カリブルヌスを反射させて広範囲に被害をもたらす反射鏡砲弾フェイルノートを放つ2門の砲身を備えている。
イリュリア戦争勃発の引き金となった兵器。イリュリアに敵対している国にカリブルヌスを撃ち込み、甚大な被害をもたらした。
戦時中、シュトゥラはアムルの騎士団グラオベン・オルデンの活躍によって再起不能にされる。
元ネタ:イスラム教の礼拝堂モスクに付随する、礼拝時刻を告げるための塔。意味は、光塔。

――魔力砲カリブルヌス。
ミナレットの上部砲身より放たれる青紫色の巨大魔力砲撃。
元ネタ:カリブルヌス。ウェールズ伝承・アーサー王伝説。エクスカリバーの原型であり、カリバーンの名の由来でもある。

――反射鏡砲弾フェイルノート。
カリブルヌスを反射させるための数十枚の鏡を、砲弾状に組んだ物。プログラムされた射程距離に届くと爆裂し、空中散布される。そこに着弾したカリブルヌスを無差別に反射させ、砲撃の被害を広範囲に発生させる。
元ネタ:フェイルノート。ウェールズ伝承・アーサー王伝説。騎士トリスタンの有する弓・無駄なしの弓フェイルノート。

――迎撃砲カルンウェナン。
ミナレットの巨大砲塔を支える土台に無数と散りばめられた砲門より放たれる光線。
元ネタ:カルンウェナン。ウェールズ伝承・マビノギオン。アーサー王が使っていた短剣で、意味は小さな白い柄手。

――防衛障壁プリトウェン。
ミナレットを守護する魔力障壁。
元ネタ:プリトウェン。ウェールズ伝承・アーサー王伝説。プライウェン、ブリウエンとも言う。アーサー王の持つ盾で、聖マリアの絵姿が描かれているとのこと。魔法の船としても使えるという。

――天地統治塔エテメンアンキ。
成層圏にまで伸びる超高層塔。最上部より八方に伸びる柱の先端にあるクリスタル状の砲門より魔力砲撃を放つ。
元ネタ:エテメンアンキ。メソポタミア文明の中でも最古の文化を築いたと言われるシュメール人が、紀元前6世紀新バビロニア帝国時代に、バビロンのマルドゥク神殿の中心部に築いた聖塔。意味は、天と地の基礎となる建物。

――神の雷カレドヴルフ。
エテメンアンキの放つ深紅の魔力砲撃。一撃で大都市を丸ごと焦土に化すことが出来る。
元ネタ:カレドヴルフ。ウェールズ伝承・マビノギオン。アーサー王の持つ名剣。意味は硬き切っ先。アーサー王伝説におけるエクスカリバー。


シャル
「う~ん・・・私が命を懸けて守り抜いたレーベンヴェルト、その王族の子孫がなんとまぁ・・・。
ま、私が忠誠を誓っていたのは自分自身の誇りだから、レーベンヴェルト王族がどうなっても構わないんだけど」


――ラキシュ&アムル。
覇王イングヴァルトの統治する国シュトゥラに在る領地の1つで、アムルはラキシュ領に在る街の1つ。
元ネタ:ラキシュ。かつてパレスチナに存在していた都市の名前で、アムル人の都市国家。アムル。メソポタミアの西の地域を示す地名。

――ヴィレハイム。
シュトゥラの王都。
元ネタ:ヴィレはドイツ語で意志、ハイムは家(居場所や郷愁など)と言う意味。


――エリーゼ・フォン・シュテルンベルク。
シュトゥラはラキシュ領・アムルを治める若き当主で、男爵の爵位を持つ。
第二次堕天使戦争に敗れ重体となっていたルシリオンを救った事から、エピソード・ゼロは始まった。
イリュリアとの戦闘において幾度と彼女自身やアムルをルシリオンに救われたことから、彼に一途な想いを抱く。
イリュリア戦争後、ルシリオンをシュトゥラに招いた報酬として子爵へと陞爵、アムル街をアムル領地へと格上げとなった。
ルシリオンのベルカ退去後、彼との間に双子の姉弟を出産。アムル領主として生涯を捧げた。

