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八条学園騒動記

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第七百五十一話 本名じゃないその十二

「悪いことをしたら」
「罪に問われたのね」
「お寺や神社も」
 宗教関係もというのだ。
「ちゃんとね」
「悪いことをしたら」
「罪に問われていたし」
 こう姉に話した。
「寺社奉行がね」
「そうしていたのね」
「宗教関係もね」
 当時はどの国でも特権階級化して害にもなっていたがというのだ。
「ちゃんとね」
「管理していたのね」
「悪いことをしたら」
 その時はというのだ。
「ちゃんとね」
「罰せられる様だったのね」
「そうなのよ」
「かなり公平な社会だったのね」
「身分制度はあったけれど」
 このことは事実だがというのだ。
「けれどね」
「それでもなのね」
「公平だったのよ」 
 そうだったというのだ。
「これがね」
「そうなのね」
「それで連合も結構」
 自分達の国もというのだ。
「学んでるのよ」
「江戸幕府から」
「民主主義じゃなくても」
 連合の様にというのだ。
「色々とね」
「学べるところがあるから」
「それでね」
「学んでるのね」
「反面教師としてもだけれどね」
 ただ素直に学ぶだけでなくというのだ。
「江戸幕府ってお金なかったし」
「そういえばずっとお金ないって言ってたわね」
 ベスは授業で習ったことを思い出して答えた。
「二百六十年以上あってね」
「その殆どがでしょ」
「お金がないってね」 
 その様にというのだ。
「言ってるわ」
「そうでしょ」
「もうね」
 それこそというのだ。
「百五十年位はね」
「そのことはよ」
「反面教師にしてるの」
「けれど長く安定していて」 
「そうした時代だったから」
「経済も技術も文化も発展してね」
 産業革命は起こらなかったがというのだ。
「そうした社会だったから」
「参考にしてるのね」
「そうなのよ」
「そうなのね」
「いい時代だったってね」
 日本の江戸時代はというのだ。
「言っていいしね」
「それでなのね」
「ちゃんとね」
 そうしたことはというのだ。
「学んでね」
「連合は活かしてるのね」
「そうなのよ、ちなみに名前はね」
 このことをだ、ジョーはまた話した。
「そうしたことだからね」
「その頃の日本は諱があったのね」
「本来の姓とね」
 この二つがというのだ。
「そうだったのよ」
「成程ね」
 ベスもメグもエイミーもジョーのその言葉に頷いた、そして四人でここから日本のその時代の本を読んでいくのだった。


本名じゃない   完


                    2024・2・9 
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