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オズのエマおばさん

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第一幕その二

「それならバランスがいいわね」
「ええ、海の次は山でね」
 ドロシーは頷きました。
「そういえばこの前は川の幸も食べてもらったし」
「おじさんとおばさんにはね」
「今度は山とね」
「平地でもいいわね」
「そちらもね」
「今からお話しましょう」
 オズマはドロシーにレモンティーを飲みつつにこりと笑ってお話しました。
「じっくりとね」
「わかったわ」
 ドロシーはここからオズマとエマおばさんそれにヘンリーおじさんを次は何処に行くかをお話しました。
 そしてです、カロリングの山の麓にある街に行くことにしました。
「あそこがいいわね」
「そうね、そういえばね」
 ドロシーはオズマの提案に頷きつつ言いました。
「私カロリングの山の方には」
「最近行ってなかったわね」
「そうだったわ」
 こう言うのでした。
「考えてみればね」
「そうだったわね」
「だからね」
 それでというのです。
「今回はね」
「そちらに行くのね」
「そうするわ」
 オズマに答えました。
「今回は。ただね」
「ただ?」
「いえ、山の幸といっても」
 一口にそう言ってもとです、ドロシーは言うのでした。
「色々あるわね」
「それはね、平地の方もね」
「色々あるわね」
「海の幸だってそうだったしね」
「川の幸もね」
「それならね」
「山の幸、平地の幸も」
 そうしたものもというのです。
「色々ね」
「山菜に果物に茸に」
 オズマはその山の幸を具体的に出してきました。
「猪や鳥だってね」
「あるわね」
「熊だってね」
 この生きものもというのです。
「あるでしょ」
「ええ、中華料理でも有名よね」
「熊の掌とかね」
「珍味の中の珍味って言われていて」
「実際に私達も時々食べているけれど」
「驚く位美味しいわ」
「その熊もね」
 オズマはドロシーにお話しました。
「楽しめるわ」
「そうよね」
「だからね」
「山の幸も期待出来るわね」
「エマさんにもヘンリーさんにもね」
 お二人にもというのです。
「今回もね」
「心から楽しんでもらえるわね」
「素敵なおもてなしが出来るわよ」
「それはいいわね、それではね」
「今回も行きましょう」
「楽しい旅にね」
 それにというのです、そしてです。  
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