――ルル・セインテスト・フォン・シュテルンベルク。
ルシリオンとエリーゼの間に生まれた、魔道と魔導の血を受け継いだ双子の姉弟の姉。
セインテストの苗字は、ルシリオンの事を父とする証の為にエリーゼが付け加えたモノ。
母エリーゼから、口づけした相手に魔力を供給する能力・乙女の祝福クス・デア・ヒルフェを受け継いだ。
成長した後、融合騎アイリをパートナーとして戦場に出て数多くの武勲を立てた、魔導特化型の騎士。『魔神の後継騎・聖女』と謳われた。
元ネタ:ルル。シドレクス・サガ/ヴェルンド伝説に登場する王女エルルーンから。

――ベディヴィア・セインテスト・フォン・シュテルンベルク。
ルシリオンとエリーゼの間に生まれた、魔道と魔導の血を受け継いだ双子の姉弟の弟。
幼少の頃は気弱だったが、歳を経ては一端の騎士として成長し、融合騎アギトをパートナーとして戦場に出、姉ルルと同じく数多くの武勲を立てた。
姉とは違って魔導より槍技に優れる騎士。『魔神の後継騎・聖槍』と謳われた。
元ネタ:ベディヴィア。アーサー王伝説に登場する円卓の騎士ベディヴィエール卿の別名から。

――ルファ・オークレール。
アムルに住まう、医者志望の15歳の少女。ルシリオンとシャマルに師事し、ルシリオンのベルカ退去後に本格的に医師として働く。

――モニカ・クラウジウス。
アムルに住まう、医者志望の18歳の少女。ルシリオンとシャマルに師事し、ルシリオンのベルカ退去後に本格的に医師として働く。
元ネタ:ルファと共に無し。名前も苗字もドイツ人の一般的なものからの組み合わせ。

――アンナ・ラインラント・ハーメルン・アルベルトゥス・フォカロル。
アムルに住まう、シュテルンベルク家の使用人を務める17歳の少女。
幼い頃に親族をすべて戦争で失い、シュテルンベルク家に引き取られた経緯を持つ。エリーゼとは主従関係ではなく、姉妹のように育ってきた。
常にメイド服型の騎士甲冑を展開させるほどに魔力運用能力は高く、電気の変換資質を有する。
遥か先祖に、魔族アルベルトゥス・フォカロルと交わった者が居たらしく、彼女は魔族の血を色濃く受け継いでいる。
イリュリア戦争時、ルシリオンに救われたことから彼に恋をするが、残念ながら失恋する。
ルシリオンのベルカ退去後も変わらず、彼女はエリーゼを支えるために奮戦している。上記のエリーゼ、ルファ、モニカとは親友同士。
元ネタ:アルベルトゥス・フォカロル。
アルベルトゥス。西方教会のキリスト教神学者・哲学者たちによる学問スタイル・スコラ学の哲学者。賢者の石を手に入れたと言う事で、錬金術師としても大成した。
フォカロル。悪魔学における風と海を支配する悪魔の一柱。

――ターニャ・エッティンガー。
アムルに住まう、服飾店の店主の女性。シュトゥラ最北部クイックヴォルン地方より単身引っ越してきた。
クイックヴォルンにおいては名家であるエッティンガー家の三女。堅苦しい家柄に嫌気がさし、最南部のラキシュ領にまで来た。独自の魔導戦技・春光拳を使い、騎士としてのレベルも高い。
隠れ設定:魔法少女リリカルなのはVividに登場するウェズリー家の初代。
元ネタ:無し。


――アウストラシア。
聖王家の治める国家。レーベンヴェルトのかつての王都が在った土地に存在している国。
ミッドガルドの秩序管理機構の左翼・天光騎士団の本部が在る土地でもある。
元ネタ:アウストラシア。意は東方の地。現在のフランス東部・ドイツ西部・ベルギー・ルクセンブルク・オランダから構成されていた国家。イタリアから見た北東の地域を指す用語でもある。

――ズィルバーン・ローゼ。
アウストラシアの王女の1人、オリヴィエ・ゼーゲブレヒトの下に自分の意思で集まった女性メンバーだけで構成された騎士隊。ズィルバーン・ローゼ(銀の薔薇)の隊名の通り、部隊章は銀色の薔薇。

