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MSV-蒼空の英霊-

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空に漂う

 
前書き
ネタ機体である。
これはもしものお話。MSVにはなかったはず。 

 
U.C.0079.11 グラナダ沖

「隊長、来ました。サラミス、3。」

 宇宙空間を漂う3つの物体。しかし隕石ではない。隕石でカモフラージュしたMSだ。

「よーし、機体の御披露目にちょうどいい。」
「と言うことは派手にやっていいんですね?」
「おう!派手にやれ。ジャブローに見せつけてやろうぜ。」
「了解!」
「目標まで1500!」
「600で外装をパージ、目標を攻撃する。」

 みるみるうちにそれらはサラミスに近づていき、距離600をきる。
 指示通り隕石の外装がパージされ、中からアッガイが姿を露わにした。いわゆるリック・アッガイだ。

「横っ腹にミサイルランチャーを叩き込め!」
「アイサー!」

 突如として襲ってくるアッガイにサラミスは対応できず、右舷に集中砲火をうけ中破、メインブロックにも当たり脚が止まった。

「とどめだ!」

 突出していたアッガイが巧みに対空砲火をくぐり抜け、右腕を伸ばしアイアンネイルを艦橋に突き刺した。
 すなわち艦橋は潰れ、そこに残るは人だったもの。

「オイオイ、サラミス攻略ってこんなに簡単だったか?」
「たしかに。おかしいな。」
「それだけ俺たちが強いってことだ。」
「これなら俺たちでもエースの仲間入りができる。」
「よーし、一気に行くぞ。」
「アイサー!」

 彼らがしゃべっているうちにサラミスは完全に沈黙した。残りはあと2つ。だが、一つの様子がおかしい。
 通常のサラミスより横幅が大きい。というよりなにか巨大なコンテナのようなものがついていた。

「なんだありゃ。」
「隊長、あれ何ですか?。」
「何だろうな。とにかく動き回れ狙い撃ちにされ…、何か出てきたぞ!」
「隊長、あれって報告にあった連邦のMSじゃ。」

 その数8機。いずれも初期型のGM。その全てが彼らに向かってくる。

「連中の相手は俺がする。お前たちは船を沈めろ。」
「一人で8機を相手にするんですか!?ムチャです。自分が援護します。」
「同じく援護します。」
「…へっ、バカヤロー。とっとと片付けるぞ!」

 まず隊長機が突出してきた機体にメガ粒子砲を撃つ。牽制のために放ったのだがどういうわけかその後ろにいた機体に当たった。2・3番機もメガ粒子砲を撃つ。こちらは当たらなったが、一部のGMが脚を止めた。
 もちろんそのGMたちは各個撃破される。

「まだまだMSの優位性は俺たちにあるな。」
「あと3つ。いけます。」
「当然だ。われらジオンに負けはない!」

 なにを血迷ったのか残ったGMがビームサーベルを抜き、突撃してきた。

「オイオイオイオイ、軌道が真っ直ぐだとヤられるぜ?」

 彼らはGMたちに丁寧に105㎜の弾丸で穴だらけにしてあげた。

「これで全部か?」
「のようですけど…。」
「サラミスを逃がしたようです。」
「仲間に戦わせておいて自分たちだけ逃げるとは。卑劣なものだ。」
「一体、あのサラミスはなにをしにここに…。」





 試作モビルスーツ リック・アッガイ技術試験報告書及び隕石カモフラージュの技術試験報告書

 我が第605技術試験隊は去る11月25日、リック・アッガイの実戦試験を実施せり。
 諜報部より入手した情報により連邦艦隊と交戦と交戦、この悉くを撃破し、試験任務を待っとうせり。
 グラナダ沖におけるリック・アッガイの実戦試験及び隕石カモフラージュの実用試験は上々の結果を出しこれらの実用性の高さを感じ、これらの量産化を具申する。

 宇宙世紀007911月26日 ジョニー・ケィルヤ技術少尉 
 

 
後書き
MSM-04R  リック・アッガイ

マッドアングラー隊の要望で誕生した機体。
水陸両用のアッガイを宇宙空間でも使用できるよう機密性を重点的に改修され、冷却水のあったところにプロペラントを設置し予定にはなかった高機動性を獲得できた。
武装はアッガイと変わらず6連ミサイルランチャー、メガ粒子砲、アイアンネイル、頭部バルカン砲。

ジョニー・ケィルヤ技術少尉・・・ジオン公国軍第605技術試験隊所属に所属する技術士官。グ                ラナダにいるが彼自身はキシリア派ではなくギレン派。

最後に登場したジョニー・ケィルヤ技術少尉。あれ、私のことなんです。
また出演することになるかもしれません。ではっ。 
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