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星河の覇皇

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第八十六部第三章 学園の理事長としてその三十三

「もうこちらに向かう気はないな」
「連合に対して」
「そしてサハラにもな」
 どちらにもというのだ。
「非武装地帯に重装備の警察等を置いて有事に備えているが」
「それでもですか」
「連合に兵を向けるよりもな」
「それよりもですか」
「暗黒宙域の踏破にな」 
 このことにというのだ。
「目が向いているな」
「今現在は」
「あの何十万年光年の距離を踏破し」
 そしてというのだ。
「その先の新天地にだ」
「到達してですか」
「そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「そこにある資源も移住先もだ」
「手に入れて」
「発展するつもりだ」
「そちらに戦力を向けるのですね」
「その様だな」
「そうなのですか」
「サハラに行くこともだ」 
 これもというのだ。
「あの総統殿は考えていないな」
「かつては植民を行っていましたが」
「それもだ」
 まさにというのだ。
「もうしない」
「新天地にですね」
「進出するつもりだ」
「今のエウロパは」
「あの総統殿はな」
「それで連合にもですか」
「こちらが攻めて来る可能性を考えて備えはするが」
 それでもというのだ。
「主眼はな」
「そちらに向けていき」
「進んでいくつもりだな」
「もう当分戦争はしないですか」
「その考えの様だ」
 エウロパはというのだ。
「どうもな」
「戦争をしないのなら」
「こちらもいいな」
「左様ですね」
「そして新天地を手に入れて」
 そしてというのだ。
「そこから発展するつもりだ」
「そしてその得た力で」
「我々に対するつもりだが」 
 それがわかるがというのだ。
「しかしだ」
「その発展したエウロパにもですね」
「やはり巨大な姿をな」
 連合のそれをというのだ。
「見せてだ」
「最大の国防にしますね」
「そうする」
 こう話した。
「これからもな」
「それが義統様のお考えですね」
「国家が発展すると市民も国家も豊かになり」
「国防にもなりますか」
「いいこと尽くめだ、そして備えもな」 
 国力の発展によってというのだ。 
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