――隊長、リサ・ド・シャルロッテ・フライハイト。
ANSUR第一章・大戦編における敵組織ヨツンヘイム連合・騎士世界レーベンヴェルトにて最強の剣騎士だったシャルロッテ・フライハイトの姉の子孫。
イリュリア戦争時、イリュリア騎士序列二位、ヨハンを一騎打ちで撃破すると言う功績を上げる。
聖王戦争にてオリヴィエを喪った事から一時戦場を離れたが、クラウスとオリヴィエの願いの為に再び戦場に立った。

――副隊長、エレス・カローラ。
ANSUR第一章・大戦編における敵組織ヨツンヘイム連合のリーダー格・極凍世界ヨツンヘイムの王族の末裔。
アウストラシア騎士団の中でも最上位に位置する実力者。氷結の魔導を扱う。武装は片刃剣アルマツィア。
元ネタ:アルマツィア。ドイツ・サガのカルル大王のサガに登場する剣の名前から。

――第三位、アンジェリカ・ド・グレーテル・ヴィルシュテッター。
ANSUR第一章・大戦編、シャルロッテの率いていた心慧騎士団シュベーアト・オルデン(刀剣騎士団)の副団長グレーテルの子孫。

――第四位、セリカ・グラシア。
元ネタ:無し。聖王教会の騎士カリム・グラシアの先祖。

――ネウストリア。
アウストラシアと長年敵対している国。イリュリア戦争時、イリュリアに協力してオリヴィエの殺害を目論んだが、結果として失敗した。
元ネタ:フランス南西部――アキテーヌ地域圏からイギリス海峡までを指す、フランス北部のおよそ全体の国。イタリア北西の地域を指す用語で、アウストラシアと対照的に使われた。

――グラダッソ王子。
ネウストリアの王子の1人。イリュリア戦争時、オリヴィエ達の前に立ちはだかるが、リサの一撃にて死亡。
元ネタ:グラダッソ。シャルルマーニュ伝説。ロランやオリヴィエなどの居るフランス軍の敵・中国はセリカンの王様から。


――バルト三国。
ウラル・リヴォニア・リトヴァの3ヵ国からなる連合国。バルト代表は、ウラルの王でもある雷帝バルトロメーウス・ダールグリュン。
元ネタ:バルト。東ヨーロッパ北部に広がる海、または地域の名前。ウラルは現エストニア・リヴォニアは現ラトビア・リトヴァは現リトアニア。

――ヴィンランド。
打倒イリュリア同盟に参加した国の1国。
元ネタ:かつて存在していた北アメリカの地名。

――ヘルウェティア。
打倒イリュリア同盟に参加した国の1国。
元ネタ:ヘルウェティア。正式名はヘルヴェティア。アルプス山脈とジェラ山脈に囲まれた台地からなる古代ヨーロッパ中央地域のローマ名。

――シュヴァーベン。
打倒イリュリア同盟に参加した国の1国。
元ネタ:シュヴァーベン。ドイツ南西部の地域。

――ブルクント。
イリュリア戦争時、イリュリアに下った国の1国。イリュリア敗戦と共に敗戦、肩身の狭い思いをすることに。
元ネタ:フランス4大河川の1つであるローヌ川流域を領土とした、かつて存在していた王国ブルクントから。

――パルティア。
イリュリア戦争時、イリュリアに下った国の1国。イリュリア敗戦と共に敗戦、肩身の狭い思いをすることに。
元ネタ:中央アジアと東ヨーロッパの境界にある塩湖・カスピ海の南東部、イラン高原東北部に興った国パルティアから。


――七美徳の天使アンゲルス。
4th・テスタメント・ルシリオンがある契約によって訪れた世界における、神なるルシリオンの下に付き従った七大天使。
純潔カスティタス。節制テンパランチア。救恤リベラリタス。勤勉インダストリア。慈悲パティエンティア。忍耐フマニタス。謙譲フミリタスの七柱。
そのどれもが巨体。体のどこかには必ず、天使を証明する黄金の光で構成された幾何学模様の環・御使いたる証明エンジェル・ハイロウを有する。

