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星河の覇皇

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第八十六部第二章 教育改革その四十三

「連合より遥かにな」
「そうだよな」
「流石にこの人も貴族嫌いだって言ってるけれどな」
「そこは連合の人だな」
「連合の人間で貴族万歳とかな」
「それはないな」
「幾ら何でもな」
 連合で貴族制度もっと言えば階級制度を肯定する者はいない、それこそが人間の最も忌まわしいことだと教えているからだ。
「それは連合ではないからな」
「貴族とかな」
 大学生は忌々し気に話した。
「もうな」
「偉そうにふんぞり返ってな」
「平民をこき使って搾取する」
「そんな連中だからな」
「幾ら何でも支持はしないな」
「貴族制度はな、けれどな」
「ああ、連合とエウロパだとな」
 この二国を比較すると、というのだ。
「やっぱりな」
「違う国だからな」
「どうしてもな」
 そこはというのだ。
「わかっていないとな」
「駄目だよな」
「そのうえで教育を考えてな」
「テレビとかでも言わないとな」
「的外れもいいところだな」
「ああ、本当にな」
 実際にというのだ。
「そうなるぜ」
「エウロパに合った教育でもな」
 大学生は顔を顰めさせて友人に話した。
「それでもな」
「連合で合うか」
「そんな筈ないからな」
「全然違う国だからな」
 連合とエウロパはというのだ。
「連合は各国政府の力が強くてな」
「個人の自由の国だからな」
「そんな国でキチキチの詰込み教育してな」
「それぞれの職種で優れた人間育てるとか」
「そんなの出来るか」
「全くだな」
 大学生は今度は忌々し気に言った。
「俺達だって無理だぞ」
「そうした教育受けろってな」
「っていうか階級社会ならではだな」
「その世界での考えだな」
「本当にな」
「そうだよな」
 友人も言うことだった。
「貴族は貴族でな」
「平民は平民でな」
「それぞれの教育を受けてな」
「そこで素晴らしい人間になれとかな」
「本当にエウロパならではだな」
「そんな考え連合で出来るか」
「それ位わかれよ」
 その大学教授について言った。
「本当にな」
「それ位わからないとな」
「どうしようもないだろ」
「机上の空論だな」
「本当にな」
「現実を見ないと」
「その現実もわからないとな」
 それこそというのだ。 
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