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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第七話 義の戦その一

                                  第七話  義の戦
 またしてもだ。飯だった。
 鬼達と侍達は向かい合って正座し膳の上のの飯を食べている。その中でだ。
 十兵衛は丼飯を次々に掻き込みながらだ。こう響鬼達に言った。
「つまりあれ?」
「あれ?」
「うん、響鬼さんだよね」
「ああ、そうだ」
 気さくな笑みでだ。響鬼は十兵衛に応えた。
 そうしてだ。こう言ったのである。
「俺達は鬼だ」
「鬼って人を食べたりしないんだ」
「俺達はそういう鬼だ」
 こうだ。響鬼はその笑みのままで十兵衛に答える。
「さっきも言ったが」
「魔化魅よね」
 十兵衛はおかずの焼き肉を箸で取りながら答えた。
「それと戦ってるんだ」
「あちらの世界ではな」
「それで他にもだよね」
 箸を動かし食べながら十兵衛は質問していく。
「響鬼さん達が戦ってる相手って」
「そう。スサノオが仕掛けてくる奴等とな」
「スサノオねえ。凄いんだ」
 少しきょとんとした目になって言う十兵衛だった。
「響鬼さん達と何度も戦ってるのって」
「確かに凄いな」
 響鬼もだ。そのことを否定しない。
 それでだ。こうも言うのだった。
「何しろ神様だからな」
「神様なんだ」
「要するにな。スサノオは神様だからな」
「その神様っていったらね」
 今度は十兵衛から話す。その話すこととは。
「十兵衛もなの」
「十兵衛も!?」
「というと!?」
 今の彼女の言葉にだ。すぐにだ。
 宗朗と幸村がだ。彼女の左右からそれぞれ問うた。
 そしてだ。こう言ったのである。二人共。
「まさか十兵衛を甦らせたのは」
「神の一柱だというのか」
「何かね。黒い服の凄く奇麗な人」
 十兵衛は豆腐の味噌汁を飲みながらその二人に話した。
「その人に。こっちの世界に連れて来てもらって」
「あの人か」
「そうだったのね」
 ここで納得した様に言ったのは斬鬼と朱鬼だった。
「俺達と同じく」
「この娘も」
「黒衣の青年でしたね」
 半蔵がその二人の言葉に応えて言った。
「貴方達の側にいる神は」
「ああ、そうだ」
「このことはもう話したわね」
「はい」
 半蔵は二人の言葉にこくりと頷いてそれを返事にした。
 そのうえでだ。彼女の口からその青年のことを話した。
「貴方達の世界の人間の造物主でありかつてアギトを消そうとした神ですね」
「あの神様は人間を見ている神様なんだ」
 響鬼がこのことを話した。
「とにかく。自分達の子供である人間を愛してくれているんだ」
「そう考えるといい神ですね」
 宗朗もだ。彼等の話から言った。
「そうなりますね」
「そうさ。まあアギトのこともわかってくれたしな」
 響鬼はかつての戦いのことからも黒衣の青年について話した。
「俺達のことをずっと助けてくれてるんだ」
「何かあれば助けてくれる神様じゃな」 
 幸村もこう認識していた。
「有り難い神じゃがそれでも」
「ああ。その辺りは本当に複雑なんだ」
 響鬼はこのことも話した。
 
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