元ネタその1:七美徳。詩人アウレリウス・プルデンティウス・クレメンスのプシュコマキア(魂の戦い)という詩に登場。
元ネタその2:七美徳の天使アンゲルス。小説家になろう・にじファンにて連載していた、3rd・テスタメント・シャルロッテが主人公の『魔法先生ネギま!』が初出。
各エピソードの最後に登場するボス的存在。あの雪の日で慈悲が敗れ、桜通りの吸血鬼編で忍耐が敗れ、修学旅行編で謙譲が敗れ、学園祭編で節制が敗れ、魔法世界編で晴れて全滅。


ゼフィ
「次は、ある話における没案や裏設定や元ネタなどを紹介するわね。まずは・・・」


――MythⅢそして結末への旅路は始まった。

シャル
「ルシルがベルカを訪れてから現地人との初戦闘を終えて、アムルに留まる事を決意したルシル。で、今話の裏設定と言うのが、何故エリーゼ達に医術や医療魔導を教えていた医師カール・アーレンスがシュミット伯爵の命令を受けて、イリュリアを招き入れる手筈を整えたのか」

ゼフィ
「カール医師の家族が人質に取られていたらしいのね。いわゆる脅迫。その結果が、イリュリアとの戦に発展する火種になったアムルの悲劇。脅迫されていたとはいえ、アムルの悲劇が起きたのは事実だから、彼は罰せられたの」

シャル
「でもこのアムルの悲劇が起こったからこそ、ルシルはベルカで孤独に過ごすことはなかったんだよね。
エリーゼ達と過ごし、アギトやシグナム達と出逢え、アイリとも出逢えた。不幸中の幸い、かな。つうか子供をつくるとは何事か!!」


――MythⅩⅩⅠ神よりの告知は絶え、そして天地の礎は起きた


シャル
「猛威を奮ったロストロギア・魔導砲台ミナレットを破壊して、そして天地統治塔エテメンアンキが稼働した話」

ゼフィ
「ふふん♪ さすが私の弟っ! 魔道1つで巨大兵器をボッコボコに潰したなんて、お姉ちゃんは嬉しいっ!
でもま、神秘の無い兵器なんて魔術師相手に通用するわけないから、勝って当然なのよねっ!」

シャル
「ゼフィランサス姫、落ち着いてください。ルシル自慢を始めると日が暮れますから、出来ればやめてください」

ゼフィ
「フッフッフ。あなただってルシルの事が好きなくせに」ニコニコ

シャル
「んなっっっっっっ!!!」

ゼフィ
「顔を真っ赤にして可愛いじゃない、シャルロッテ」

シャル
「ぅく・・・も、もう!えっとえっと、あっ、そうそう! ミナレット攻略シーンだけど、ルシルの最強の水流術式コード・エーギルじゃなかったんですよねっ!」

ゼフィ
「あらあら。・・・シャルロッテ遊びはこれまでにして本題の続きといこうかな。一度考案されたけど没になった攻略案は、ルシルが砲身内部を飛行してミナレット内に侵入、管制室に居る騎士フレートと決戦、というものね」

シャル
「でも話が長くなるからっていうことで没。面白そうなのにもったいない。けどま、外部から魔術で破壊するって言うのもルシルらしいと言えばらしいけど」

ゼフィ
「騎士フレートの不憫さには同情するわ」


――ⅩⅩⅦ世界の行方は2人の女の決着に委ねられる


シャル
「今話の没ネタ。不死の老騎士グレゴールの不死性の正体について。
魔法戦記リリカルなのはForceに登場するエクリプスウィルスの基である『原初の種』を使おうって事だったけど、Forceの進行状況からして没。と言うか、私、こんな話知らないな~。フッケバイン? ディバイダー? テスタメント事件なら知ってるんだけどさ」


――MythⅩⅩⅨ偽神と共に夢想は墜ち、彼と彼女の別離が始まった


シャル
「ルシルの真技・神断福音グロリアス・エヴァンジェルによって破壊されたエテメンアンキ。その崩落の中でのオリヴィエとテウタの決闘。
今話は裏設定じゃなくて元ネタね。崩落する瓦礫の上で繰り広げられる空中での決闘。
アレ、BEYONETTAっていうテレビゲームのボス、Father Baldar(ファーザー・バルドル)との戦闘シーンを元にしたんだよ」

ゼフィ
「堕天使の翼エラトマ・エギエネス、テウタとマラークの融合姿で生まれる翼。ソレらBAYONETTAのファーザー・バルドルやファーザー・ロダンの羽から」

シャル
「ちなみに融合状態のテウタの言い回し。アレもゲームのヴァルキリープロファイル-シルメリア-のボス・全てを超越する存在&破滅を求める者から。あの狂った感じが、暴走しているテウタを表すにはちょうどいいって話なんだけどね」

ゼフィ
「そしてもう1つ没ネタがあるのよね」

シャル
「はい。この闘いで、オリヴィエは両腕を失うっていう案があったそうです。
Vividの原作と同じオリヴィエの姿形にしようってことで。でもまとめが難しくなるってことで没」


――EpilogueⅥマイスターだ~い好き❤


ゼフィ
「我が弟は本当に小さい子供に好かれるのよねぇ。カノン然りアリス然り」

シャル
「小さい頃のフェイトにも好かれていたし。いつか犯罪を――」

ゼフィ
「ルシルはそんな事しないからっ!」

シャル
「近いっ。恐い顔で近付かないでください、判ってますから! 冗談ですってば!」

ゼフィ
「判れば良しっ。で? 今話は何だったかしら」

シャル
「ふぅ。えっと、没ネタです。アギトとアイリがお風呂でルシルの背中流しってやつ。
アレ、実はシグナムたち守護騎士も一緒に入るって話だったようで。さすがのルシルもドギマギして、果てにはのぼせてしまって、ザフィーラに助けてもらうっていう」

ゼフィ
「う~ん、お姉ちゃんとしてもそれは却下。いくらなんでもお付き合いしていないのに大人の異性が同じお風呂に入るのは倫理に反するから」

シャル
「へ~、そうなんですか。てっきりそう言うのには豪放かと。(ルシル)には激甘なゼフィランサス姫ですから」

ゼフィ
「ダ~メ。そういうところはキッチリとしないと。たとえお付き合いしていても、一緒に入浴なんてどちらかと言えば否定はなんだから。結婚してからね。あ、そう言えば。どこかの契約であなた、ルシルと結婚した時は――」

シャル
「ぶふっ。その話はいいですからぁぁぁああああああああああああああッ!」


――ANSURⅢ其は天壌を焼き払いし煉獄を顕現せし者


シャル
「堕天使エグリゴリの一機、火炎の堕天使バンヘルドとの決戦の話。
ルシルもシグナムもヴィータもシャマルもザフィーラもシュリエルも、そしてアギトとアイリも頑張った。
でも、シュリエル以外の守護騎士は全滅。アギトとアイリも途中退場。けどシグナム達の魂でもあるリンカーコアは、夜天の書の覚醒の礎になったんだよね。
晴れてルシルとシュリエルは融合を果たして、ついにバンヘルドを撃破できた、と」

ゼフィ
「自分と、最愛の恋人シェフィの子供である元戦天使ヴァルキリーを、洗脳から救うためとは言え討つことになって・・・」

シャル
「・・・・コホン。今話は没案が2つ。1つは氷結の融合騎アイリ。あの子がこの戦いで死ぬ予定だったというもの。お姉ちゃんのアギトを護るために。
だけど没になっちゃったんだよね。アイリをここで失うのは勿体ないってことで。ま、当然よね。この子、きっとデカいことを仕出かすよ。きっとね♪」

ゼフィ
「今話の没案のもう1つ。えー、バンヘルド撃破後に、精神世界でルシルとユーリ・エーベルヴァインって子が邂逅するって・・・。シャルロッテ。ユーリ・エーベルヴァインってどちら様か知ってる?」

シャル
「えっ? 知らないッス! フッケバインとかエーベルヴァインとかって何!? 親戚か何か!?」

ゼフィ
「と、とにかくそういう案があったらしいけれど、そんな余裕がないってことで没に。次は・・・っと、今ので最後だったのね。では次のコーナーと行きたいところだけど、ここで一度区切ろうか」


――To Be Continued.

 
 

 
後書き
ゴーオンダイン。ゴットクヴェルト。
すいません。次回もまた番外コーナーとなります。
 
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